小型犬界で話題! ビション・フリーゼの飼い方や特徴、カットを紹介

小型犬界で話題! ビション・フリーゼの飼い方や特徴、カットを紹介

小型犬界で最近話題なのが、ふわもこ顔が可愛らしいビション・フリーゼです。従順で明るい性格のワンちゃんで、もこもことした毛をカットしていろいろなスタイルを一緒に楽しむことができます。ビション・フリーゼの飼い方とカットについてご紹介します。

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1.概要

小型犬の中でも最近、話題なのがビション・フリーゼです。ふわふわとした体毛をカットすることで、いろいろな姿を見れるのが、人気の理由の一つです。明るく従順な性格で、とても飼いやすい犬と言われています。

そんなビション・フリーゼの歴史や性格、飼い方やカットの楽しみ方などをご紹介していきます。

2.歴史

ビション・フリーゼはフランスが原産の犬です。「ビション」はマルチーズ、「フリーゼ」は巻き毛という意味です。その起源はいまだにはっきりしてはいませんが、地中海沿岸に住んでいたバルビーまたはウォーター・スパニエルと呼ばれていた犬と、マルチーズなどの白い犬が交配して生まれたものと考えられています。

この組み合わせで生まれた犬は当初バービションもしくはバービションズと呼ばれ、その後ビションと略されて呼ばれます。ビションからはボロニーズ、テネリフェ、ビション・マルチーズ、ビション・ハバニーズの4種類の系統が生まれました。このうちテネリフェはアフリカ西部のカナリア諸島・テネリフェ島に持ち込まれたため、この名を与えられました。

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北アフリカの大西洋沿岸に浮かぶテネリフェ島。(地図では左下。Googleマップより)

テネリフェは14世紀ごろにテネリフェ島からイタリアに持ち込まれます。逆輸入を果たしたテネリフェはその愛らしさが王侯貴族の間で話題になり、イタリアを越えてフランスのフランシス1世(1494~1547)やアンリ3世(1551~1589)などの寵愛を受け、より小型化が進んで血統が洗練されていきます。

しかしその後、第一次世界大戦のころになると王侯貴族の保護を失い、交雑が進んで血統が危ぶまれるようになります。そこで主にフランスとベルギーのブリーダーが復興の努力を行い、1933年には「ビション・フリーゼ」という名前が正式に付けられ、翌1934年にはフランスの愛犬家団体に公認されます。

長く複雑な歴史を持つビション・フリーゼですが、現在のような人気が確立されたのは1960年代から1970年代、アメリカに紹介されて公認を受けてからでした。ビション・フリーゼのトレードマークであるアフロヘア風のカットが、アメリカで最も有名なハンドラーであるフランク・サベラ氏によって考案されたのです。これでショードッグとしてはもちろん一般家庭でも大きな人気を獲得しました。

3.身体的特徴

■体高:牡牝ともに30cmを越えてはならない
■毛色:純白のみ
(JKCの定める基準)

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■臭い、抜け毛が少ない
■活発でよく動き回る
■寿命も長い方

「耳はどこにあるの?」と言いたくなるようなフワモコのアフロヘアーがとても可愛いビション・フリーゼ。小型犬ながら活発なので、日々の散歩と運動量を与えてあげることが大切です。しかし、見た目の通り毛量が多いので、暑い夏場などは十分注意が必要になります。

体毛の多さから抜け毛が多そうと思われますが、毛が生え変わることが少ないので、見た目よりもずっと抜け毛は少なく、臭いも少ないことから室内犬として最適とされています。

寿命も約12~15年と長いため、飼い主さんと過ごせる時間も多くなることでしょう。しかし、膝蓋骨脱臼や皮膚病になりやすい傾向があるので、注意が必要です。

4.性格・気質

■明るく、陽気で活発的
■懐きやすく、人間や他の犬・動物とも仲良くできる
■頭がよく、学習能力が高い
■コミュニケーション能力に長けている

かつては多芸犬として、大道芸人の元で飼育されていた経歴もあるビション・フリーゼは、賢くしつけもしやすいため、愛玩犬として最適の犬種と言われています。愛情深く、他の人間やペットに優しく接することができるため、子供がいる家庭でも安心です。

小さい見た目にまどわされがちですが、ビション・フリーゼは活発な犬種で、毎日の運動は欠かせません。散歩の最中でもどこか公園などでボール遊びをしたり、すれ違う他の犬がいればコミュニケーションを取らせてあげたりと、積極的に触れ合わせてあげると喜びます。

5.しつけ

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■何事も飼い主が優先
■飼い主が要求したことをクリアできてから褒める
(ワンちゃんが来たから撫でるのではなく、「おいで」と言って来たら撫でてあげる)
など

ビション・フリーゼはとても賢く飲み込みも早い犬種ですが、上手く上下関係をしつけられないと、言うことを聞かなくなり飼いにくくなることがあります。しつけをする際には、犬を優先させずに必ず飼い主さんが先頭に立つように心がけることが大切です。

甘やかしたい気持ちをこらえて、メリハリをつけて犬と接することが、よいパートナーとして暮らしていく上で大切なことになります。しっかりと覚えさせれば、生涯良きパートナーとして傍で支えてくれますよ。

6.お手入れ(カットとケア)

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毎月トリミングが必要です

ビション・フリーゼはトリミングの手間が非常にかかる犬種ですので、その点はよく理解しておきましょう。

■巻き毛と柔らかい毛の二重構造
■素人ではカットが難しい

ビション・フリーゼの豊富な体毛は、巻き毛になっているトップコートと、柔らかめのアンダーコートの二重タイプになっている二重構造です。素人ではカットしてあげることが難しいため、トリマーさんにカットしてもらいましょう。毛量もマルチーズより多く、ビション・フリーゼ価格が設定されていないサロンでは割増料金を請求されるところもあるようです。

トリミングをきちんと行わないと、毛が増えすぎたことで皮膚病や外耳炎などの病気になることがあります。一度期間をあけてしまうと、綺麗にトリミングした後でも毛割れを起こし、美しい毛並みを保てなくなることがあるので、毎月トリミングを行うようにしてあげましょう。

雑誌などで気に入ったビション・フリーゼのカットがあった場合は、写真を切り抜いてトリマーさんに見せるとよりイメージにあったカットをしてくれます。日頃から愛犬に似合うカットがないか、チェックしておきたいですね。

日々のブラッシングもしっかりと

■ブラッシングは毎日する
■足元は重点的にする
■毛のもつれはスリッカーブラシを使う

月に1度トリミングしてもらう場合でも、良い毛質を保っていないと、せっかくカットしてもらっても毛が寄ってしまうことがあるので、飼い主さんの日々のお手入れがとても大切になります。散歩に戻った後に必ず行う、などタイミングを決めて行うようにしましょう。

背中や胴体などの毛は良くブラッシングされていることが多いですが、忘れがちなのが足元や胸、わきの下などの毛です。このあたりは特に毛玉になりやすいため、ビション・フリーゼを自分の膝の上に乗せて、仰向けになるようにしてからブラッシングすると、やりやすいです。

もつれや毛玉を見つけた場合は、スリッカーブラシと呼ばれる目の細かいブラシでほどいていきます。毛玉部分を手で持ち、少しずつブラシを動かしてもつれをほどいていきます。このとき犬が痛がらないような力加減でやるように注意してくださいね。

大まかほどけてきたら、次にコームと呼ばれる目の粗いブラシで丁寧にほどいていきます。その子によってもつれができやすい場所があるので、カットする場合はトリマーさんにあらかじめ伝えておくと良いでしょう。

耳周りも重要です

■たれ耳の犬は耳の病気になりやすい
■耳の毛を定期的に抜く

たれ耳の犬は耳の中が蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすい状態で、清潔にしておかないと耳の病気にもつながりますので耳のケアも大切です。ビション・フリーゼは耳の毛が伸びてくる犬種なので、定期的に抜いてあげる必要があります。トリミングサロンで任せっきりにするのも良いですが、家での健康チェックも兼ねて家でも出来るようになると良いでしょう。

7.かかりやすい病気

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は衝撃などの原因でいわゆる膝の皿が外れてしまう病気のことであり、小型犬に起きやすい病気としてよく知られています。ビション・フリーゼは足回りが頑健な犬として知られているものの、この病気のリスクが皆無というわけではありません。

この症状を防ぐにはフローリングなどの硬い床にはマットを敷いて衝撃を和らげたり、高い場所からの飛び降りなどの激しい運動はなるべく避けてあげるなどの工夫が必要です。またそれだけでなく、体重の増加は足腰に負担をかけることに繋がります。適切な食事の管理を行い、体重の増加を防いであげてください。

湿潤性湿疹

ビション・フリーゼは白い毛を持つ犬に多いアレルギー性皮膚炎には非常に強いものの、頻発するのが湿潤性湿疹とよばれる皮膚のトラブルです。その被毛の性質上、彼らの毛は毛玉になりやすいので定期的なメンテナンスが欠かせないのです。毛玉が皮膚に残っているとそこが蒸れ、かゆみが発生してかきむしり、傷口から細菌などが侵入して炎症を起こすことが多いです。

毛玉が発生しやすいのは、特に湿度の高い梅雨から夏場にかけてです。もともと地中海の乾いた気候の中で育ってきたビション・フリーゼは、日本の温暖湿潤気候に適応しているとは言い難い面があります。口周りやお腹の下、お尻周りなどといった湿気がこもりやすい部分は重点的にブラッシングしてあげましょう。

さいごに

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真っ白なアフロスタイルが有名なビション・フリーゼ。
性格も陽気で愛らしく、家庭犬として迎え入れるには素晴らしい犬種でしょう。

お手入れは必要ですが、それ以上の喜びを運んできてくれるのがビション・フリーゼなのです。

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