猫の寄生虫を除去しよう。虫下し(駆虫薬)について
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猫の寄生虫を除去しよう。虫下し(駆虫薬)について

猫は寄生虫に感染することがあります。一口に寄生虫といっても、じつに様々な種類が存在し、症状もそれぞれ違います。猫に感染する寄生虫と、その対策としての虫下しについて紹介していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫は寄生虫に感染しやすい?

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すべての猫が寄生虫に感染するわけではありませんが、自由に外に出てネズミなどの小動物を捕まえたりするのが大好きな猫や、ノミをくっつけて帰ってくるような猫は感染しやすいでしょう。なぜならば、これらの小動物やノミが寄生虫を保有していて、それを捕食することにより猫が感染してしまうことがあるからです。
また、感染猫の便などに混じって寄生虫の卵が排泄され、それが口に入ることで感染したり、仔猫の時に感染している母猫の母乳を通じて感染することもあります。

寄生虫の種類と症状

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猫に感染する寄生虫には、大きく分けて2種類あります。猫のお腹の中に寄生する「内部寄生虫(腸内寄生虫)」と、猫の皮膚に付く「外部寄生虫」です。では、それぞれ代表的なものをみていきましょう。

内部寄生虫(腸内寄生虫)

●回虫類(猫回虫・犬小回虫)

成虫になると10~20㎝程度になる白く細長い虫です。便に混ざって排出された卵を口から取り込むか、もとから感染していたネズミなどの小動物などを食べることで感染します。また、感染している母猫の母乳を介して感染することもあります。
大量に寄生されると、下痢、嘔吐、体力の低下がみられるようになります。生後1ヶ月くらいの仔猫の場合、お腹が張る、食欲不振などの症状が出ます。

●瓜実条虫(ウリザネジョウチュウ)

ノミから感染するサナダムシの一種で、節がつながったような形をしています。節から新しい節ができていき、卵の入った節が排便で外に出て、それを食べたノミの中で成長します。そのノミを口にすることで条虫に感染します。また、条虫に感染しているげっ歯類やウサギなどを捕食することでも感染します。
健康上の害はあまりありませんが、肛門から条虫が出てくる際に痒みなどが起こります。

外部寄生虫

●マダニ

肉眼で確認できる数ミリのサイズで、猫のカラダに付き血を吸うことで大きく膨らみます。充分に血を吸うと猫のカラダから離れます。ダニ麻痺症を起こしたり、近年ニュースでも話題になった重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の危険もあります。これは、マダニを介してウイルスに感染することで発症します。

●ノミ

ゴマくらいの大きさのこげ茶色の虫で、血を吸いながら猫のカラダでずっと暮らしています。ノミに刺されることで痒みが生じたり、アレルギー性皮膚炎を起こすこともあります。

●疥癬(カイセン)

目に見えないほどの小さなダニですが、このダニに寄生されると大量のフケが出るため、それで気がつくことが多いです。また、かなりの痒みが起こります。

●ミミダニ

耳の中に寄生し、繁殖するダニで、外耳炎を引き起こします。猫は耳を痒がり、耳からは黒い耳垢が大量に出てきます。

猫に合った虫下しを選ぼう

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猫が寄生虫に感染した時に処方されるのが虫下し(駆虫薬)です。これによって、寄生している虫をやっつけることができます。ただし、様々な寄生虫が存在している以上、その虫に適した虫下しが必要です。さらに、猫によって性格や好みが異なるので、それぞれに合った形状の薬が必要になります。

●内服薬(錠剤、チュアブル、シロップなど)
●滴下剤
●注射
※すべての寄生虫に対して、上記のタイプの薬があるとは限りません。

動物病院で診てもらったうえで、虫下しを処方してもらいましょう。

もし、愛猫の様子に異変があり、寄生虫感染の症状が見られたら、すぐに動物病院へ連れていきましょう。放っておくと猫にとって負担になるので、注意が必要です。これらの寄生虫を予防するためには、家の中のみで飼うのが一番です。どうしても無理な場合は、定期的に病院で検診を受け、寄生虫の感染がないか確認しましょう。

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