猫白血病ウイルス感染症 考えられる原因や症状、治療法と予防法

白血病だけではなく、様々な病気の原因となる猫白血病ウイルス感染症。感染すると死に至る場合もある、とても恐ろしい病気です。今回は猫白血病ウイルス感染症の原因や症状、治療法、予防法を紹介します。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫白血病ウイルス感染症の原因

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猫白血病ウイルス感染症の原因は「猫白血病ウイルス」というウイルスで、FeLVとも表記されます。

猫白血病ウイルスは接触感染するため、毛づくろいや食器の共有などが感染の原因となりますが、性交によっても感染します。また、母親から胎子に胎盤を通じて感染したり、生まれたばかりの仔猫に母乳を通じて感染することもあります。

白血病ウイルス感染症の症状

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猫の体内に白血病ウイルスが侵入した場合に現れる初期症状は、発熱、鼻炎などの風邪症状です。その後、感染が進行し、ウイルスの侵入が骨髄まで至ると、ウイルスが持続的に血液の中に放出される状態となり(持続的感染)、多くの猫が免疫不全、リンパ腫、白血病、貧血などを発症し、数年で死に至ります。

風邪症状で進行がストップし、上記のような経過をたどらないこともありますが、生まれたばかりの仔猫が感染した場合は、100%近い確率で持続的に感染します。

猫白血病ウイルス感染症の治療方法

猫白血病ウイルスに感染した場合、ウイルスそのものを根絶するための治療法は、残念ながらありません。しかし、生後3ヶ月を超えると持続的な感染は成立しづらくなるため、感染初期に対症療法を行うことで快復することもあります。

また、猫白血病ウイルスへの感染を原因として、リンパ腫など造血器系の腫瘍や慢性口内炎、貧血など様々な疾患や症状が現れるので、それに対しての治療が必要になります。ウイルスの増殖を抑制するインターフェロンや抗生物質の投与、リンパ腫などが発症した場合には抗がん剤、貧血などに対しては輸血を行います。

飼い猫が猫白血病ウイルスに感染してしまった場合、その猫がほかの病気にかからないようにするためにも、白血病ウイルスをほかの猫に感染させないためにも、必ず室内飼いにしましょう。生活環境をできるだけ清潔に保ち、猫にストレスがかからないようにすることも大切です。猫白血病ウイルスに感染していても、症状が何も出ない場合もあるので、愛猫の様子をこまめにチェックし、異変を感じたらすぐに病院へ連れていきましょう。

猫白血病ウイルス感染症の予防方法

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猫白血病ウイルス感染症の治療方法としては、ワクチン接種が挙げられます。ワクチンを接種するにあたっては、接種前の検査でウイルスに感染していないことを確認しなければなりません。基本的に、完全室内飼育で多頭飼育も行っていないのであれば、猫白血病ウイルス感染のワクチン接種は必要ないでしょう。

もし、飼い猫がすでにウイルスに感染していることがわかったら、どのように対処すればよいのでしょうか。
一匹だけで飼育している場合は、上述の通り完全室内飼育にします。多頭飼いしている場合は、一緒に飼っているほかの猫にワクチンを接種し、部屋を分けるか、ケージ飼いした方がいいでしょう。また、食器の共有がないように注意しましょう。

猫白血病ウイルス感染症の治療にかかる費用

動物病院は自由診療のため、必要な検査や処置、注射の価格に至るまで、動物病院によって異なります。したがって、猫白血病ウイルス感染症の治療にかかる費用についても、一概にはいえません。

参考までに、ウイルス検査のみの場合は4,000円程度の場合が多いようです。まずはかかりつけの病院に相談してみましょう。

猫白血病ウイルス感染症は、ウイルス感染によって起こりますが、猫を完全に室内飼いすることで、かなりの予防効果が期待できます。また、ウイルスに感染していても、症状には個体差があります。少しの異変も見逃さないように、普段から愛猫の様子をチェックしてあげてください。

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