犬に枝豆を与えても大丈夫? 犬に枝豆を与える際の注意点

夏場のおつまみとして、欠かせないのが枝豆です。飼い主がおいしそうに枝豆を食べていると、愛犬が寄ってきておねだり…そんな経験をしたことがある飼い主も少なくないでしょう。しかし、犬に枝豆を与えても大丈夫なのでしょうか。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

犬に枝豆を与えても大丈夫?

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結論から言うと、犬が枝豆を食べても問題はありません。茹でた枝豆には、犬にとって有害な物質や成分は含まれていないので、安心してください。

じつは、枝豆は未成熟期に収穫された大豆。したがって、枝豆と大豆は同じ植物です。「畑の肉」と呼ばれる大豆同様、枝豆にも良質なたんぱく質やビタミンが豊富に含まれており、豆と野菜の両方の栄養を兼ね備えた緑黄色野菜といえます。

枝豆に含まれるおもな栄養素

●たんぱく質
●炭水化物
●脂質
●食物繊維
●ビタミンB(B1、B2)
●ビタミンC
●ビタミンE
●カリウム  など

栄養素の含有量については大豆の方が高いですが、ビタミンCは大豆の約9倍含まれています。また、大豆と比較してカロリーが低いのも特徴といえます。さらに、カリウムを多く含んでいるため利尿作用があるといわれています。

犬に枝豆を与える際の注意点

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枝豆を犬に与える際には、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

アレルギーに注意

先述したように、枝豆は未成熟状態の大豆なので、大豆アレルギーを持っている犬に与えてはいけません。

必ず茹でて与えること

犬に枝豆を与える時は、必ず茹でてから与えるようにしてください。絶対に生で与えてはいけません。

生の枝豆(=大豆)には「トリプシンインヒビター」という成分が含まれています。この成分は、たんぱく質を分解する酵素であるトリプシンの作用を阻害するため、犬が生の枝豆を食べると、たんぱく質が消化できなくなってしまいます。

また、生の枝豆には、血液を凝固させる作用がある「赤血球凝集素(せっけっきゅうぎょうしゅうそ)」という物質も含まれているため、血液が固まり、血栓ができてしまうなど、重大な事態を引き起こす可能性があります。

茹でることで枝豆のトリプシンインヒビターは減少し、赤血球凝集素も無害になるので、必ず茹でた枝豆を与えましょう。

塩茹ではNG!

人間が枝豆を食べる時には塩茹でをするのが一般的ですが、人間にとってちょうどよい塩加減は、犬にとっては塩分の摂りすぎになります。塩分過多は様々な病気を引き起こす原因となるので、犬に枝豆を与える際は塩を加えずに茹でましょう。

また、枝豆を茹でる時は、さやごと茹でるようにしましょう。さやから豆の実だけを取って茹でると、ビタミンなどの栄養素が抜けてしまうことがあります。

皮やさやは与えないこと

枝豆の皮やさやの部分にも、犬が中毒を起こすような成分は含まれていません。ただし、農薬成分が残っている場合があるので、豆の実だけを与えた方がよいでしょう。また、枝豆についている薄皮も、取ってあげた方が消化しやすくなります。

与えすぎると下痢や嘔吐の原因に!

枝豆には食物繊維が豊富に含まれているので、食べすぎると下痢や嘔吐の症状を引き起こす場合があります。犬にとって下痢、嘔吐はカラダに大きな負担がかかるため、そのような症状がみられた場合はすぐに与えるのを中止してください。食べさせるのをやめても症状が快方に向かわない場合は、動物病院へ連れていきましょう。

おやつ程度に少量を与えよう

犬に枝豆を与える時は、少量をおやつとして、もしくはフードのトッピングとして与えるのがおすすめです。

また、犬には食べ物を噛まずに丸飲みする習性があります。犬が枝豆を丸飲みにしてしまうと、消化できずにそのまま便と一緒に出てきてしまうことも。消化を良くするためにも、細かく刻んだり、すりつぶしたりして、食べやすい状態で与えましょう。

枝豆は犬にとって安全で、栄養も豊富な食べ物ですが、与え方には充分な注意が必要です。また、良質なフードをしっかり食べている場合、それ以外の食事は基本的に必要ありません。ほかの食べ物を与えることで、それまで食べていたフードを食べなくなることもあります。食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたい時などに参考にしてください。

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