【猫の発情】猫の発情期の特徴などについて。

【猫の発情】猫の発情期の特徴などについて。

避けては通ることができない「猫の発情」。生き物の本能からくる発情によって表れる行動特徴などについて記述します。

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    関 慶之
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1.猫の発情について

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メスとオスによって発情には異なる点があり、またメス猫は長毛種、短毛種によって性成熟する時期が異なります。

メス

■発情は年に3〜4回
■期間は2~3週間
■犬のような発情出血はない
■性成熟する時期:短毛種 生後5~7ヶ月ごろ/長毛種や大型の猫は遅めで生後10ヶ月前後

最初の発情は早い子では4ヶ月、遅い子でも1歳くらいで訪れますが、グドールやヒマラヤンなどの大型猫種は遅い傾向にあります。

猫の発情期は一定ではなく、日照時間によって発情期が決まるため、春先などに誘発されます。生まれた子猫が生き延びられるように日が出ている暖かい時期に産むのではないかと考えられています。

だからと言って冬も発情期がないわけではありません。また室内飼いの猫は、1年通してあまり気温差のない明るい環境で暮らしているため、季節関係なく発情する可能性があります。

オス

■オスに発情期はなく発情中のメスによって誘発される
■性成熟するとメスの発情に反応するようになる

発情したメスが近くにいる場合、飼い主さんが思っているより早く発情が誘発される可能性があります。

また性成熟の時期も猫によって多少前後して来ますので、一度陰茎の様子を確認してみるといいかもしれませんね。

去勢したオスや未成熟のオスはツルツルとしていますが、成熟したオスは陰茎にトゲが生えます。そのトゲが生え始めるのが生後6ヶ月前後ですので、そのくらいに観察してみるといいかもしれません。

妊娠率が高い

猫は、犬のような自然排卵ではなく、交尾の刺激によって排卵する交尾排卵のため妊娠する確率はほぼ100%と言われています。

単独行動で生活する猫が子孫を高確率で残せるようにしたため、こういった体の作りになったと考えられています。 交尾をしないと排卵が起こらないため、発情したあと交尾をしないとまたすぐに発情期がくることがあります。

2.発情期にあらわれる行動

メス

【こすりつけ行為】

【こすりつけ行為】

発情期になると頭や首を執拗にこすりつけてきます。甘えん坊な子は普段から体をすり寄せることがあるので、なかなか判断は難しいですね。

【その他】

■スプレーの回数が増える
■鳴く回数が増える
■食欲がなくなる
■外陰部をなめる
■オスに優しくなる

オス

【その他】

■落ち着きがなくなる
■大きな声で鳴き続ける
■外に出たがる
■放浪する
■攻撃的になる

3.発情は、どのくらい続く?

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発情の期間は「発情前期」「発情期」「発情後期」「発情休止期」の4段階に分けられます。

発情前期

期間はだいたい1〜3日ですが、1日かそれより短いこともあります。外見の変化はなく、「床に転がる」「顔をこすりつける」などの行動が見られる子もいれば、そうでない子もいるのでなかなか気付かれないことが多いそうです。この時期はまだオスを拒絶します。

発情期

期間は4~10日ほどで、交尾があれば4日で終わります。

発情前期で見られた行動が強く出るようになり、受け入れ態勢が整います。ロードシスや甲高い鳴き声などはこの時期に見られます。長毛種に比べ短毛種のほうがこの独特な鳴き方をする傾向にあるそうです。体の変化としては隠部が少し膨らみます。

発情後期

交尾をし排卵することで、発情後期に入ります。期間は1〜3日で、発情期特有の行動は見られなくなり、オスを拒絶することはありませんが交尾はしません。

また、この時期に「子宮蓄膿症」を発病する可能性があるため「多飲多尿」や「陰部の汚れ」などが見られたら病院に連れていきましょう。子宮内に膿が溜まり腹部が膨れて妊娠したように見えたりするので、本当に妊娠しているのか、病気なのかをチェックする必要があります。

発情休止期

発情休止期は個体差があるため、明確な期間というものは決まっていません。この時期はオスに対して興味がなくなり、むやみに近づこうものなら威嚇して拒絶反応を見せます。発情期に交尾しなかった猫は、このあと再び発情前期に移ります。

4.交尾について

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近くに性成熟したオスがいればすぐに交尾は可能となります。しかし、実際に交尾に至るかどうかはメス次第で、オスが気に入らなければ交尾しないこともあるそうです。

交尾の流れ

メスがオスを気に入ればオスの前で性行動を示し、オスが周りを威嚇するため大きな声で鳴くこともあります。その後オスがメスに飛びつき「ネックグリップ」といって、首のあたりを噛んで大人しくさせます。オスはそのままマウンティングをし射精をしたら交尾は終わりです。交尾が終わるとオスはメスから退き、それぞれ陰部を舐めて綺麗にします。

1回の交尾の時間は短いですが、このあとも交尾を繰り返すため、トータルではもう少し時間がかかります。何回も交尾をするのは妊娠する確率を高めるためだとか。厳しい野生環境下で子孫を残すための方法なんですね。

綿棒で排卵を促す方法について

近くにオスがおらず発情してしまった場合、湿らせた綿棒で膣を刺激して排卵を促す方法があります。しかしこれは必ず成功するものではなく、下手にやると膣を傷つけてしまう可能性もあるため不安な方はやらないようにしましょう。

5.避妊・去勢手術について考える

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子猫を望まない場合は、不妊手術を受けさせましょう。

発情によるストレスをなくしたり、性に関する病気の予防にもなりますし、何より育てる環境も予定もなく生まれてしまった恵まれない子猫を増やさなくてすみます。

不妊手術をした猫はホルモンバランスの変化から肥満になりやすいので、術後は食事に気をつけるようにしてあげてください。不妊手術をした子向けのエサも発売されているので、それに変えてあげてもいいですね。

また、避妊したはずなのに発情期を思わせる行動をすることがありますが、手術の際に卵巣が残っていたり、発情してから手術をしたことで当時の記憶が残っていることが考えられます。

発情期が来る前に手術をした子が、性行動をした場合は卵巣が残っている可能性が考えられるので、獣医さんに診てもらいましょう。

最後に

子猫を望まない方は初めての発情期が来る前に不妊手術をすることをオススメします。繁殖を希望する場合は、ぜひ産みやすく育てやすい環境を整え、産まれてきた子猫たちを可愛がってあげてくださいね。

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