犬にパプリカを与えるメリットと注意点

パプリカは、ピーマンの一種がより熟した野菜です。黄色、オレンジ、赤など彩りが鮮やかで、栄養豊富な野菜として知られているパプリカですが、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬にパプリカを与えるメリット

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結論からいうと、犬にパプリカを与えても問題はありません。パプリカには犬にとって有害な成分は含まれておらず、誤って口にしてしまっても、中毒症状が出るようなことはありません。また、パプリカによく似た野菜のピーマンも同様に、食べても大丈夫です。

パプリカとピーマン、そして形が似ている唐辛子は、すべて同じ仲間の野菜です。日本においては、食べて辛いものが「トウガラシ」、辛くないものが「アマトウガラシ」といわれており、パプリカもピーマンもこのアマトウガラシの一種です。

ピーマンは未成熟の状態で収穫されるため緑色をしていますが、パプリカはピーマンの種類の中でも皮が厚く、色が変わるほど熟してから食べるもののことをいいます。

パプリカの栄養素

パプリカには以下のような栄養素が含まれています。

●ビタミンA
●ビタミンC
●ビタミンE
●ビタミンP
●βカロテン
●カリウム
●食物繊維

この中でも、とくに多く含まれている栄養素がビタミンCとβカロテンです。

ビタミンCには免疫力を高めたり、アレルギーを弱めたり効果があります。また、発がん性物質から身を守る効果があるともいわれています。その他にも抗酸化作用や、紫外線対策にも効果的といわれています。

犬の肝臓にはビタミンCを合成する機能が備わっています。つまり、犬は人間と違い、自分の体内でビタミンCを生成することができますが、体内で生成するだけでは足りないので、食べ物からも摂取する必要があります。

βカロテンは、毛や肌、爪などを綺麗にしてくれる栄養素です。また、免疫力を高め、感染症の予防にも効果的といわれています。

パプリカの色によって効果が違う

パプリカには黄色、オレンジ、赤など様々な色のものがありますが、その色によって含まれている栄養素が微妙に異なります。

黄色のパプリカには、とくにビタミンCが豊富に含まれています。また、黄色のパプリカには、ビタミンCを酸化や熱から守るビタミンPと呼ばれるビタミンに似た作用をもつ物質が含まれているので、加熱してもビタミンCが壊れにくいという特徴があります。

赤いパプリカには、赤トウガラシにも含まれているカプサイシンという物質が多く含まれています。カプサイシンには強い抗酸化作用があり、細胞を若返らせる効果があります。さらに、新陳代謝を活発にし、血行をよくすることで、カラダ全体を元気にしてくれます。

オレンジのパプリカにはβカロテンが豊富に含まれ、その含有量はなんとピーマンの約20倍にもなります。

また、オレンジのパプリカにはピーマンの約3倍、赤いパプリカにはピーマンの約2倍のビタミンCが含まれています。

犬にパプリカを与える際の注意点

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犬にパプリカを与える際は、与えすぎに注意しましょう。パプリカには食物繊維が含まれているので、適量であれば便通の改善に役立ちますが、食べすぎると下痢を起こしてしまいます。

パプリカは生のままで与えても問題はありませんが、消化のしやすさを考えると加熱してあげた方がよいでしょう。パプリカを加熱する時は、油で炒めず、茹でるのがおすすめです。人間用の調理油は、犬の健康に悪影響を及ぼすおそれがあるので注意してください。

また、パプリカを含めたナス科の植物にはアルカロイドという物質が含まれています。このアルカロイドには毒性があり、嘔吐や腹痛、痙攣、呼吸困難などの症状が出る場合があるため、食べすぎには要注意です。さらに、パプリカを食べた犬にカラダを痒がる、下痢、嘔吐などのアレルギー症状がみられた時は、すぐに与えるのを中断し、動物病院へ連れていきましょう。

パプリカは犬にとっても有用な栄養素を含んだ野菜です。しかし、良質なフードをしっかり食べている場合、それ以外の食事は基本的に必要ありません。ほかの食べ物を与えることで、それまで食べていたフードを食べなくなることもあります。食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたい時などに参考にしてください。

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