パグの顔が臭い。シワ掃除で皮膚病やニオイを予防しよう!
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パグの顔が臭い。シワ掃除で皮膚病やニオイを予防しよう!

低くつぶれたペチャ鼻が特徴のパグ。愛嬌たっぷりの顔立ちはパグの魅力ですが、じつはこの特徴のせいでいくつかの病気にかかりやすい特性を持っています。注意すべき病気や、おすすめのお手入れ方法について紹介します。

  • サムネイル: PECO編集部
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パグがなりやすい病気とは?

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「短頭種」に分類されるパグは、鼻が極端に短く、ほかの犬種に比べて鼻の奥のスペース(鼻腔)が狭いという特徴があります。このスペースがとくに狭く、呼吸に支障をきたす状態を「鼻腔狭窄(びくうきょうさく)」といいます。

同様に、上顎の奥にある軟口蓋と呼ばれるやわらかい部分が垂れ下がって呼吸を妨げる「軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)」にも要注意。いずれの病気も、重度の場合は呼吸困難により命を落とすケースもあるので、外科手術で症状を改善する必要があります。

また、パグは目が大きく飛び出しているため、瞼が完全に閉じないことが多く、角膜に傷がつく「角膜潰瘍(かくまくかいよう)」を起こしやすいという特徴も。パグが目をショボショボさせたり、足で目をこすったりしている時は、速やかに動物病院を受診させましょう。

さらに、垂れ下がった顔の皮膚のシワが原因となり、細菌・真菌が異常繁殖して皮膚炎を引き起こすこともあります。

パグの顔が臭う原因

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パグの顔のシワは、お手入れを怠ると強いニオイを放つことがあります。パグはもともと体臭が強いといわれる犬種ですが、とくに顔周りから漂う悪臭は、シワの間で繁殖した細菌・真菌が原因かもしれません。分厚く折り重なった皮膚の間、空気に触れない部分に汚れや皮脂、水分が溜まると、細菌・真菌が繁殖するのに最適な環境になってしまうのです。

犬は嗅覚が非常に優れているため、自分の顔から悪臭が発生することで感じるストレスは、人間の想像以上です。さらに状態が悪化すると皮膚炎を起こす場合もあるので、まずはニオイが発生する前に対策をとりましょう。

シワ掃除で予防を!

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パグの顔のニオイや皮膚炎を予防するためには、日頃からシワの掃除を怠らないことが大切です。人間の赤ちゃん用のウェットティッシュや、やわらかい清潔なタオルをぬるま湯で濡らしてよく絞ったものを使い、顔全体のシワの間をやさしく拭いてあげましょう。

シワが深い目の周り、食べカスが残りやすい口の周り、耳垢で汚れやすい耳の中はとくに念入りに掃除しましょう。その際、強く拭いて皮膚にダメージを与えたり、誤って目を傷つけたりすることがないように十分気をつけてください。

ペチャ鼻やシワシワの顔はパグのチャームポイント。パグを家族に迎えるなら、そのカラダの特徴が病気につながってしまわないよう、日常的に気を配る必要があります。とくに皮膚炎は飼い主の努力次第で予防できる病気なので、こまめにお手入れをしてあげてください。

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