【獣医師監修】犬が寝言を言う。 寝言の理由とその対策について
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【獣医師監修】犬が寝言を言う。 寝言の理由とその対策について

犬が睡眠中に寝言を言ったり、走るように足を動かしたり、痙攣するのはどうしてでしょうか? 犬の寝言の理由と対策について解説します。

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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

愛犬がスヤスヤと眠る姿は、見ているだけでも心が癒やされます。そんなかわいい寝姿なのに突然吠えたり、手足をピクピクさせていたりと、驚かされることもあるのではないでしょうか。何かの病気なのでは?と心配になる飼い主も少なくないはずです。

寝言と行動、その理由は?

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犬の1日の平均睡眠時間は成犬で12〜15時間ほどと言われています。人間よりも多く睡眠をとっていることから、飼い主は寝ている愛犬を見ることができます。そこにはちょっと驚いてしまう寝言や行動、その理由があります。

寝言で吠える

寝ているのに「ワンワン」と吠えたり、「クンクン」「クーン」と鳴いていたり、遠吠えのように聞こえる声を発していたり。愛犬はどんな寝言を言っているのでしょうか? 犬にも人間と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠があり、レム睡眠中に脳が記憶を整理しているために寝言を言う場合があるといわれています。脳は動いているのに体は休んでいる状態のレム睡眠時に犬は夢を見ていることがあるそうです。寝言で吠えるのは、犬も夢を見ているからかもしれません。

寝ているのに動く

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犬が睡眠中に足をピクピク動くのは、寝ながら吠えるのと同じ理由になります。走っている夢を見ているのかもしれません。また、夢を見ているかは不明ですが、就寝時にピクッと筋肉が動くことは通常起こりえます。

寝言のようにいびきをかく

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愛犬が寝ているときにいびきをかいていませんか? 寝ているときに注意したいのは寝言や動きよりも、いびきをかいていることです。鼻が短い短頭種は鼻呼吸がうまくできず口呼吸になるためいびきをかくケースは多くみられます。しかし、短頭種ではないのにいびきをかいていたり、短頭種でも急にいびきがひどくなったりする場合は注意が必要です。咽頭に何かしらの原因があり、換気がうまく行えていないおそれがあります。

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就寝中の寝言やちょっとした動作は犬にとって異常なことではありませんので、特別な対処は必要ありません。
また、睡眠は、体力を回復するために必要な時間とされていて、ストレスを発散できている証拠でもあるそうです。ですから、対処法として一番良いのは、無理やり起こさずに静かに見守ってあげることです。どんな夢を見ているのか想像しながら、そっとしておきましょう。睡眠の質を妨げないようしっかりと眠らせてあげることが愛犬の健康のために最良なことかもしれません。

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痛そうに鳴く、苦しそうに鳴くなど、寝言では片付けられないような状況のときは迷わず受診しましょう。また、いびきに関しても一度診療を受けておくと安心です。不自然な動きが不安なときなどはメモを取ったり動画を撮影したりしてかかりつけの先生に相談にいかれると安心です。

愛犬のかわいい寝言の意味合いが少しは理解できたのではないでしょうか。急に寝言で吠えても驚かずに、そっと見守ってあげてくださいね。

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