大きく美しく魅力的! 猫の目の仕組みについて構造や視力など

大きく美しく魅力的! 猫の目の仕組みについて構造や視力など

猫の目は大きく丸く、瞳孔の形も丸形から細長くなるなど変幻自在です。またそのカラーも毛色によって変わりキラキラと美しいですよね。その猫の目に世界はどう見えているのでしょうか? ここでは猫の目についてまとめました。

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    ゆき 真白
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大きくて透き通っていて綺麗な色彩の猫の目。変幻自在な瞳孔や暗闇で光る目、その瞳のカラーや世界がどう見えているかなど、猫の目についてまとめました。

1.目の構造

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瞳孔

人間も明るさによって瞳孔が開いたり小さくなったりしますが、猫は比べ物にならないほどその変化が大きいですよね。暗いところではとても大きな黒目が見えますが、明るいところではまるで蛇のような細い瞳孔が見られます。この変化の激しさは、もともと猫が夜行性であるためです。夜わずかな光を頼りに獲物を狩っていた猫は、人間と比べて7分の1の光の量で十分なんだそうです。

他にも、針のように細いときは警戒していたり、大きく開いているときは興奮しているなど、光だけなく感情によっても猫の瞳孔は変化します。猫ちゃんの目を見ればそのときの気持ちがだいたいわかるんですね。

タペタム層

猫がわずかな光でも大丈夫なのは、このタペタム層があるためです。タペタム層は網膜の裏側にあり、夜行性の動物に多く備わっているもので、反射板の役割をしています。暗いところで猫に会ったとき目が光っているのは、このタペタム層が光を反射しているためです。光を反射することで取り込んだ光を倍にして、暗いところでも見えるようにしているそうです。

瞬膜

猫には第三のまぶたと言われる瞬膜というものがあります。瞬膜は目頭にあり、まぶたを閉じるときなどに出てきて眼球を異物から保護してくれます。眠りかけのときや、目を覚ましたばかりのときは瞬膜が出たままになっていることがありますが、自然と引っ込みます。もしいつまでも出ていたら、体調不良の可能性もあるため注意が必要です。

2.目の色

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猫は毛色によって目の色が変わり、そのカラーバリエーションも魅力の一つですよね。猫の目の色は大まかに分けて「グリーン」「ヘーゼル」「アンバー」「カッパー」の4色で、色の違いが出るのは人間の白目の部分である「虹彩」です。

グリーン

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エメラルドのような澄んだ美しい色ですが、猫の目にグリーンの色素はありません。空が青く見える「レイリー散乱」と同じメカニズムによってグリーンに見えています。他の猫より目のメラニン色素が薄いとグリーンになると言われていて、日光をなかなか取り入れられないと色素が薄くなると考えられています。そのため、よく日の差す日本で生まれた和猫にはほとんど見られず、洋猫に多いカラーとなっています。

ヘーゼル

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ヘーゼルナッツのようなブラウンと、グリーンのグラデーションからなるカラーです。瞳孔に向けてグリーンの色が強くなります。はっきりとグラデーションが出る子もあまり多くなく、ブラウンが強めに出ることでアンバーだと思われることもあるそうです。この色は和猫・洋猫、雑種でも見られます。

アンバー

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ヘーゼルと似ていますが強い黄色に輝く瞳は単色で、日本語で言うと琥珀色のことをさします。キラッと黄色に輝く瞳が美しくとても猫らしい目の色です。メラニン色素がカッパーの次に多いため、このような黄色になるそうですよ。

カッパー

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濃いブラウンの瞳は日本人などのアジア系に馴染み深いかもしれませんね。カッパーとは銅色で、メラニン色素がとても多いため、このような濃い色になります。光の加減によっては赤っぽく見えることもあり、和猫によく見られるカラーはこのカッパーになります。

その他

上記のカラー以外に、レアカラーとして下記のようなものがあります。

■ブルー

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白猫によく見られるカラーでですが、実は珍しい色なんです。グリーン同様ブルーの色素というものはなく「レイリー散乱」によるものです。猫ちゃんのブルーはまさに空の色なんですね。ちなみにシャム猫はサファイアブルーの瞳しか認められていません。

■レッド

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猫に限らず色素を生成できないアルビノに見られるカラーです。瞳が赤く見えるのは目の血管の色がそのまま浮き出ているからだそうですよ。フラッシュをたいて写真をとったとき赤目に写ることがあるのも、同じ理由だそうです。

■オッドアイ

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左右の瞳の色が違うオッドアイは、虹彩異色症という病気で白猫に多く見られます。日本では「金目銀目」と呼ばれ縁起の良いものとして重宝されてきたことから、青と金のオッドアイが馴染み深いかもしれませんが実際は他の組み合わせもあるそうですよ。オッドアイは片方がブルーで、もう片方がそれぞれ変化するそうです。

ブルーの瞳側の耳は聴覚障害を患っていることが多いので、接するときは驚かさないよう注意しましょう。

■ダイクロイックアイ

非常に稀ですが、瞳の中に二つの色が入っていることがあります。ヘーゼルのようにグラデーションしているわけではなく、瞳の中でくっきりと2色に分かれているんです。瞳としてはとても不思議な色合いで、神秘的で美しいですよね。

3.視覚について

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視力

俊敏な動きで走り回り獲物を捕らえるその姿から「猫は視力がよさそう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、猫の視力は人間の1/10ほどなんだそうです。人間は狭い幅で線が並んでいてもその一つ一つを認識できますが、猫はその幅が広くないと線が2つあると認識できません。

動体視力がとても優れているため、動くものに対しては機敏に反応しますが、近視なのであまり遠くまでは見えません。

視野

ネコの全体視野は約270度で、約200度である人間より広くなっています。全体視野とは、両目の視野+片目で見えるそれぞれの視野を足したものです。両目の視野は人間も猫も約120度とあまりかわらないため、猫は片目の視野が広いことがわかりますね。

色覚

人間は「赤」「青」「緑」とその混合色を見ることができますが、猫は色覚をつかさどる「錐体細胞」が二種類のみで「赤」はうまく識別できず「青」と「緑」とその混合色が見えると言われています。私たち昼行性の生き物は明るい時間に食物を探していたため色の情報が重要でしたが、猫など夜行性の生き物は暗い中狩りをするため色の識別はあまり大切ではなかったと考えられています。

動体視力がいいのは、獲物を「色」ではなく「動き」で判断していたからなんですね。

最後に

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とても神秘的な猫の目。猫の目に映る世界はどんな風なのか、一度体験してみたいですよね。また、その美しい瞳をじっと見ていたいと思うかもしれませんが、猫は目をじっと見つめられるのは苦手です。猫の目を観察するときはゆっくりと瞬きをしたり、時々視線を逸らしながらだといいですね。

猫の目は大きく傷がつきやすくもあるので、怪我や病気がないか確認のためにも、定期的に確認してあげてください。

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