【基礎】初めて犬を飼う方へ「基本のしつけ10選」やり方

おて、おかわり、トイレや留守番のしつけ、噛み癖や吠え癖に至るまで、ワンちゃんのしつけは多岐に渡ります。その中でもワンちゃんを迎えた際に覚えさせたい基本的なしつけを10項目選出! その方法とポイントについてまとめました。

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1.子犬がお家にやってきた! "しつけ"はどうする!?

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なにも知らない子犬がお家に来たとき。あなたならまず始めに何を教えますか? これから一緒に生活していくうえで最低限覚えてもらいたいことがあると思います。『犬の基本的なしつけ』についてまとめてみました!

子犬のしつけは いつから はじめる?

平均寿命が15歳と言われている犬は、人間の5倍から7倍の速さで成長します。特に0歳から1歳の間は成長が著しく数カ月から数週間単位でライフステージが変化していきます。それではしつけに適した時期とはいつからなのでしょう。

犬のライフステージは、おおまかに「パピー(子犬)」、「アダルト(成犬)」、「シニア(老犬)」の3つに分けられます。

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犬の場合人間とはちがい「子犬」呼ばれる期間は生後1年ほどです。子犬はその1年間に著しく成長します。それでは、生まれた直後から、お家にやってくるまでの成長の様子を詳しくみてみましょう。

■生後0~2週間

0歳から2週間までの間は、親の元を離れることは出来ません。自分で体温調節も出来ず、母乳をもらいながら免疫力を付けていく時期です。2週間を過ぎたあたりから目や耳が聞こえるようになり、脳が急速に発達します。兄弟同士や人間とコミュニケーションをとり始める時期です。

■生後3週間~12週間(3ヶ月)

生後3週間から3ヶ月くらいまでは「社会性」を学ぶ時期です。犬同士のじゃれ合いによって、甘噛みなどの加減を学びます。この時期の社会化不足は後々問題が表面化しやすいため、出来るだけ長く親や兄弟たちと一緒に過ごすことが好ましいと言われています。

ペットショップやブリーダー等では生後56日(8週間、約2ヶ月)までの子犬を販売することは法律で禁止されています。

生後3週間頃から歯が生えはじめ、離乳食をスタートします。好奇心が強くなり、物事になれやすい時期です。この時期、体を触られることに慣れさせておくと様々な場面でしつけが楽になります。また、生後6~8週(2カ月)の間で、1回目のワクチン接種を行います。ワクチンが終わったら散歩に行く事が出来るようになります。

▼ワクチンに関してはこちらの記事をご覧ください。

子犬を迎えるのは2ヶ月~半年以内の時期になると思いますので、その頃であれば問題なくしつけを開始していただけます。

オテ、オスワリ、マテ…子犬が家に来た時点で最初に学ばせるべきこととは何なのでしょう。ワンちゃんの基本的なしつけ10項目を必要順に、やり方とポイントをまとめてみました。

2.【アイコンタクト】最初に覚えさせるべきしつけ。自分の「名前」わかるかな?

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子犬が家に来て、名前が決まったら名前を呼んで可愛がってあげましょう。そして飼い主さんが名前を呼んだ時に、きちんと反応できるよう徐々に練習していきましょう。

やり方

・ゲージの外から名前を呼び、目があったら外に出してあげる。
・名前を呼んで、目があったら褒めてあげる
・おやつやおもちゃを手に持ち、体から離す。名前を呼んで、手の方に注目していたワンちゃんと目があったら褒めて、与える。

ポイント

飼い主さんの目を見たら、いいことがあると覚えさせることです。名前を呼ばれた時に反応できる、何かをしたい時や許可をもらいたい時に飼い主さんの顔を見る、この「アイコンタクト」を学ぶ事で、自然な主従関係を築け、しつけがしやすくなるだけでなく、場合によっては愛犬を危険から守ることにもなります。

3.【トイレのしつけ】毎日の事だから、しっかり覚えてもらいたい

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続いて飼い主さんが早急に覚えてもらいたいしつけとして「トイレ」があげられると思います。どこでもしてしまうようでは掃除が大変ですし困ったものです。

やり方

・初めのうちはトイレのサイズを広くとり、失敗しない環境を作る。
・愛犬が排泄の合図を出したら、トイレの場所まで連れていき、用を足させる。上手に出来たら褒めてあげましょう。

ポイント

まず、トイレの場所を覚えさせることが大事です。『トイレはこのシートの上! 』と、教え込えることに徹底しましょう。また目を離さず、よく観察し愛犬の排泄のタイミングを把握することも重要です。子犬のうちはトイレの感覚が短いので、練習のチャンスは沢山あります。失敗した場合はすぐに片付けて臭いが残らない様にします。根気強く向き合って覚えさせましょう。

4.【マテ】様々なシーンでワンちゃんをコントロールする便利なコマンド!

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ドッグカフェやドッグラン等、ワンちゃんを家の外に連れて行った時に、一番しつけが問われるコマンドかもしれません。ご飯をもらう時や、散歩に行く為に家から出るときなど、ワンちゃんの期待が高ぶっている時、飼い主さんの「マテ」の静止にきちんとしたがえるかどうかは、飛び出し防止や、散歩中の拾い食いを防いだり、ワンちゃんの身を守ることにも繋がります。

やり方

①ご飯のお皿を持って、ワンちゃん興奮が落ち着くまで待ちます。お皿をワンちゃんの前に置いても、飼い主さんの顔を見て待っていられるようになるまで、お皿を置こうとしては、引っ込めるを繰り返し、お皿は置きません。
②静かにしていられるようになったら、お皿を床に置いて「マテ」と言います。
③最初は短い時間で「ヨシ!」と合図を出し、徐々に長い時間待てるようにしていきます。

ポイント

「マテ」と「ヨシ」、「wait」と「ok」等、解除のコマンド(指示語)とワンセットで行います。ワンちゃんが自然に待てるようになるまで、飼い主さんも辛抱強く待つ必要があります。なかなか落ちつかない場合は2人1組で、指示を出す側と、ワンちゃんを保定する人で教えてあげるのも、早くコツをつかめる方法です。

5.【オスワリ】一発で出来たら優等生。基本の姿勢、お座り

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「オスワリ」も「マテ」同様に使用頻度の高いコマンドです。ワンちゃんを座らせて、飼い主さんに注目させる為の指示です。一回の声掛けでスッと座ってくれたら鼻が高いですよね。おやつを効果的に使用し、確実にしておきましょう!

やり方

①ご褒美のおやつを手に持ち、膝をついてワンちゃんの顔の前で意識させます。
②ワンちゃんの顔に近づけていた手を、上に上げワンちゃんの目線(意識)を上に惹きつけます。
③手を上げて、顔があがったら、その手をワンちゃんの後ろの方(お尻の方)に動かします。ワンちゃんが後ろに下がろうとお尻をつき、オスワリの体制になったら「オスワリ」と声をかけ、ご褒美をあげ褒めてあげます。
④初めのうちはオスワリの体制を取れる事を優先し褒めてあげます。トレーニングを繰り返し行い、オスワリ姿勢とコマンドとが結びつくようにように教えます。

ポイント

「マテ」同様、自然におすわりの姿勢を取れることが理想ですが、落ち着かない場合はオスワリのポーズがとりやすいよう、手を背中からお尻の方に撫でるようにして、腰を下ろすように導いてあげましょう。また首輪と、リードを付けながら行い、頭を上に惹きつけながらお尻が下がるように導く方法もあります。無理矢理にならない様に注意して行います。

6.【フセ】飼い主さんとの信頼関係も問われます、服従のポーズ

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床にお腹をついて、すぐに動きづらいフセの姿勢は、服従のポーズと呼ばれていて苦手なワンちゃんが多い姿勢です。無防備な体制な為、飼い主さんとの信頼関係が問われます。オスワリ同様、ご褒美を使った方法で練習していきましょう。

やり方

①握った手の中におやつを隠して、オスワリをさせます。
②おやつを持った手を、ワンちゃんの鼻先から足元におろします。
③つられて顔を下げ、フセのポーズがとれたら「フセ」と声をかけて手の中のご褒美をあげます。
④繰り返しできるようになって来たら、先ほどと反対の手にもおやつを数粒もち、フセの姿勢をキープ出来るように、タイミングを見ながらおやつを与えます。
⑤次第におやつを上げる回数を減らし、飼い主さんの動作と呼びかけで動けるようにしつけます。

ポイント

ワンちゃんが自然とフセの体制がとれることが理想ですが、なかなかフセの姿勢がとれない場合は、オスワリの姿勢から首輪、リードを床に向けて引いて教えましょう。人の多い場所でもフセが出来るようになれば、飼い主さんがいればワンちゃんは安心していられるということになります。

7.【オテ】犬だったら覚えさせたい定番の一発芸…!?

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「うちの子、何も芸が出来ないんですー。」とは言っても、オテ、オカワリ位は覚えさせたいものです! また、オテが出来るようになると足拭きの際にも便利です。オスワリができるようになったら挑戦してみましょう。

やり方

①ワンちゃんをお座りさせ、おやつを握った手をワンちゃんの前に出します。
②始めはニオイをかいだりすると思うのですが、手をこじあけようと飼い主さんの手の上に前足がのった瞬間、グーの手をひらいておやつをあげます。
③何度か繰り返し行い、グーの手の上にワンちゃんが手を掛けるようになってきたら、おやつを親指に隠して、パーの状態で同じことを行います。
④パーの手の上にも手を乗せられるようになったら、差し出す手の上にはおやつを持たず、反対の手におやつを隠し持ちます。そして「オテ」と声をかけ手のうえに、手が乗ったら反対の手から餌をあげます。
⑤おやつをあげる回数を2回に1回、3回に1回と減らしていきます。

ポイント

「オテ」の仕草は、握手をするようにして覚えさせることも出来ますが、ワンちゃんの習性から引き出すことも出来ます。足先や肉球はワンちゃんにとってデリケートな部分ですので、なるべく無理矢理にならない練習方法を心がけましょう。

8.【ハウス】呼びかけでクレート、ゲージに入れるかな?

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もともと穴をほって暮らしていた祖先をもつワンちゃんたちは、暗く、狭い場所が落ち着く習性があります。普段、お部屋で放し飼いにしているという方も、病院に連れていく為に「クレート」を使用する事になったり、急な用事でペットホテルに預けて「ゲージ」で一晩を過ごすことになる可能性があります。そういった時ストレスにならないよう普段から慣れさせておきましょう。

やり方

①クレートやゲージの入り口をしめたままの状態で中におやつを入れ、ワンちゃん興味をひきます。
②入り口をあけ、中に入ったら褒めます。
③すぐには扉を閉めず開けたままで、エサをいれては取りに行かせを繰り返します。この時ワンちゃんの体が全部入ったタイミングで「ハウス」と声を掛けます。
④慣れてきたら、ワンちゃんがおやつを食べているうちに扉をしめ、おやつを食べ終わり顔をあげたタイミングで扉越しにもおやつをあげます。
⑤はじめは短い時間で出してあげ、徐々に長い時間入っていられるように、長時間用のおやつや、おもちゃを一緒にいれてあげるといいでしょう。

ポイント

ハウスは時として、頭を冷やす為のお仕置き部屋になる場合もありますが、基本的にはワンちゃんにとって居心地のいい場所であるように心がけましょう。嫌な場所、閉じ込められた、という印象にならないように! 

9.【お留守番】上手に留守番が出来るようになったら一人前だね!

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子犬を迎えた際、一週間ほどはお家をあけられないものです。ですが、いつまでもそういう訳にはいきません。ハウスが出来るようになったら、次はしっかりお留守番が出来るようになってもらいましょう!

やり方

①まずはワンちゃんをハウスさせ、視界から消えます。
②大人しくしていられた場合10秒、20秒などの短い時間で戻って褒めてあげます。吠えたり、鳴いたりしている場合は、「吠えたら戻ってきてくれる」と思わせない様に、鳴き止んでから姿を現すようにします。
③はじめは短い時間で、徐々に伸ばしていきます。長時間用のおやつや、おもちゃ、柔らかいタオルを入れる。寂しくない様に飼い主さんのニオイのついているものを入れる。など、ワンちゃんが長時間1人でいられる為の工夫をしてあげましょう。

ポイント

お家の中に隠れる場所がない場合は、ゲージをタオルなどで覆うことでワンちゃんの前から姿を消すことが出来ます。②の段階でどうしても泣き止むまで待てない場合は「天罰方式」でバツを与えるのも効果的です。

天罰方式:ワンちゃんが良くない行動をとった時に"天罰が下る"と思わせることで、問題行動を改善させる方法です。具体的には大きな音がするものを鳴らす(空き缶やペットボトルに小石やネジなどを入れて振る)、嫌なニオイのするスプレーをかける、などです。不快な行動を起こしているのが飼い主さんだとバレない様に注意して行います。

10.【飛びつき防止】大型犬には特にしつけたいしつけ

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飼い主さんや、大好きな人にピョンピョンと飛びつく。…子犬のうちは許せるし、可愛いですが、成犬になったらどうでしょう。特に大型犬の場合、無邪気に飛びつかれて、転倒したり誰かを怪我させる可能性もあります。体が大きくなる前に、しつけておきましょう。

やり方

①飛びつくタイミングは犬によって違いがあると思いますが、大抵の場合は興奮して飛びつきます。時間のある時にその行動を繰り返し行い、慣れさせ、正しい反応を練習させます。(帰宅や来客の練習)
②ワンちゃんが興奮して飛びついた場合は、背中を向けてその場を離れます。そしてまた近づく、を繰り返し行い、飛びつかなくなったら褒めてあげます。

ポイント

習慣になってしまっている行動を直すのは人間であっても時間がかかるものです。飛びつくことが習慣になってしまう前に、正しい対応を教えてあげましょう。

11.【歯磨き】子犬のうちから慣れさせたいこと

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子犬のうちから慣れさせておきたいしつけとして、歯磨きや、爪切り、耳掃除やトリミングなどの定期的に必要となるケアがあげられます。体のどこを触っても嫌がらないようにしておくと成犬になった時にも病院などで便利です。特に歯磨きは苦手なワンコガ多いので、子犬の頃からしつけておきましょう。

やり方

▼やり方についてはこちらの記事をご覧ください。

ポイント

苦手な子が多いので、はじめは短い時間で行います。飲み込めるサイズのおやつや、散歩、おもちゃ遊びをご褒美にして「歯磨き」が終わったらいいことがあると覚えさせるといいでしょう。

12.犬のしつけのポイント

犬をしつける際に、飼い主さんが注意することについて。全般的にいえる事をまとめました。

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良いことと悪いことを明確にする

犬のしつけは基本的に、良くできたら"褒める"(ご褒美を与える)逆に上手く出来ないときには"要求が叶わない"というお仕置きを与えます。そうすることで、ワンちゃんに正解を教え導いてあげます。飼い主さん自身も、ワンちゃんの行動に対して常に正しい対応がとれるように心がけることが大切です。

コマンドを統一する。

「オスワリ」「シット」「シットダウン」「座って」「オスワリして」…沢山のパターンがあると、聞き取る事が困難になり、ワンちゃんは混乱してしまいます。特に家族で飼っている場合、人によって指示語が違うということが無いように統一しましょう。

叱る時に名前を呼ばない、 手をあげない

ワンちゃんが間違った時には「イケナイ」「ノー」「コラ」「違う」 などを使い、決して名前を呼んで叱らないようにしましょう。名前を呼んだ時に、怒られてるっと思ってしまったり、怒られる…と思って呼んでも来なくなってしまいます。同時に、体罰もやめましょう。人(人の手)が怖いと思ってしまいます。

叱る時はその場で、褒めるときもすぐに

反応はすぐに、正しく、ピンポイントである必要があります。 時間がたってしまうと、何について怒られているのか伝わらないだけでなく、飼い主さんのことを突然怒り出す怖い人だと思ってしまいます。

まとめ

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「基本のしつけ10選」は、いかがでしたでしょうか。子犬にゼロからしつけをするのは、なかなか大変かもしれませんが、はじめが肝心です。子犬のうちは可愛くて許していた問題行動も、成犬になったら笑えないことのなる可能性があります…! 長い愛犬との生活がステキなものになりますように、記事が参考になれば幸いです。 

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