堕落していく犬たち

堕落していく犬たち

家族の中で誰よりも早く起き、散歩に行くのを楽しみにしている。犬とはそういうものだと思っていた。しかし、どうやらそうでもない奴らがいるらしい。

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    いぬのきもち・ねこのきもち公式

家族の中で誰よりも早く起き、散歩に行くのを楽しみにしている。犬とはそういうものだと思っていた。しかし、どうやらそうでもない奴らがいるらしい。

わが家では、嫁の出勤時刻である朝7時から逆算して、毎朝5時半には起きて、まず嫁と2人で散歩に行くようにしていた。が、少し前からこの生活サイクルを見直すようになった。というのは、せっかく早起きして散歩に行っても、大吉も福助もウンチをしないことが結構あったからだ。

そういう日は、嫁が出勤した後に、私がもう一度散歩に行くことになる。すると、2頭ともさっさとウンチをするのだ。そこで考えた。人間でも起きてすぐは腸が動いていないので、便意はもよおさない。だいたいもよおすのは、起きてからちょっと経ってから。想像するに、それは犬でも同じなのではないだろうか。

それなら、朝の忙しい時間帯ではなく、嫁が出かけてから1度だけ散歩に行けばいいのではないか。私だってやることがあるのに、朝から2度も散歩に行くのは時間の無駄だからだ。早速、それを実行してみたところ、散歩は1度で済んだ。それ以降、朝はまず人間の用事を優先して、朝食を食べ終えてから私がひとりで2頭を連れて散歩に行くようにしている。

そのようなスタイルになると、大吉たちに変化があった。朝、3階の寝室からなかなか起きて来ないのだ。前は起きると同時に「散歩行くよ」と、声をかけていっしょに起きて玄関まで行っていたのだが、今ではその必要はないとわかったのか、私たちが起きてしばらくしても全然降りてこない。

一度、「あいつらは何をしてるんだろ」と寝室を覗きにいくと、一応起きてはいるが「まだ動きたくなーい」とばかりにベッドの上でごろごろしていた。意外だったのは、大吉がグズグズしていて、福助はしっかり目覚めていたことだ。福助は、大吉が起きてベッドから出るのを待っているような感じだった。

ひどいときは、朝食を食べ終えて「お前ら、そろそろ散歩行くぞー!」と声をかけても、なかなか降りてこなかったりする。散歩に行きたくないわけではないが、朝はもう少しまったりしていたい、というところだろうか。

富士丸は、雨でも冬でも雪でも嵐でも、どんな日でも私より早く起きていて、人の顔を覗き込むようにして「あ、起きた? 起きたよね? 散歩行く? 行くよね?」と暑苦しく訴えかけてきていたが、人間より遅く起きて、呼んでもなかなかベッドから出ようとしない犬がいるとは。

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