警察犬の代名詞! ジャーマン・シェパード・ドッグの性格や特徴

警察犬の代名詞! ジャーマン・シェパード・ドッグの性格や特徴

犬種に詳しくない人でも知らない人はいないのではないかと言うほどの知名度を誇るジャーマン・シェパード・ドッグ。その凛々しい佇まいから性格は怖いのではないかと思われるかもしれませんが、実はとても愛情深いんです。そのしつけ方などまとめました。

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    ゆき 真白
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1.概要

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警察犬といえばこの犬種、この犬種といえば警察犬、というイメージが強いほど知名度の高いジャーマン・シェパード・ドッグ。その賢さや訓練のしやすさから家庭犬としての人気も高めつつあります。精悍な顔立ちに反して親しみやすいジャーマン・シェパード・ドッグは原産国のドイツだけでなく世界中で愛される犬種です。

2.歴史

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■原産国:ドイツ
■起源:1800年代
■グループ:第1グループ

ジャーマン・シェパード・ドッグは比較的新しい犬種で、今でこそ警察犬という勇敢なイメージが強いですが、当初は牧羊犬として働いていました。

第一次世界大戦が始まる前、優秀な軍用犬を生み出そうと選ばれたのが、ジャーマン・シェパード・ドッグの元であるオールド・ジャーマン・シェパード・ドッグです。現在のジャーマン・シェパード・ドッグ誕生にあたり、それまで「ジャーマン・シェパード・ドッグ」と呼ばれていた犬は、“昔の”“旧”という意味がある“オールド”をつけて『オールド・ジャーマン・シェパード・ドッグ』と名付けられ、現在も存在します。

改良を重ねて生まれた現在のジャーマン・シェパード・ドッグは、「ジャーマン・シェパード・ドッグ協会」によって厳しく管理され、その訓練生の高い性質をより強固にするよう取り組まれてきました。第二次大戦が始まる頃には世界中でその才能を発揮し、日本でも軍用犬として働いていたそうです。

戦争が終わりを迎えると、徐々に警察犬や災害救助犬などの作業犬として訓練されるようになります。家庭犬としても優秀なパートナーになることから欧米ではその飼育数が1位になったこともあるのだとか。

ちなみに名前は「ドイツの羊飼いの犬」という意味だそうですよ。

3.身体的特徴

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■体高:55cm〜66cm
■体長:60cm〜77cm
■体重:34kg〜43kg
■毛色:ブラック&タン、ブラック&シルバー、ソリッド・ブラックなど

「シェパード」と言って思い浮かべるのは、黒がちの毛に茶色が入っているブラック&タンの短毛種ではないでしょうか。

しかし、実際にはブラックやグレー、クリームの単色や、ロングやワイヤーなど様々な色と被毛種が存在します。ただ、明るすぎる色や、ホワイトなどは許容されず、ショーでは短毛のブラック地にレディッシュ・ブラウン、ブラウン、イエロー、明るいグレーまでのマーキングが入っているものが認められています。

今まで認められていなかった白色のシェパードは「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ」という別犬種として登録されるようになりました。

体高より体長が長く、お尻に向かって腰が下がっているのが特徴的です。ショー用ではなく訓練用として育てられたシェパードはお尻が下がらず垂直になっていることもありますよ。耳は大きくピンと立ち、尻尾も硬くたくましいですね。

一見、厳しく怖そうに思えますが、その目元は優しく顔立ちは非常に穏やかです。普段の優しい顔から一転して敵に牙を剥いて吠えかかるギャップが魅力の一つかもしれませんね。

4.性格・気質

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落ち着いていて愛情深い

基本的には落ち着いた性格をしていて、攻撃するべき相手と判断しない限り怒ることはありません。子どもがいたずらをしてしまっても、家族であれば怒ることも騒ぐこともせず、次の行動を冷静に待つ寛容さと愛情深さを持ち合わせています。

理解力が高く勇敢

勇敢な性格から番犬としてよく働き、敵だと判断してしまえば牙を剥いて応戦します。やめるよう指示すれば瞬時に従うほどの理解力も持っていて、飼い主さんがリーダーシップをとれている限りとてもよいパートナーになってくれますよ。

頭がよく従順

非常に頭がいいため、子犬のうちに様々なことをしつけることで成犬になっても非常に従順でおとなしい子になってくれます。しかし、飼い主さんがリーダーシップを発揮できないと、頭がいい分攻撃的でわがままになってしまう可能性がありますので、「リーダーである」という意識を忘れずに持ってください。

好奇心旺盛

好奇心が強く、多くのもの、多くのことに興味を示すため、毎日たくさんの経験をさせてください。訓練生が高いのもこの好奇心旺盛さからくるものです。様々なものに興味深く寄って行くのは他の人や動物にとっては怖い場合もありますので、無邪気さをある程度管理できるようにするといいですね。

遊び好きで甘えん坊

家族と一緒に遊ぶことが大好きな犬種ですので、日頃の散歩以外にも身体全体を使ったり、知的好奇心を刺激するような遊ぶ時間を作ってあげましょう。また、家族にはお腹を見せて甘える可愛い面もあります。家族と一緒にいることが好きな犬種ですので、毎日十分にかまってあげましょう。

5.しつけ

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しつけのスタンス

■信頼関係を築きましょう

ジャーマン・シェパード・ドッグは非常に服従心の強い犬種です。力で上下関係を決めては攻撃的になってしまいますが、飼い主さんが常にリーダーシップを忘れずに接することで、精神的な強いつながりを持って信頼関係を築くことができます。生後1ヶ月〜3ヶ月の間に十分な信頼関係を築いてください。

■褒めて伸ばす

自信溢れた大胆な性格をしていますが、その実とても繊細です。叱りつけるよりは褒めて伸ばすようにしましょう。しつければ非常に優秀なパートナーになってくれますので、時に厳しく接することがあっても、いいことをしたらすかさず褒めるようにしてください。

最初のうちは「遊ぶ」「撫でる」などワンちゃんにとってご褒美となるようなものをセットでいれてあげるといいですね。最終的には褒められることが一番嬉しいことになるようにしましょう。

■体罰は厳禁

大型犬を飼っていると軽く体を叩いてコミュニケーションをとることもあるかと思いますが、何事も加減が大事になります。触れ合いが恐怖になってしまっては信頼関係など築けませんので、体に触れることはワンちゃんにとって安心できるものなのだと覚えてもらいましょう。

ジャーマン・シェパード・ドッグのしつけ

■子犬の頃から徹底的に行う

もともと家族以外にはとても警戒心が強い犬種ですので、きちんとしつけられていないと他の人や動物に対し噛み付いたり吠えかかるなどの問題犬となってしまう危険があります。ジャーマン・シェパード・ドッグを飼う際はきちんとしたしつけが行えることが前提となります。

そのため、初めてワンちゃんを飼う方やしつけができないという方にあまり向いていない犬種になります。訓練所に預けることもできますが、しつけはコミュニケーションの一部ですので飼い主さんが行いましょう。

6.お手入れ

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ブラッシング

日本にいるジャーマン・シェパード・ドッグのほとんどは短毛種だと思いますので、毎日1回のブラッシングで問題ありません。しかし換毛期は非常に多くの毛が抜けるため、毎日2回ブラッシングしてあげましょう。尻尾もふさふさの毛が生えていますので忘れずにやってあげてください。

爪切り

ワンちゃんは白い爪と黒い爪の2種類がいて、どちらかのみの子もいれば両方生えている子もいます。

ジャーマン・シェパード・ドッグの多くは黒い爪をしているかと思います。黒い爪は血管が透けないため誤って切ってしまうことがないように先端から少しずつ切って行きましょう。中が湿ってきたり、白い膜のようなものが小さくうっすらと見えたら血管が近い証拠ですのでそれ以上切らないようにしてください。

切り終わったらヤスリで先端を丸くしてあげましょう。歩くときに爪が擦れる音がしたら切りどきですよ。

シャンプー

室内で飼うにしろ屋外で飼うにしろ月に1度はシャンプーしてあげましょう。換毛期は月に2回いれてあげてもいいですね。

温度は一貫して37℃ほどのぬるま湯にし、ペット用のバスタブなどワンちゃんの体が入る大きさのものにお湯を張っておきます。シャワーの水勢を弱めシャワーヘッドを体に当てて濡らすようにしましょう。

シャンプーは事前に薄めておくか、手のひらで泡立ててから使ってください。大型犬を洗うのはなかなか大変かと思いますが、足の裏や脇、尻尾なども忘れずに洗ってあげましょう。毛ではなく皮膚をマッサージするように意識するといいですね。全身洗えたら流していきます。

くまなく流し終えたらリンスをつけてあげましょう。リンスは皮膚ではなく毛に馴染ませるようにつけていきます。全身の被毛に揉み込んだら、流し残しがないよう死角になりやすい脇やお尻周りに特に注意しながら流していきます。

バスタブから出れば自然と体を震わせるかと思いますので、ワンちゃん自身に水を弾いてもらいましょう。自然と行わない場合は耳に息を吹きかけてあげるといいですよ。水が飛んだらタオルドライをしていきます。

全身が覆えるほどのタオルを複数枚用意しておき、びしょびしょになる前に新しいタオルに変えるとすぐに乾きますよ。吸水性に優れたペット用のタオルもありますのでそちらを使ってもいいですね。タオルで吸えるだけの水を吸い取ったらドライヤーで乾かしていきます。

ドライヤーを立てておくスタンドを用意しておくと両手が空いてブラッシングがしやすくなりますよ。近づけすぎると火傷してしまう危険がありますので、風を弱め体から離してドライヤーをかけましょう。乾き残しがあると風邪をひいてしまう可能性がありますので、お腹なども忘れず乾かしてください。

耳掃除

まれに折れ耳の子がいますが、ジャーマン・シェパード・ドッグは基本的に立ち耳ですので、週に1回の掃除で問題ありません。ちなみに子犬の時はみんな折れ耳ですよ。

イヤークリーナーを耳の中に注入し、外から外耳道をマッサージするように、外耳道の入り口付近にある少しとんがったかたい部分をくにくにを揉んでいきます。力を加えては痛がりますので、軽く優しくやってあげてください。次第に耳垢が浮いてきますので、「いいかな」と思ったところで手を離して頭を振ってもらいます。

耳垢が飛ぶので汚れてもいいような場所でやるといいですね。外耳部分はイヤークリーナーで湿らせたガーゼなどで優しく拭いてあげましょう。

目のお手入れ

ワンちゃんも人間と同じで目やにが出ることがあります。見つけたら濡れた柔らかいタオルですぐにとってあげましょう。固くなっているようであれば蒸したタオルでふやかしてから取り除きます。ワンちゃんの皮膚は薄く目は大事な器官になりますので、ゴシゴシこするのではなく傷つけないように優しくとってあげましょう。

歯磨き

毎日歯磨きをしなければ歯周病になって歯が抜け落ちたり、口臭の原因となってしまいます。また唇がただれるようなこともありますので、毎日1回、犬用の歯磨き粉と歯ブラシを使って磨いてあげましょう。歯ブラシを嫌がるようであれば、歯磨き用のガーゼを使ってもいいですね。

7.かかりやすい病気

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股関節形成不全

腰が下がるという独特のスタイルから、股関節の発育がうまくいかずに、変形してしまったり脱臼してしまうことがあります。遺伝の場合が多いですが、子犬の頃の栄養過多により発症してしまうことがあります。股関節がぐらぐらするため腰を振るように歩くようになります。

症状の進行具合にもよりますが、痛みを緩和する薬を飲む内科的治療か、外科手術を行います。

胃腸の病気

ジャーマン・シェパード・ドッグは胃や腸が弱いことがあります。胃捻転や腸捻転を引き起こしたり、寒かったり食べ物が体に合わないと下痢を引き越してしまうこともあります。食後すぐに運動したり、一度に多くの餌を食べさせない、人間の食べ物は与えない、寒い時は体が温まるような工夫をするなど、十分に気をつけるようにしましょう。

最後に

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日本では警察犬や麻薬探知犬など作業犬としてのイメージが強いですが、海外では家庭犬としてジャーマン・シェパード・ドッグを迎えていることが多いです。賢く愛情深いその性格から多くの人に愛されているこの犬種は、きちんとしつけさえできていれば最高のパートナーになってくれます。

優秀なパートナーを望むのであれば、是非ジャーマン・シェパード・ドッグの購入を考えてみてはいかがでしょうか。

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