猫の角膜潰瘍 考えられる原因や症状、治療法と予防法

猫の角膜潰瘍(かくまくかいよう)とは、外傷などの要因により、眼球の黒目を覆う角膜に傷がつき、欠損してしまった状態をいいます。重症化すると失明に至ることもあるので、早急かつ適切な処置が必要になります。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

角膜潰瘍の原因

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角膜潰瘍を引き起こす原因としては、以下のようなものが挙げられます。

外傷

目の中に尖った異物が入ったり、猫同士やほかの動物とのケンカなどにより、角膜が傷ついて角膜潰瘍を起こすことがあります。角膜潰瘍のもっとも多い原因は、外傷であるといわれています。

刺激物

熱や煙、化学薬品などにより、角膜が損傷し、潰瘍化することがあります。

感染

ウイルス感染などにより、角膜が潰瘍化することもあります。

角膜潰瘍の症状

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猫が角膜潰瘍になった場合、様々な症状がみられます。

●突然の痛み
●過剰な涙
●眩しそうに眼を細める

そのほか、角膜の表面が白っぽく浮腫を起こしたり、角膜に細かい血管ができたり、角膜が明らかにへこんで見えたりすることもあります。

角膜の損傷がひどく、完全に穴があいてしまっている場合は、角膜の内側にも傷がついているおそれがあるため、全身麻酔をしての検査が必要になることもあります。

症状が軽度の場合は、角膜炎と似た症状がみられます。涙や目ヤニが増え、猫がしきりに目を擦ろうとしたり、ショボショボさせたりするようになります。

角膜潰瘍の治療方法

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角膜潰瘍の治療法としては、次のようなものが挙げられます。

内科的治療

抗生剤、消炎剤、原因によっては抗ウイルス剤などの点眼薬を用いて治療を行います。
傷の状態が軽度の場合は、それ以上悪化させないための対症療法がとられます。二次感染を防ぐための抗生物質の投与、炎症の悪化を防ぐための抗炎症剤の投与、医療用コンタクトレンズの着用などの処置が行われます。猫自身の免疫力が正常な状態であれば、角膜の傷は上皮細胞によって徐々に修復されていきます。

外科的治療

角膜を保護するためのコンタクトレンズを使用したり、眼瞼を縫合して傷口を守ったりすることもあります。また、角膜や結膜を移植する手術を行うこともあります。

角膜潰瘍の予防方法

猫の角膜潰瘍の原因のほとんどが、猫同士によるケンカや、交通事故といわれています。このような事故を防ぐためには、猫を完全室内飼いにするのが一番です。また、室内で飼育する場合も、不慮の事故が起きないように、危険なものは猫の手が届かないところに置いてください。また、爪はこまめに切り、鋭く尖っていない状態にしておきましょう。

さらに、普段から猫の目の状態を確認することが大切です。目の傷の進行は非常に早いため、早期発見・早期治療により、猫の健康を守りましょう。

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