破壊王に捧ぐ

破壊王に捧ぐ

世の中には、オモチャを与えたらすぐさま破壊する犬と、壊さずに長い間大切にする犬がいるという。わが家の大福コンビは、問答無用で破壊するタイプだ。

  • サムネイル: いぬのきもち・ねこのきもち公式
    いぬのきもち・ねこのきもち公式

世の中には、オモチャを与えたらすぐさま破壊する犬と、壊さずに長い間大切にする犬がいるという。わが家の大福コンビは、問答無用で破壊するタイプだ。

最近、よくリサイクルショップに立ち寄る。自分のためではない。少し大きめのリサイクルショップではよくワゴンにぬいぐるみが積まれてあって、どれでもひとつ100円くらいで売っていたりする。それが目当てで行くのだ。

大福コンビは、与えたオモチャはとにかく速攻で破壊してくれる。が、犬のオモチャもそんなに安くない。壊されたからって、ホイホイ次のオモチャを買ってやるほどわが家は裕福ではない。しかも難しいのが、高価で丈夫なオモチャだと途中で心が折れて遊ばなくなるので「ほどよく壊れる強度」が求められる。

私の長年の分析によると、そのようなオモチャの価格帯はだいたい500〜1000円程度だろう。そのくらいのオモチャを5分や10分で破壊されたら、すごく切なくなる。犬にわかるわけがないと思っても「それ、いくらしたと思っとる?」と問いたくなる。その反面、オモチャを見せると目を輝かせ、一心不乱に破壊する姿も、見ていて飽きない。

その妥協点として見つけ出したのが、リサイクルショップのぬいぐるみだ。もともとの作りはそれなりにしっかりしているし、金額も手ごろときている。これなら速攻で壊されても、まぁ、許せる。だから、この頃は定期的にリサイクルショップへ「仕入れ」に行っている。レジが若い女性のアルバイトだったりすると、きっと「このおっさん、なんでこんなに大量にぬいぐるみ買うんだろ」と心の中で不審がられているだろうなと思いながら。

そうしてストックしておいたぬいぐるみを、ときどき大福コンビに「ほい」とあげる。すると、奪い合ったり、引っ張り合ったり、あげく中の綿を引っ張り出したりする。そのようすを「楽しそうだね、お前ら」と眺める。部屋は散らかされるし、何かが間違っている気がするのだが、別にいいか、と思う。きっと、こうして遊んでくれるのも、5才くらいまでだろう。それまで、好きなだけ破壊すればいい。

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