折れ耳が可愛いスコティッシュフォールド!性格や特徴の全て

折れ耳が可愛いスコティッシュフォールド!性格や特徴の全て

丸い顔と折れた耳、短い首が特徴的なスコティッシュフォールド。その独特の風貌で登場した瞬間から爆発的に注目を集め、現在でもその人気は衰えず、人気猫種の上位をキープしています。ここでは、そんなスコティッシュフォールドについてまとめました。

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    ゆき 真白
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1.概要

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イギリス・スコットランドで生まれたスコティッシュフォールド。折れた耳が特徴的ですが、実は折れ耳の子は全体の3割しかおらず、残り7割は立ち耳となっています。

顔も目も丸く、ぺたんと頭に耳がついている子はその丸みがより強調されて可愛らしい印象を受けますね。体型も丸みを帯びていて、アメリカン・ショートヘアなどと同じ、四肢、胴、尾がコピーよりやや長いセミコビータイプです。 長毛種も短毛種もいて毛色も様々認められています。

性格はおとなしく温和で、他の猫や動物とも仲良くできる子が多いため多頭飼いにも向いています。飼い主さんや家族以外の人間にもあまり警戒せず寄っていく人懐っこさがあり、初心者の方にも飼いやすい猫ちゃんです。

2.歴史

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スコティッシュフォールドの名前は、スコティッシュが「スコットランド人」、フォールドが「折りたたまれた」という意味を持ち、「スコットランドの折りたたまれた耳を持つ猫」という意味があります。
そんなスコティッシュフォールドが多くの人に知られ、愛される猫にまでなった歴史を探っていきたいと思います。

スコットランドの農家で生まれた耳の折れた一匹の猫が始まりだと言われています。その猫の名は“スージー”。後に成猫となったスージーが産んだ子猫の中にも耳の折れた子がいました。とある夫婦はその折れ耳の子猫を1匹引き取ると、品種確立のために交配を始めました。しかし、交配を進めていくうちに骨の異常など、奇形な子が多く生まれてしまい、イギリスでの繁殖はは禁止となります。

その後、スコティッシュフォールはアメリカで輸入されます。遺伝学者のニール・トッドの手によりアメリカンショ-トヘアやブリティッシュショートヘアなどとの交配が重ねられ、「CFA」に新しい猫種の一つとして登録されることとなります。また、猫血統登録団体「TICA」でも公認されましたが、イギリスの「GCCF」や「FIFe」などには骨格障害があるという理由により認められていません。

3.身体的特徴

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■体高:25cm〜27cmほど
■体長:50cmほど
■体重:オス 3.0kg〜6.0kg/メス 2.5kg〜5.0kg
■毛色:ポインテッド、セピア、ミンク、シェイデッド、トーティ、キャリコ、タビーなど多数

ずんぐりむっくりで筋肉質な体型のコピータイプに近い、セミコビータイプのスコティッシュフォールドは、丸くがっしりした体格をしています。コピータイプより少し小さいですが、四肢や胴、尾はやや長いという体をしています。尾は先細りで長いものが人気です。そんなスコティッシュフォールドの最大の特徴は、折れた耳と丸い顔、まん丸な目ではないでしょうか。

しかし、概要でも記述した通り折れ耳は全体の3割しかいません。生後20日から耳が折れ始めますが、初めから立っている子もいますし、大人になるにつれてストレスなどによって立ってしまう子もいます。耳の折れ具合によって、ゆるく先端だけ折れている「シングル」、ぴったりと折れている「ダブル」、ぺたんと頭についてしまうほど折れている「トリプル」と名前が分かれます。

被毛は厚く、短毛種も長毛種も密に生えていて、ビロードのようになめらかでシルキーな手触りです。長毛種はその毛並みを保つために毎日のブラッシングがかかせませんね。また、毛色は全てのカラー、パターンが認められていて、目の色は毛色によって変わります。

4.性格・気質

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性格

感情をあまり表に出さず穏やかでのんびりとしていますが、その中には確かな自信が感じられます。温厚で優しくとても人懐こいため、知らない人にも自分から寄って行くなど猫ちゃんの中では珍しい性格をしています。人が好きな性格なため、初めて猫ちゃんを飼う飼い主さんにも向いています。

その優しい性格から子どもやお年寄りなど幅広い世代と仲良くでき、他の猫や動物とも友好的になれるなど、飼い主さんにとって同居しやすい猫ちゃんだと言えます。活発に動き回るタイプではないですが遊ぶことも好きなので、適度に遊んであげることも大事になりますね。

環境適応能力が優れていて、模様替えや引越しなどの変化は多くの猫ちゃんにとってストレスとなりますが、スコティッシュフォールドはあまりストレスなく受け入れてくれると言われています。

ただしそれぞれ個性があるのでもちろん例外もあります。あまり人に慣れない子もいますし、神経質で少し攻撃的になってしまうような子もいます。また、オス・メスでも性格の違いが多少あり、オスは感情豊かで素直に感情表現をしてくれて、甘えてくる子も多いです。メスはあまり感情を表に出さず、クールな子が多いですが、甘えん坊なところは変わりません。甘えん坊ゆえに少々お留守番が苦手な面もあります。

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性格の決まり方

父親の血を強く受け継ぐと言われています。ショップから購入する場合はなかなか難しいかもしれませんが、ブリーダーさんから購入する場合はよく親を見てみるとよいでしょう。親を見せないところはあまり良いブリーダーさんとは言えないので、購入する際は気をつけましょう。

また、遺伝以外にも環境などで性格は決まってきます。生活環境が悪ければ攻撃的であったり、懐かなかったりすることがあります。スコティッシュフォールドは本来温厚な性格なので、多少凶暴だからと叱りつけたり見放したりするようなことはせずに愛情を持って優しく接しましょう。叱りつけることでより心を閉ざしてしまう可能性があるので、気長に付き合っていくといいですね。

5.入手方法と価格

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入手方法

スコティッシュフォールドは人気の猫種ですので、ショップからでもブリーダーからでも購入することが可能です。ただ、人気なだけあって里子に出されていることもしばしばあります。殺処分されてしまう、悲しい思いをする猫ちゃんを少しでも多く救うために是非里親というものを検討してみてはいただけないでしょうか?

価格

ブリーダーやショップで変動しますが200,000円前後するのが平均のようですね。ただ、折れ耳か立ち耳かによっても価格が変わってきて、立ち耳であれば100,000円以下の価格がつくこともありますし、折れ耳で毛色なども人気のもであれば400,000円ほどする子もいるそうです。価格があまりに安い、高いという場合は理由を訊いてみるといいかもしれませんね。

里親は基本的には無償ですが、病院代やワクチン代などを支払うこともあります。猫ちゃん自体が有償になることはありませんので、支払いを求めらえた場合は内訳を訊くようにしましょう。

6.しつけ

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噛み癖

温厚な性格と言えど子猫のうちはやんちゃをしてしまうこともあります。特に親や兄弟と早いうちから離れて暮らしている子は、噛む加減や良し悪しなどがわからずついつい噛んでしまうような子もいます。噛んでしまったからと大きな声で怒鳴りつけるようなことはせず「ダメ」「コラ」と短い言葉でしっかりと伝えたり、「イタイ」と顔を歪めてみるのもいいでしょう。

親猫も子猫がいたずらをしすぎたり、強く噛んだときに険しい顔をして唸るように、猫ちゃんはきんと「表情」でも判断をします。顔を歪ませることでイケナイことだと判断し、噛むのをやめることもあります。また、噛んだら無視をしてしまうのもいいですね。遊ぶのも構うのもやめてその場から離れます。噛むたびにそれを繰り返していると「噛んだら遊んでもらえない」と覚えるので、噛むことがなくなる可能性があります。

トイレ・爪とぎ

トイレも爪とぎも猫ちゃんの欠かせない習性によるものなので、覚えてもらうのはそんなに苦労しません。自分の気に入った場所や落ち着く場所にトイレや爪とぎがあれば、何度か導いてあげるだけで自然と自分から同じ場所でするようになります。縄張り意識が強いため、覚えてしまえば違う場所ですることはありません。

もし違う場所でしてしまった場合も頭ごなしに叱るのではなく「トイレは清潔に保たれていたか、場所は落ち着けるようなところか」「爪とぎ器の素材は気に入るものだったか、不安定な場所に立てかけれたりしていないか」など原因が何なのかを考えましょう。叱らない環境を整えてあげるのも大事ですね。

叱りすぎないように

怒鳴ったり叱ったりするようなことがあまりないように、とそれぞれで記述してきましたが、スコティッシュフォールドは怒られたり叱られてたりすることが好きではありません。他の猫ちゃんや人間でも叱られすぎるのは嫌だと思いますが、スコティッシュフォールドは特にストレスを感じやすい繊細な一面も持っています。

ストレスが溜まると、引っ掻きや噛みつきなどの問題行動を起こしたり、飼い主さんを外敵と判断して嫌いになって威嚇してしまう可能性があります。優しい性格のスコティッシュフォールドには、感情的に怒るのではなく言い聞かせるように声をかけましょう。

7.お手入れ

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ブラッシング

短毛種は毎日1回ほど、長毛種は毎日2回ほどブラッシングするようにしましょう。猫はグルーミングによって自分の体を綺麗にしますが、その際に抜け毛を一緒に飲み込んでしまい毛玉を吐くことがあります。吐くのがくせになってしまうといけないので、まめにブラッシングするといいですね。

スリッカーブラシというブラシと、コームというクシを使って毛をとかし、事前に余計な毛を取り除くことで抜け毛を減らすことができます。首の下などはグルーミングも行き届かないところなので、きちんととかしてあげるといいですね。ブラッシングすることで毛玉を作らせず、ダニやノミを寄生させないよう清潔に保つことが大事です。スコティッシュフォールドはすべすべでなめらかな手触りが特徴なので、毎日のブラッシングは重要と言えます。

また長毛種は毛が絡まりやすく、無理にブラシを通すと皮膚が引っ張られてしまうため、毛先から優しくとかすようにしましょう。スリッカーブラシは直接皮膚に当てず、毛だけをとかすようにしてください。クシが通らないような毛玉はハサミで切ってしまいましょう。足の裏や指の間から毛が生えることもあり、滑ったり歩きづらくなることで怪我をしてしまう危険性もあるのでカットしてあげるといいですね。

シャンプー

綺麗好きの猫ちゃんは自分でグルーミングすることで体を綺麗に保つため、シャンプーが必要か不要かで言えば必要とは言えません。しかし、一緒に暮らすうちにどうしても独特のニオイが出てきてしまいます。飼い主さんと猫ちゃんが一緒に暮らしていく上でお互い快適に過ごせるようにするためには、シャンプーも必要と言えるでしょう。

しかし、洗いすぎは皮脂を落としすぎ、逆に皮膚トラブルを起こしてしまったり、毛ヅヤを悪くしてしまう可能性があります。短い間隔で頻繁に洗うのはやめましょう。ノミやダニに寄生されておらず、汚れていたりニオイが気にならない限りはシャンプーはしなくても問題ありません。

■短毛種

足の関節に異常が多いスコティッシュフォールドを外で放し飼いにする飼い主さんは少ないかと思いますが、放し飼いの場合は汚れを落とす意味も込めて定期的なシャンプーが必要と言えます。しかし完全室内飼いであれば、年に1〜2回ほどでよいでしょう。

ブラッシングを済ませたら、桶など体がおさまる容器を用意しましょう。そこに猫ちゃんを入れて、36度前後のぬるめのシャワーを背中から下に向かってかけます。この時顔が濡れないように注意して行うといいですね。水圧を弱くしシャワーヘッドを体につけると、水が飛び散らず、また水が打ち付ける大きな音も出ないのでよいでしょう。

シャンプーはあらかじめシャワーと同じぬるま湯で薄めたり、手で泡立てておくといいかもしれません。ゴシゴシと強く洗うのではなく、指の腹を使ってマッサージするように洗いましょう。汚れやすく油っぽいお尻や尻尾の付け根はよく洗うといいですね。

流し残しがあると皮膚病を起こしたり、グルーミングのとき体内にシャンプーの成分が入り体調を崩してしまうことあります。洗うことより流すことを念入りにするようにしましょう。顎や首周り、足先や脇など、目の届きにくところは特に注意して流すようにするといいですね。

乾かすときは事前に絞って余計な水気をとり、バスタオルやペーパータオルで全身くまなく水分を取りましょう。全身を包めるバスタオルが望ましいですが、ペーパータオルだとさっと水分が取れていいかもしれません。このときも擦るのではなく押さえて水気を取るようにしましょう。首や脇の下など細かいところまで水気を残さないようにするといいですね。

ドライヤーはあまり音が出ないようにし、風は弱めでやるといいですね。きちんと乾かさないと体が冷えて風邪をひいてしまうので、ブラシを使って余すところなく乾かしてあげましょう。最後に皮膚に触れて完全に乾いたかどうかの確認をして、クシで毛並みを整えたら終わりです。

■長毛種

長毛種も室内飼いであればあまり回数は多くなくていいと思いますが、艶やかな毛並みを常に保ちたいと考えるならば月に1回シャンプーしてもいいかもしれません。

シャンプー前のブラッシングは短毛種より念入りに行いましょう。毛玉や埃は濡れてしまってからだと取りにくいので、くまなくブラシを通すといいですね。お湯の温度や濡らし方は短毛種と同じで、シャンプーは直接かけても手で揉んでからつけてもよいでしょう。毛の量が多いため薄める必要は特にありません。毛を洗うのではなく、自分の頭皮を洗うように地肌を洗ってあげるといいですね。

毛が長いとお尻まわりの汚れが目立ってしまうので、洗うときは念入りに洗ってあげましょう。全身洗えたら流し残しがないようにし、さっと水気を取ります。短毛種の場合はしてもしなくてもいいですが、長毛種はリンスをしてあげるといいですね。リンスは肌ではなく毛に馴染ませ、よく洗い流しましょう。

流し残しがないのを確認したら、手で余計な水分をしぼり落とし、バスタオルで全身を包んでタオルドライをします。体が冷えないように乾かすときは手早くやるといいですね。タオルを何枚か用意をしておき、ある程度吸い取ったらすぐに変えるようにすると、早く水分を取れます。水の溜まりやすい脇の下や尻尾の付け根などは、意識してタオルを当てるといいですね。

ドライヤーを使って乾かかすときは、クシでとかしながらお腹など体の裏側や指の間まできちんと乾かしましょう。根元まできちんと乾かさなければ体が冷えてしまうので気をつけてください。尻尾や足先にもクシを通すことを忘れないようにし、最後にブラシで整えてあげると、ふわふわの美しい仕上がりになります。

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耳掃除

スコティッシュフォールドでもっとも大事なのは、耳のお手入れではないでしょうか。立ち耳の子も月に1〜2回イヤーローションをつけたガーゼで拭いてあげたり、同じようにローションを含ませた綿棒で溝を掃除してあげる必要がありますが、折れ耳の子はよりまめに見てあげましょう。

折れ耳は通気性が悪く、外耳炎などを発症する可能性があります。耳のトラブルを防ぐためにも、濡れたガーゼで拭いてあげるようにしましょう。折れ耳のスコティッシュフォールドは特に耳が小さいので綿棒を使うのはやめましょう。立ち耳でも耳掃除を嫌がり暴れる場合は、綿棒を奥まで突っ込んでしまう危険性があるため、ガーゼだけのほうがいいですね。

爪切り

放し飼いにしている場合はしなくても構いませんが、完全室内飼いの場合は定期的に爪を切るようにしましょう。猫の爪は白く中に通る血管が赤く透けて見えるため、切るときは深く切りすぎないよう注意するといいですね。足を軽く押すと中から爪が出てくるので、いきなり血管ギリギリまで切るのではなく、少しずつ切っていくようにしましょう。

活動量によって爪の伸び具合は変わってきますので、活発に動く子なら1週間程度、おとなしくあまり動かない子なら2週間程度を目安に爪を確認するといいですね。初めて切る際は、一気に全部の爪を切ろうとするのではなく、1日1回1本だけでも大丈夫です。最初に爪切りに対して嫌な印象を抱かせてしまうと今後の爪切りも難しくなってしまうので、徐々に慣らしていくといいですね。

歯磨き

猫用歯ブラシやガーゼを使って週に1回の頻度で磨いてあげましょう。柔らかいご飯を食べている子は特に歯石が溜まりやすので、歯磨きはきちんとやるようにしましょう。歯と歯の間や、奥歯、生え際などは注意して磨くようにしましょう。歯石が付着してしまった場合は、病院で除去してもらうといいですね。

8.かかりやすい病気と寿命

寿命

スコティッシュフォールドの平均寿命は10年〜13年ほどだそうです。室内飼いの平均寿命が15歳ほどなので、他の猫種に比べると少々短命かもしれませんね。折れ耳という骨の異常から病気になりやすいという面もありますので、是非スコティッシュフォールドを飼う際は足の骨に負担がかからないよう注意してあげてください。

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骨瘤(遺伝性骨形成異常)

スコティッシュフォールドの耳がなぜ折れているのか、それは他の猫に比べて骨が柔らかいからという理由があります。もともと突然変異で生まれた折れ耳は、軟骨がうまく作れないという遺伝性の疾患からくるものです。この骨形成異常は、足の関節などにも起こりやすく、骨が変形したり増殖することで骨のコブができてしまいます。

軽度であれば普段通りの生活を送れますが、ひどい場合は痛くて鳴き止まなかったり、歩行が難しくなることがあります。骨の変形が起こるのは生後3ヶ月〜2年ほどの成長期で、成長期が終われば止まりますが変形した骨は元に戻りません。成猫になってから起こることもあるので、変化がないか注意深く観察する必要があります。

スコティッシュフォールドによく見られる「スコ座り」は、骨形成異常により普通に座ると足が痛むため、楽な姿勢をとった結果だと考えられ、立ち耳より折れ耳のほうがこの骨の異常を起こしやすいと言われています。そのため、折れ耳同士の交配は奇形や骨の形成異常を持って生まれる子の割合が高く禁止されています。

異常が見られない場合でも関節が弱いことが多いので、激しくジャンプさせたり、高いところから降ろす、硬い地面の上をずっと歩かせるといったことがないようにしましょう。室内では柔らかいカーペットを敷いてあげたり、キャットタワーは足をかける場所が多く、1つ1つの段差が狭いものや、万が一のことを考えてあまり高くないものを選ぶといいかもしれませんね。

発症した場合は鎮静剤の投与や放射線療法を行いますが、完治は難しいです。遺伝性の疾患のため予防法もなく、あるとすれば「繁殖しない」ことです。

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外耳炎

耳介という一般的に「耳」と呼ばれる場所と外耳道という鼓膜まで続く「耳の穴」に炎症が起こる病気です。スコティッシュフォールドは耳が折れているため通気性が悪く細菌が繁殖しやすくなっています。嫌なニオイがしたり膿汁が出る、頭を振ったりかゆがるなどの症状がみられ、薬を塗布して治療します。

予防するにはオリーブオイルやイヤーローションで湿らせたガーゼで拭いてあげるなど、こまめな耳掃除が重要になります。ただ人間でもそうですが、あまり頻繁に掃除をしてしまうと逆に炎症を起こしてしまうこともあります。耳掃除は毎日ではなく間隔をあけてしてあげるといいですね。

肥大型心筋症

骨の形成異常によって、内臓の病気も発症しやすくなります。この肥大型心筋症はスコティッシュフォールドがかかりやすい心臓病のひとつで、心臓の部屋のひとつ左心室の筋肉が肥大し厚くなってしまう病気です。後ろ足が麻痺したり呼吸がうまくできなくなるなどの症状があり、最悪死に至ります。

完全な治療法がないため、症状によって処置を行う対症療法が主になります。どの猫でも前触れなく突然起こる病気ですが、スコティッシュフォールドは遺伝的に発症しやすいので注意が必要です。定期的な検診をして早期発見するようにしましょう。

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腎不全

腎不全も遺伝的に起こりやすい内臓病です。初めは多飲多尿、次第に食欲不振や体力低下がみられ、最終的に尿毒症にまで発展すると嘔吐や下痢を繰り返し、最悪の場合死に至ります。根本的な治療法はないため、症状を緩和したり腎臓の負担を軽くする治療を行います。

もともと猫は腎臓に負担がかかりやすいので、普段から塩分の多い食事を与えないようにしたり、常に新鮮な水を飲めるようにしましょう。ストレスのかかりにくい環境を整え、外出の多い飼い主さんは清潔な水を循環して出してくれる循環式自動給水器を使ってあげるといいですね。

スコティッシュフォールドにとってはいつ起きてもおかしくない病気なため、定期検診をきちんと受け、早期発見・早期治療に努めましょう。

尿路結石症

尿を体外に出すための管に、尿中の成分が石のような塊になってつまることで、激しい痛みを起こす病気です。尿路はいくつかあり、結石がつまる場所によって症状は変わってきます。膀胱の場合は血尿や頻尿、尿道の場合は血尿・頻尿・排尿困難による痛み・尿が溜まることによる腹部の膨張、腎臓の場合は血尿や細菌尿・腎機能の悪化などが挙げられます。

初めのうちは内科的治療を行いますが、外科手術が基本です。処置が遅れた場合は腎不全になり死んでしまうこともあるので、早期治療が重要になります。体内の水分が不足したり尿を我慢すると結石ができてしまうので、うまく猫に水を飲ませる工夫や排尿を我慢しなくていいようにトイレを清潔に保つようにしましょう。

最後に

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スコティッシュフォールドが起こす病気は基本的に遺伝的な疾患からくるものがほとんどです。繁殖しないことが病気の予防になりますが、スコティッシュフォールドの遺伝的なことについてきちんと理解しているブリーダーさんが育てた子には、丈夫で長生きな子もいると言われています。

スコティッシュフォールドの飼育を考えている方は是非信頼のおけるブリーダーさんから購入することをオススメします。また、耳が折れていること自体が軟骨の異常によるものなので、折れ耳の子を飼う場合は神経質なくらい気をつけて育て大事にしてあげましょう。

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