マルチーズの毛が茶色になる涙やけ・よだれやけの原因と対策

マルチーズの一番の特徴は、その白いフワフワの被毛です。しかし、愛犬の目や口の周りの毛が茶色く変色してしまう悩みを持っている飼い主は少なくありません。そこで今回は、マルチーズの被毛の変色について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

マルチーズの毛が茶色くなる原因について

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マルチーズの被毛の色は白のみです。多くの犬種のように、様々な毛色の個体がいるわけではありません。中には、レモン色や淡いタンが出る場合もあるようですが、基本的には白一色と考えていいでしょう。

マルチーズはヨーロッパ発祥の愛玩犬ですが、その歴史は紀元前1500年頃にまでさかのぼります。地中海にあるマルタ島に、海外貿易に従事していたフェニキア人が持ち込んだ犬がマルチーズの起源といわれています。そのため、マルタ島にちなんで「マルチーズ」という名前になったとか。

今でこそ純白の被毛が特徴的なマルチーズですが、初期は様々な被毛の色があったそうです。しかし、中でも白のマルチーズの人気が高かったため、後年になって白一色に統一されたといわれています。

純白のマルチーズですが、目や口の周り、手足の先が茶色く変色している犬を見たことがあるかと思います。もともとは全身が白いはずなのに、なぜ一部だけ茶色くなってしまうのでしょうか。その原因の多くは、「涙やけ」と「よだれやけ」というものです。

マルチーズの涙やけについて

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涙やけとは、目の周りから鼻にかけての被毛が茶色くなることをいいます。その名の通り、涙で目の周りがずっと濡れていると、濡れた箇所に細菌が繁殖し、被毛が茶色くなってしまうという現象です。

黒い被毛の犬であればそれほど目立たないのですが、マルチーズのように白い被毛の犬は、毛色の変化がとくに目立ってしまうので、飼い主としては悩みの種です。

この涙やけの予防としては、涙をこまめにふき取ることで目の周りの清潔を保つほか、食生活を見直すことで緩和できます。

添加物が多く含まれた質の悪いフードは、犬の涙の量を増やす原因となります。犬の体質によって最適なエサの種類は異なりますが、基本的には「無添加」で「栄養価の高い」フードを与えるといいでしょう。

マルチーズのような小型犬はとくに食事の影響を大きく受けてしまうので、涙やけ以外の健康トラブルを防ぐためにも、ドッグフードの品質に気を配ることが大切です。

マルチーズのよだれやけについて

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もうひとつ、マルチーズの被毛の変色を引き起こす原因となるのがよだれやけです。これは、マルチーズが口の周りや手足を舐めることで、被毛についたよだれから雑菌が付着し、変色させるものです。

よだれやけは、マルチーズが口の周りや手足を舐めるたびに飼い主がきれいに拭いてあげれば防げるのですが、常に犬から目を離さずにいることは難しいため、気づいた時にタオルやガーゼで拭いてあげるというのが現実的な対策となります。

また、涙やけの予防と同様、質の高いフードを与えることで体質の改善を図りましょう。マルチーズが口の周りや手足を舐める原因がアレルギーなどの痒みにある場合は、アレルギーを起こしにくい上質なフードに変えることでよだれやけも緩和されます。

マルチーズの被毛の変色の原因は、雑菌の繁殖です。涙やけやよだれやけ自体が命に関わることはありませんが、目や口の周りを不衛生な状態のままにしておくと、様々な病気を引き起こす原因となります。

このようなトラブルを早期に発見するためにも、毎日のお手入れを怠らないようにしましょう。日頃から健康な状態を把握しておくことで、小さな異常にもすぐに気づけるようになります。

大切な愛犬と一日でも長く過ごせるように、日々の健康チェックを習慣にしましょう。

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