猫が嘔吐をする。吐く原因や考えられる病気、治療法、予防法について

猫は毛づくろいをしますので、健康な状態でも毛玉を吐き出すことがあります。そのため、猫はよく吐く動物といわれていますが、このような生理的な嘔吐と、カラダに異常をきたしている危険な嘔吐があります。今回は、その猫の嘔吐について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

猫が嘔吐する理由

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猫はもともと肉食動物なので、獲物を咀嚼せずに丸飲みしてしまおうとします。そうすると、一気に胃の中に流し込むには大きすぎるために、一度吐き戻すことがあります。
この猫の吐き戻しは、食事の最中もしくは食事の直後に起きるもので、吐いたものをまた食べてしまうこともあります。この場合は、食べ物は胃に達しておらず、食道から戻ってきています。よって、この吐き戻しは「吐出」といい、嘔吐とは別の分類になります。

嘔吐とは、胃の中に入ったものを吐き出してしまうことです。猫は吐き気を催すと、元気がなくなり、震えたり、口の周りを舐めまわしたり、よだれを大量に流したりします。そして吐く前に、お腹の筋肉を収縮させながら上下に動く仕草をよく見せます。この動作が始まった時は、嘔吐する可能性があるので様子をしっかり確認しておきましょう。

猫がぽろっと毛玉を吐き出すのではなく、激しく何度も吐いたり、吐しゃ物に血が混じっていたりする時は、危険な嘔吐と考えなければなりません。

嘔吐があった時には、以下のことをチェックします。

●吐いたタイミング(食事中・食事の直後・寝起きなど)
●吐いた回数
●吐いた後の具合
●吐しゃ物は何か・においはするか
●ほかの症状

これらをチェックし、吐く回数が週に1回以下、食欲も旺盛で体重が減っておらず下痢もない場合は、一時的かつ生理的な要素が原因なので安心していい嘔吐です。しかし、これらのポイントに当てはまっていない嘔吐は、何かしらの体調不良を引き起こしていると考えられるので、すぐに動物病院に連れていきましょう。

これまで吐かなかった猫が頻繁に吐くようになったり、食欲がなくなったり、体重が減ったり…このような場合の嘔吐は、胃腸・膵臓・肝臓・腎臓などでトラブルが起こっているという危険信号の可能性があります。

猫の嘔吐の治療・予防方法

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猫の嘔吐について、嘔吐とともに下痢・発熱・痙攣などの激しい症状を伴っている場合は緊急性が高く、何かしらの病気に基づくものなので、その病気を治療することで嘔吐も減ってきます。しかし、一時的な嘔吐に関しては飼い主の予防により回避できるものがたくさんあります。

猫の場合、毛づくろいをした時に飲み込んでしまった毛が胃の中で毛玉になって、それを吐き出すことがあります。それ以外にも、おもちゃなどを誤食してしまった場合は急いで吐こうとします。すぐ吐ければいいのですが、吐けない時は吐こうとして大量のよだれを出したり、急激に食欲がなくなったりします。

この時は、消化器官に誤飲したものが擦り付けられてダメージを与える可能性が高くなるので、病院で取り出してもらいましょう。胃の中であれば内視鏡で取り出すことが可能なこともありますが、腸にまで到達した場合は開腹手術になってしまいます。日頃から、なくなっているおもちゃがないか、糸くずや口に入りそうなごみは片づけてあるかなど、猫の生活空間から誤飲する可能性のあるものを排除する習慣をつけておきましょう。

また、注意したいのは多頭飼いしている時です。目を離している時に吐いてしまうと、どの猫が吐いたのかわからないことがあります。そのためにも、日頃からどの猫がどういう性質で、今現在どのような体調なのかをしっかり把握しておくことが大切です。

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