犬にカリフラワーを与えるメリットと注意点

犬にブロッコリーを与えても大丈夫、という話はよく聞きますが、形状が似たカリフラワーはどうなのでしょうか。今回は、犬とカリフラワーの関係について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

犬にカリフラワーを与えても大丈夫!

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結論からいうと、犬はカリフラワーを食べても大丈夫です。カリフラワーは、とくにビタミンCの含有量が多いので、ビタミンCを自身で生成する機能が落ちている病気の犬・高齢の犬に与えるのは効果的です。

犬にカリフラワーを与える際の注意点

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では、カリフラワーは犬の健康にどのような影響を与えるのでしょうか。基本的には、食べすぎなければ問題のない野菜ではありますが、注意が必要なのはグルコシノレートという成分です。

これは、カリフラワーやブロッコリーなどアブラナ科の野菜に含まれている物質で、体内で消化される時にゴイトロゲンという物質に変化し、甲状腺ホルモンを作る際に必要なヨウ素を取り入れる働きを阻害してしまいます。

その結果、甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)という、動作の鈍化、体温の低下、脱毛、むくみ、皮膚疾患、心拍数低下、血圧低下などといった症状が現れる病気になることがあります。

また、カリフラワーは利尿作用のあるカリウムを含んでいます。利尿作用とは、腎臓の働きを促進し、余分な塩分を排出するという働きです。しかし、腎臓に疾患がある犬はカリウムをうまく排出できないので、カリフラワーを摂取すると高カリウム血症になるおそれがあります。

そして、カリフラワーには微量のシュウ酸が含まれているのですが、このシュウ酸を摂取しすぎると、体内のカルシウムと結合して結石を作り、泌尿器系の疾患を引き起こします。

このように、犬の体調によっては、カリフラワーが病気の原因になってしまうことがあるので注意が必要です。

そのため犬にはじめてカリフラワーを与える時は、体質に合わなかったり、アレルギー反応を起こしたりする可能性があるので、少しずつ与えて様子をみましょう。カリフラワーはほかの野菜と比較してアレルギーが起きにくい野菜ですが、100%大丈夫とはいえないからです。

もし、犬がカリフラワーを食べている時に嘔吐したり、咳をしだしたり、口の中が腫れたり、震えや下痢といった症状がみられた時は与えるのを中断し、すぐに動物病院に連れて行ってください。

では、アレルギーを持っていない犬に対しては、どれくらいの量を与えても大丈夫なのでしょうか。カリフラワーは、摂取しすぎると体調不良を起こすリスクがあるので、ドッグフードにトッピングするなどして少量を与えるのがおすすめです。おおよその目安としては、体重1kg当たり2~3g程度までと考えておきましょう。

犬にカリフラワーを与える時は、基本的には加熱して与えます。というのも、カリフラワーには食物繊維が多く含まれているので、消化をよくするためには加熱する必要があるからです。

この時、油で炒めたりせずに、ゆでて与えるようにしてください。カリフラワーは、とくに茎の部分にビタミンCを多く含んでいますが、食物繊維が多いので犬に与える際は細かく刻んであげましょう。

また、与える際に醤油、ソース、マヨネーズなどで味をつけることは厳禁です。人間用の調味料は、犬にとって不要な成分を大量に含んでいるので、体調不良を引き起こす原因となります。

カリフラワーは、基本的には犬が食べても問題のない野菜ではありますが、甲状腺や腎臓に健康上の問題がなく、アレルギーもない場合に限ります。また、カリフラワーに限った話ではありませんが、犬に食べ物を与える際は、栄養のバランスを考えましょう。

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