休日を認識する犬たち

休日を認識する犬たち

前にも書いたかもしれないが、犬は人間の休日を理解しているような気がする。いや、理解しているとしか思えない。たとえば……。

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    いぬのきもち・ねこのきもち公式

前にも書いたかもしれないが、犬は人間の休日を理解しているような気がする。いや、理解しているとしか思えない。たとえば……。

私は家で仕事をしているので、基本的にはずっと家にいる。もちろん打ち合わせなどで家を空けることもあるが、出かける支度をしていても大吉と福助は「あ、出かけるのね」といった感じで眺めている。日中、自宅の仕事部屋でパソコンに向かっているときも、特に何を要求してくるわけでもなく、おとなしく寝ている。

ところが、これが休日になると少し違ってくる。出かける支度をしていると、まわりをうろちょろしながら「もしかして、オレもいっしょ?」と落ちつきなくチラチラ見てくる。その度に「いやいや、違うから。お前らは留守番だよ」と言ってもなかなか諦めようとしない。特に大吉が顕著なのだが、どうして彼らには休日がわかるのだろう。

これはどうやら我が家に限ったことではないらしい。友人宅の犬は、夫が出勤するときは別になんの反応もしないのに(見送りもしない)、休日に遊びに出かけようとするとギャンギャン吠えるという。「ふざけんな! 休みならオレも連れてけー!」といったところだろうか。仕事の日はスーツ姿で、遊びの日はラフな格好、というので判断しているのだろうか。しかしどうも違うような気がする。

なぜなら、わが家の場合、私は仕事のときも遊びのときも、常にラフな格好だからだ。もしかしたら私が仕事部屋でパソコンに向かっているか、リビングでゆったりしているかで判断しているのかと思ったが、もっと前の段階、ふだん仕事部屋に入る前から、もっといえば朝から「その日が仕事なのか休日なのか」大吉にはわかっているようなのだ。

犬はかなり空気を読む力があるので、休日に人間が発する「気のゆるみ」みたいなものを敏感に察知しているのだろうか。真相はわからないが、犬が人間の休日を認識しているのは間違いないと思う。

この前など、私と嫁が休みの日にちょっとそこまでお昼ごはんでも食べに行こうかと支度をしていたら、途端に大吉が色めき立って「オレもでしょ? ね? 休みだもんね、そうだよね?」という視線を向けてきた。犬同伴のお店に行くつもりではなく、本当に近所に昼食を食べに行くだけだったので「いやいや、お昼食べに行くだけだから。お前らは留守番」と何度か言うと、すごくテンションが下がり、自分のベッドで丸くなった。

その顔には「休みなんだから一緒にでかけるのかと思ったのになぁ。なんだ行けないのかぁ休みなのに。がっかりだなぁ休みなのに」とはっきりと書いてあり、しまいには大きなため息までつく始末だった。大げさに擬人化しているだけじゃないの? と思うかもしれないが、犬というのはときにこれくらいわかりやすい態度をとる。

そんな大吉を見ていると、なんだかこっちが申し訳ない気持ちになり、急遽、翌日は一緒にでかけることにしたのだった(もちろん大吉は大喜び)。もしかして、それを狙っての演技だったのだろうか。さすがにそれはないか。

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