犬の腎臓の病気で、最も多い慢性腎不全。その症状に気がつけていますか。

犬の腎臓の病気で、最も多い慢性腎不全。その症状に気がつけていますか。

慢性腎不全は少しずつ進行していく怖い病気です。早期に発見することが何よりも大事。尿検査を始めとした健康診断、ちゃんとしてますか?

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1:慢性腎不全ってどんな病気?何が原因?

慢性腎不全とは

慢性腎不全とは腎臓の3/4ほどの細胞が死んでしまった時に発症したとみなされます。
細胞の3/4を失うまで腎臓は正常に機能しているように見えるため発見されにくいことが大きな特徴です。
肝臓は体の中の毒素を排出するために濾し取る働き、濾し取った毒素を分解する働き、エネルギーを蓄える働きなど体にとって重要な役割をする臓器です。
これらの重要な機能が下がってしまう慢性腎不全では代謝が正常に行われない事によって、体内に老廃物や毒素がたまり様々な症状が現れます。

原因は?

様々な原因があり、解明されていない部分もありますが、分かっている範囲だと下記のようなものが挙げられます。

・他の病気からの併発
糖尿病やガン発症が原因となって発症することがあります。

・偏った食生活
塩やリンなどを過剰に与えてしまうと腎臓に負荷がかかり発症することがあります。

・老化
老化と共に体全体の機能が衰えていき、腎臓の機能が衰えることで発症することがあります。

2:症状は?

一体どう言った症状がみられるのでしょうか。代表的な症状をご紹介します。

・たくさん尿をする
・食欲がなくなった
・痩せてきた
・よく吐くようになった
・口臭が気になる
・たくさん水を飲む
・歯茎が白くなってきた

このような症状がは腎不全の可能性があります。少しでも気になる症状がある場合、すぐに病院へ行きましょう。

初期の症状はおしっこの量や、水をよく飲むようになった、などがあげられます。これらの症状に気がついた場合、尿検査を行うことをおすすめします。
被毛がボサボサになったり、食欲がない、痩せてきたという状態は慢性腎不全の中でも進んでいる状態とされています。
最初は本当に小さな変化なので、見逃さないよう、日頃から気をつけて愛犬を見てあげましょう。

3:治療でよくなるの?

慢性腎不全は完治する病気ではありません。

基本的に対症療法で、症状を軽減しながら、付き合っていかなくてはいけない病気です。一度、死んでしまった細胞は生き返りません。しかし治療をすることで、腎不全の症状は緩和することができるので必ず病院へ通いましょう。
治療法は、食事療法・おくすり・点滴のいずれか、もしくは併用です。

腎不全になると吐き気が強く、飲み薬を与えることもが難しくなることが多くなります。
点滴で水分を補い、同時に薬も一緒に投与するといった治療が必要になります。
通院で皮下点滴を行うこともできるので、是非獣医師に相談してみましょう。
また、ある程度状態が落ち着いた患者さんには自宅で皮下点滴を推奨する病院も多いです。
点滴だけだと(量にもよりますが10分程度)で終わります。

とても重要な食事管理

食事療法を行うことで慢性腎不全の症状のある犬に対して病気の進行を遅らせたという研究があります。
それほど、食事療法は重要なのです。

腎臓病は老廃物を排泄する機能が低下しているので、尿毒病になる危険があります。タンパク質が分解されると老廃物がたまるため、腎臓病が進行すると制限する必要が出てきます。

慢性腎不全の状態によっても必要な食事が変化するので、適切に検査を行いながら、獣医師の指導のもと、治療をすることをおすすめします。

腎臓機能の低下で自分の体で余分なリンが捨てられなくなっているので、リンを制限したご飯を食べさせる必要があります。自家製の食事だとこのようにリンの制限などは出来るわけもありません。
動物病院で取り扱われている療法食を購入しましょう。

そして、ここまで読んでいただければお分かりと思いますが、腎不全は犬も飼い主さんも大変な病気です。
早期に発見し進行を遅らせることがとても重要なので、定期的な健康診断を受けることをおすすめします。

おわりに

慢性腎不全について分かっていただけましたか。
何か思い当たる症状があったら、早急に動物病院へ行きましょう。
尿検査で早期の症状が見つかることもあるので、動物病院に行く際には新鮮な尿を持参すると尚良いと思われます。

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