ぶちゃカワ代表『パグ』! 飼い方や歴史、特徴などのすべて

愛くるしいファニーフェイスにがっしりとした身体を持つ人気犬種のパグ。そんなパグの概要からかかりやすい病気まで、パグについてのありとあらゆる事をまとめました。パグについて知りたいと思っている方、これからパグを飼おうと思っている方、必見です。

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概要

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パグとは中国が原産国の犬種の一つ。短毛で、毛色はフォーン、黒、シルバー、灰、白などがあります。基本的に飼育には手間がかかりませんが、換毛期には抜け毛が激しいです。がっしりとした身体、大きな頭、愛嬌たっぷりの表情、潰れた鼻、口吻は短く、巻き尾です。非常にユニークな風貌を持ち、人気を獲得し続けています。性格は穏やかで攻撃的になる事はなく、忠実です。

寒さや暑さに弱く、眼が大きく突出しているため、散歩時に小枝などで怪我をする事が多いです。また、生まれつき呼吸器が弱く体質的に肥り易いので健康管理には注意が必要です。イビキをかくので寝室は別々にした方が無難でしょう。子供や老人がいる家でも飼育しやすく、飼い主に愛情を持って接し、安らぎを与えてくれる犬です。

歴史

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パグの原産国は中国です。およそ2400年前に極東にいたマスティフが小型化したのがパグの祖先だといわれており、パグの祖先は一時的に仏僧の伴侶犬にされていたという説があります。オランダの東インド会社を経由してオランダ本国に送り込まれたパグはその後も中国やインドなどを始めとするアジアから西洋へ広まっていきました。

オランダ王室はパグを非常に可愛がり、オランダ王室の管理でブリーディグを行われ、貴族や王室のコンパニオンになりました。墓標にまでパグの名前がとうじょうした程なので相当な愛着を感じますね。1886年頃に何頭かのパグが中国からイギリスに持ち込まれました。

イギリスの貴族達の間でも人気を獲得し、ナポレオンの妻、ジョセフィーヌは「フォーチュン」という名付けたパグを可愛がった事は有名な話ですね。西洋においては鼻や口の長い犬が主流ですが、鼻の潰れたパグは西洋においては非常に珍しく、そのユニークで愛らしい顔に魅了された人々はパグ狩猟犬にはせず愛玩犬にしたと言われています。

身体的特徴

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■大きな丸い目
■皺の多い顔
■つぶれた鼻
■背や首のたるみ
■筋肉は締まって硬い
■短毛のダブルコート

パグは雄、雌共に体高25~28センチで体重14~18キロの小型犬になります。正方形に近いコンパクトでがっしりとした体型をしています。ユーモラス溢れる顔は喜んでいるように見えたり時には悩んでいるようにみえます。

又、パグの顔は黒々していればしているほど良いとされています。横からみるとほとんど真っ平らと言って良い程低い鼻と短い口、大きくて可愛らしい瞳を持っており、なんとも言えない独特な魅力がある犬種です。

パグはドイツではその風貌から「モプス(しかめっ面)」中国では「パーグゥ(いびきをかいて寝る王様」ラテンの国では「パグナス(握りこぶし)」など、国によって様々なニックネームがつけられています。その国々によって違う愛称で親しまれるほど、パグは世界中で愛されています。

性格・気質

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■陽気
■エネルギッシュ
■独立心旺盛
■頑固
■プライドが高い
■無邪気
■大胆
■素直

パグは基本的に穏やかで友好的、環境にもすぐに馴染む事ができます。攻撃性や無駄吠えもない犬種なので飼い易いと言えます。しかし、頑固でワガママな点があるので、幼少期からしつけをしっかり行わないとわがままに育ってしまうことがあります。活動的でやんちゃなので良く遊んであげましょう。

又、パグを?る際にはわかりやすく端的に怒りましょう。良い事は良い、ダメな事はダメという事を短い言葉で教えてあげるとパグは理解する事ができ、信頼関係が深まるのではないでしょうか。

飼い主といる事をとても大切にする犬種なので、愛情を持って接すると愛情を返してくれます。愛嬌もあり愉快なので人生最高のパートナーになってくれる事でしょう。パグの甘えん坊で褒められる事が好きな性格を活かして、しつけをするとうまくいくかもしれません。

パグは動く事が大好きでずっと動き回っているような落ち着きのない犬です。人に喜んで貰うことが大好きなので一緒に動き回ってあげることでコミュニケーションをはかるのは良いかもしれませんね。又、食べる事が大好きで食に対する執着心も強いです。人間の食べ物も食べようとする事もあるので、人間の食べ物を与える際は注意しましょう。

しつけ

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トイレ

パグは人に懐くのでしつけにはさほど困らないでしょう。しかし、トイレのしつけは幼少期に行っておかないと成犬になってからではトイレを覚える事が大変な場合もありますので、根気強くしつけておきましょう。トイレの基本的なしつけとしては、サークルの中全面にペットシーツを敷いて、徐々に減らしていく方法があります。

飼い主さんと同じ室内で暮らす上で子犬の頃からトイレの場所を覚えさせることはとても重要な事です。また、粗相をしても絶対に叱ってはいけません、パグは粗相をした事ではなく排泄した事を怒られたと勘違いし、隠れて排泄をするようになってしまいます。

粗相をした場合はすぐに拭き取りその場から匂いを消す事が重要です。上手にできたときは思いっきり褒めてあげましょう。

噛み癖

子犬の頃は、歯の生え変わりの時期で痒いため、手に噛み付いたりふざけて甘噛みをしてきますが、この頃に噛む事をやめさせないと「噛んでも良い」と理解してしまう可能性があります。パグが甘噛みをしてきた際は相手にせず、すぐに噛む事を止めさせる態度を一貫しましょう。

また、それでも噛まれ続ける場合は、子犬用のガムやおもちゃを上手に活用する事でストレスが軽減され、手への甘噛みが減る事があります。また、ストレスが溜まったり興奮したりすることで手を噛んでくる事がありますので、沢山遊んであげましょう。順位付けの意味で噛む事もありますので幼少の頃から噛み癖をなくすことは非常に大切な事です。

無駄吠え

パグは基本的に大人しいので無駄吠えの少ない犬種ですが、パグが吠えている場合は何か要求している、縄張りを守ろうとしている、気を引こうとしているなど理由は様々です。無駄吠えは飼い主さんとの主従関係が成立していれば、飼い主さんの指示で吠えるのをやめますが、そうではない場合吠える事をやめません。

犬の無駄吠えは飼い主さんだけが悩む事だけではなく世間的にも悪いと思われてしまいます。パグが無駄吠えをやめない場合は大声を出すのではなく、無視する事が一番です。大声を出すと構ってもらえると認識してしまいます。無駄吠えをさせないコツは子犬の頃に社会性を身につかせるために犬や人に慣れさせる事です。子犬の時期を逃すとのちのち大変になることがあるのでしっかりとしつけを行いましょう。

お手入れ

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パグの顔には沢山の皺があります。その皺と皺の間に詰まったものは自然に落ちる事なく、蓄積され、嫌な匂いを放ちます。湿っているので、菌も繁殖しやすいのです。パグは元々体にも皺が多いので汚れなどが溜まりやすい犬種と言えます。パグの衛生面、健康面を考えると皺のお手入れは必須になります。パグの顔に溜まる汚れは主に「汗」「食べかす」「散歩中についたもの」などです。汚れを放っておけば匂いだけでなく、皮膚病にかかるリスクを背負う事になります。

パグの顔のお手入れは特別入念にするわけではなく、私達が歯や顔を洗うのと同じような感覚で毎日の日課として、散歩の後やご飯を食べた後にタオルやガーゼなど、肌に負担を掛けないやさしい素材のものをお湯で濡らしゆっくりと拭いてあげましょう。顔に触れられる事に慣れていないパグには急に顔を拭こうとするのではなく、「顔を触っても大丈夫」という事を教えてあげましょう。慣れてきたら徐々にお手入れを開始し、毎日の日課にしていきましょう。

パグの毛は見た目は固そですが、実際の毛質は柔らかくしなやかです。アンダーコートとトップコートの二重構造で、年に2回換毛期があります。換毛期には毛がゴッソリと抜け落ちます。もう一体パグができる程と言われる程です。ブラッシングをしてもしても毛が抜けるのでキリがないとおもうかもしれませんし抜け毛は家の中も毛だらけになるし大変だとはおもいますが、ずっと換毛期なわけではないので、あまり神経質になりすぎない方が良いでしょう。また「ファーミネーター」を使うこともオススメします。

ファーミネーターはクシと違い、さほど危なくない程度の刃がついてるので1週間に1度くらいの頻度で行う事がベストです。毎日のお手入れで使用するのはブラシの方が良いでしょう。また、パグの皮膚はそれほど強くないのであまりシャンプーし過ぎると肌に負担となってしまうのでシャンプーは月に1.2回程度が良いでしょう。38〜42度前後のお湯でやさしく洗ってあげましょう。シャンプー後はドライヤーで乾かしましょう。その際、風が熱すぎないように注意することが大切です。

爪切り

パグの爪が伸びると歩行不良になったり、爪の細菌がパグの体内に入り病気になる可能性があります。犬の爪は人の爪とは構造が違い、爪が伸びるとその分血管も伸びます。よって、伸びた爪を元に戻すにはパグに非常に苦痛な思いをさせるということになります。そのため、パグの爪は月に一度は必ずチェックしお手入れしてあげる必要があります。

基本的には、地面に爪が着くようになったら切る合図です。また、ほとんどのパグが爪切りを嫌がるでしょう。急に爪を切ろうとすればパグは恐怖を抱くとおもいます。そのため、初めは爪を触る事に慣れされる、爪切りに実際に触れさせるなど、怖くないという事を覚えさせ、慣れさせる事が大切です。爪を切るポイントは深く切らない事と素早さです。一気に全ての爪を切ろうとは考えず、一日置きに徐々に切っていくと良いかもしれませんね。そうすることによってパグのストレスが軽減されますよ。

成犬のほとんどが歯周病になるといわれています。そのため、日々の口内ケアはとても大切です。歯磨きに慣れていない子は口に触る事に慣れてもらい徐々に「指歯磨き」で口の中に触れていきましょう。初めは抵抗するかもしれないので根気強く徐々に慣らしていく事が大切です。

指歯磨きがない場合はガーゼでも可能です。頭をしっかりと固定し歯と歯茎をゆっくりとマッサージするように磨いていきましょう。指歯磨きに慣れたら本当の犬用歯ブラシを使いましょう。あまり強く擦ると出血してしまうので擦りすぎないようにしましょう。ゆっくりと初めは前歯から、徐々に奥歯へと丁寧に一本ずつ磨いていくイメージでやりましょう。

パグの耳掃除に綿棒は不向きです。綿棒は耳垢を耳の奥へと押してしまう恐れがあるためです。コットンと耳洗浄剤で掃除すると良いでしょう。耳の外側もしっかりとそうじしてあげましょうね。耳掃除の手順としてはまず、洗浄剤を耳の中にいれてゆっくりとマッサージします。すると、犬は頭を振り、耳から洗浄液を出します。軟らかいコットンなどで耳の中を優しく拭き取りましょう。

耳掃除の頻度は週に1回程度で良いでしょう。パグの耳は垂れ耳なので蒸れやすいです。ケアはしっかりと行いましょう。耳洗浄剤は様々な種類がありますが、動物病院で買い求める事をおすすめします。耳掃除について不安な点やわからない事がある場合はきちんと聞く事もできるで、安心なのではないでしょうか。

掛かりやすい病気

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角膜潰瘍

パグのような短頭種は、目のくぼみが浅く目が飛び出ているため、他の犬種に比べ眼の怪我や病気になる可能性が高い傾向にあります。そのなかでも心配されるのが角膜潰瘍という外傷によって目の角膜に傷や細菌による炎症が起き、角膜の組織が欠ける病気です。角膜潰瘍に掛かる原因として散歩中に目に細菌が入る、喧嘩で目に傷を負う、毛が入る、などが挙げられます。

角膜には様々な神経があるため角膜潰瘍にかかると目は激しく痛み、痙攣を起こしたり涙を流します。パグは目をこすろうとしたり目を床に押し付けようとするでしょう。角膜潰瘍に掛かった目は、白目が赤く充血する、濁る、目やにが増えるなどの変化が起きます。しかし、この症状だけでは角膜潰瘍にかかったとは判断できない場合が多いです。パグはこの他にも眼の病気に掛かりやすいので異変を感じたらすぐに掛かりつけの動物病院へ行き、詳しい検査をしてもらう必要があります。

傷が浅い場合は点眼薬を用いて治療が行われる場合がほとんどですが、パグは薬を嫌がり、目をこする場合が多いので飼い主さんがきちんとケアしてあげなければなりません。傷が深い場合は外科治療が必要になるのでまぶたを縫い合わせて角膜を保護する手術を行う場合があります。並行して点眼薬を使う事が多いでしょう。角膜潰瘍の予防法としてはパグが目に傷を負わないように、散歩時や他の犬と接触する際に注意を払う、パグが興奮して怪我をするなどないように日々のしつけをしっかり行う事も大切です。

壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)

壊死性髄膜脳炎とはその名の通り脳皮質に炎症が起き、壊死していく病気です。パグが掛かりやすいため別名「パグ脳炎」とも呼ばれています。発症原因は未だ不明点が多いですが、比較的若い年齢のパグが掛かりやすく、犬種による影響や自己免疫反応という事が報告されています。症状として、歩き方がおかしいなどの運動障害、痙攣発作やぼーっとするなどの意識障害や聴覚障害が現れます。体の麻痺が起こる事も特徴的です。

脳が壊死してからの回復は非常に困難なため、少しでも異常を感じたら掛かりつけの動物病院へ行きましょう。脳炎や髄膜炎はMRIと脳髄膜検査が必要になります。治療には、ステロイド剤、免疫抑制剤や抗てんかん薬などが用いられますが、どの薬も根本的な完治には繋がりません。病気が進行すると徐々に、盲目、水すら飲めない、昏睡などの症状がみられます。壊死性髄膜脳炎は病状が良くなる事なく必ず悪化していく恐ろしい病です。最も良い予防法として、早期発見し素早く治療を始めることです。日々の生活の中で変化を見逃さないように気をつけましょう。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、簡単に言うと膝の皿が外れてしまっている状態の事を言います。膝関節の溝が浅い事で膝蓋骨脱臼の状態になりやすくなります。小型犬に多いのが特徴です。症状は歩いているときに片足をあげる、ずっとあげっぱなしになるなどの歩行障害が現れます。膝蓋骨脱臼は進行によって4段階のグレードで分けられます。初期段階ではほとんど気づく事はありませんが重度になるとほとんど正常に歩く事ができなくなります。若い頃に掛かる方が進行が早く、放っておいて良くなることはありません。命に別状はありませんが、場合によっては徐々に進行していきパグにとって大きなストレスや痛み、歩行障害の原因になる病気です。

発症は先天的な場合と後天的な場合があります。小型犬など先天的に膝関節が弱いなどの遺伝、筋肉や靭帯の形成が異常、後天的な場合は高所からの落下や怪我、激突などによる外傷が多いです。治療法はお皿を正常な位置に戻す手術を行います。進行が進みすぎてしまうと手術に適さない場合もあるので気をつけましょう。早期発見・早期治療が肝心です。パグの変化にすぐ気づけるようにしましょう。

皮膚炎

パグが皮膚炎になりやすい原因として、顔や身体のしわが挙げられます。パグのしわの間に汚れやアレルギー物質が溜まることで皮膚炎に掛かりやすい状態になってしまいます。また、特に夏場は湿気が多く蒸れているので細菌も繁殖しやすいです。パグは皮膚に異常がある際、「舐める」「引っ掻く」などの動作をします。体温が上がったり皮膚が乾燥すると皮膚は痒くなりやすくなりますので、加湿器やベビーオイルをつけるなどしましょう。

治療法はだいたい塗り薬が処方される場合が多いです。予防法として、常にパグの身体を清潔に保ち、健康管理をまめにチェックしましょう。皮膚の異常はパグにとって大きなストレスです。中にはストレスで咬みつくようになる子もいますので、少しでも異変に気づいたら早急に動物病院へ連れて行きましょう。

鼻腔狭窄

鼻腔狭窄は元々鼻の穴が狭い事を指します。短頭種は頭は他の犬種より短いですが軟部組織が他の犬種と同じなため、余った部分が震え、鼻をブーブー慣らしたり、鼻水を飛ばしたり、口で「ハーハー」と呼吸するようになっています。短頭種は生まれつき鼻腔狭窄なので呼吸器系の病気に掛かりやすいといわれています。体温調節することが難しいため、他の犬種より熱中症に掛かりやすく、中には暑い日の散歩中に失神してしまう子もいます。軟部組織が長いと気道が狭くなりますので、短頭種は呼吸する事自体、大変な状態にあります。

しかし鼻腔狭窄は生まれつきのため、必ず手術が必要ではないです。治療法として、鼻の穴を広げる外科手術があります。鼻の穴が極端に狭い場合は、医師から手術を勧められる場合もあります。手術は全身麻酔で行うためリスクがないわけではありません。パグと飼い主さんのより良い生活のためにも医師と良く話し合い、御決断ください。

最後に

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パグについて、いかがでしたか? パグの性格や気質など傾向はありますが、個体の性格を理解してあげる事が一番なのではないでしょうか? また、病気に関してもしっかりと検査しなければわからないものも多いです。パグの様子がいつもとおかしいと思ったらすぐに動物病院へ連れて行くことをオススメします。犬は人と違って言語を持っていません。日々のコミュニケーションを欠かさずに、パグとの信頼関係を築いてみてはいかがでしょうか。パグと飼い主さんの幸せな日々が続く事を願っています。

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