猫の円形脱毛? 皮膚糸状菌症の原因や症状、治療法と予防法
出典 : Bogdan Sonjachny/Shutterstock.com

猫の円形脱毛? 皮膚糸状菌症の原因や症状、治療法と予防法

猫に円形のハゲができている…。それは皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)という病気かもしれません。人間も感染するといわれているこの病気は、一体どんなものなのでしょうか。今回は、猫の皮膚糸状菌症についてみていきましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
  • 更新日:

監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫の皮膚糸状菌症とは?

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康


出典 Marten_House/Shutterstock.com

皮膚糸状菌症とは、真菌(カビ)の一種である皮膚糸状菌が感染することで発症する病気で、犬や猫から人に感染する人獣共通感染症の一つです。
猫が皮膚糸状菌症に感染した場合、フケ、かさぶた、脱毛、赤味、などの症状がみられます。痒みは、あまりない場合から重度まで様々です。

猫の皮膚糸状菌症の原因

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康


出典 This Is Me/Shutterstock.com

皮膚糸状菌症は、皮膚糸状菌と呼ばれる真菌(カビ)感染が原因で発症します。この菌は、接触感染するため、すでに感染しているほかの動物や人間などと接触したり、菌が繁殖している環境下に行ったりすることで、感染してしまいます。

また、抵抗力の弱い仔猫や、肉体的精神的ストレスを抱えている、もしくは後天的な疾患により免疫力が低下した成猫や高齢猫が感染しやすいといわれています。これは、通常の健康な状態では問題なく抑えることができる菌の繁殖を、食い止めることができなくなるためといわれています。

一説によると、皮膚糸状菌症はペルシャに代表される長毛種の猫でも感染率が高いといわれています。これには、グルーミングにより菌を除去できる割合が短毛種に比べて少ないなどの要因があるとされています。

猫の皮膚糸状菌症の治療・予防

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康


出典 angnokever/Shutterstock.com

猫の皮膚糸状菌症の治療としては、基本的に患部の剃毛と、抗真菌剤の塗布が行われます。また、抗真菌剤が入った薬用シャンプーを使用することもあります。これらの治療で良化しない場合は、内服薬を使用することもあります。

皮膚糸状菌症の予防としては、ほかの動物から菌をもらってしまわないように、不用意な接触を避けることが重要です。また、皮膚糸状菌に感染していることがわかったら、室内を消毒することも必要です。猫の抜け毛を片付けたり、家具などを塩素系の消毒液で拭き取ったりしてください。

皮膚糸状菌症は人獣共通の感染症なので、猫はもちろん、飼い主自身も感染しないように気をつけましょう。この病気の特徴の一つとして、ストレスを原因とする免疫力の低下が、感染リスクを高める可能性があるといわれています。猫も人も、日頃から体調管理に気をつけ、お互いにストレスをためてしまわないように、生活環境を整えていくことが大切です。

内容について報告する