一つでも多くの命を救うために。捨て猫を拾ったらすべきこと

道端に置かれたダンボール箱の中に、生後間もない仔猫が捨てられている。その猫が、さみしそうに鳴きながらこちらを見ていて、いてもたってもいられず家に連れて帰る。でも、拾ったはいいけれど、これからどうすればいいのかわからない…そんな人も多いはずです。あなたが捨て猫を拾ったら、やるべきことについて紹介します。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

まずは準備を

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出典 Oleksandr Lytvynenko/Shutterstock.com

準備の話に入る前に、まずその仔猫が本当に捨てられた猫なのかどうかを確認しましょう。ダンボール箱に入って…という状況であれば捨て猫である可能性が高そうですが、道端などで仔猫に遭遇した場合、母猫が仔猫を移動させている途中かもしれません。手を差し伸べる前に、少し離れて、母親が迎えにこないか様子を見ましょう。

さて、やはりこの子は捨て猫だ、ということが確認できたらいよいよ準備に入ります。
捨て猫を保護した際、まず整えてあげなくてはいけないのが寝床です。寝床には、猫のカラダがすっぽり入る大きさの箱を準備しましょう。猫が大きい場合でも、箱の底が安定していれば大丈夫です。そして、その箱の中に汚れてもいい毛布などを敷き、猫が安心して休める環境を整えます。

また、捨て猫を保護する時は、手袋や長袖の服を着用するようにしてください。驚いた猫にひっかかれてしまうことを防ぐためです。また、毛を逆立てて戦闘態勢に入っているような場合には、うかつに手を出さない方がいいでしょう。

カラダは温め清潔に

とくに、生まれて数日しか経っていないような仔猫は、夏場でも保温が必要なことがあります。捨て猫の場合は、飢餓状態で激しく体力が消耗していることも多いでしょう。

寝床ができたら、猫の体温が下がらないように、タオルに包んだカイロを箱の中に入れてあげましょう。カイロがない場合は、ペットボトルに人肌くらいのお湯を入れることで、代用することができます。いずれの場合も、猫が火傷しないように注意してください。カラダを温めてあげることで、猫の体力も回復しやすくなります。

動物病院へ

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捨て猫は、それまでの生育環境により、感染症などを患っているおそれがあります。また、長時間外にいた場合には、ノミやマダニなどの外部寄生虫に寄生されているかもしれません。

猫を保護したら、必ず動物病院へ連れていきましょう。「猫を保護した」と伝えれば、必要な検査や寄生虫駆除など、しかるべき処置をしてくれます。猫の状態が著しく悪い場合は、入院が必要になることもあります。拾った猫にどこまで費用をかけられるのかという問題もあるので、獣医師と話し合ってその後の対応を決めましょう。

猫を飼った経験のない人が保護した猫をそのまま自宅で飼育する場合、猫の体調にこれといった異常がみられなかったとしても、まずは動物病院でアドバイスを受けるのがおすすめです。

ご飯をあげよう

捨て猫のほとんどは、お腹を空かしています。ただし、食べ物なら何を与えてもいいというわけではありません。成長段階や成長具合によって、適切なエサの種類や量、与え方が変わってくるので注意が必要です。また、良かれと思って与えたものが猫にとっては危険な食べ物だったりすることもあるので、必ず猫用のミルクやキャットフードを用意するようにしましょう。

拾った猫にどんな食べ物を与えたらよいかわからない場合は、動物病院に相談しましょう。現状与えていいもの、おすすめのフードなど、参考になる情報を教えてくれます。

家で飼うことができない場合

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猫を保護したけれど、様々な理由から、自宅で飼うことができない場合もあるでしょう。その時は、里親を探すことになります。里親を探すには、身近な人に声を掛ける、動物病院や動物愛護団体に相談するなどの方法があります。最近では、里親を募集するサイトや掲示板もあるので、そちらを利用するのもいいでしょう。

また、保護された猫をスタッフとして迎え、里親との出会いの場を提供する「保護猫カフェ」なるものも登場しています。普通の猫カフェに比べて猫と触れ合いやすく、猫と里親の相性を確かめることができるそうなので、一度相談してみるのもいいかもしれません。

里親が見つかった場合には、引き渡しの日まで、病院での診察やワクチン接種、トイレのしつけなどトレーニングも含めて、健康な状態で新しい家族の元へ旅立てるように、しっかりと世話をしてあげてください。

残念ながら、里親は100%見つかるわけではない、ということを理解しておかねばなりません。とくに、感染症を患っている仔猫などはもらい手が見つかりにくいでしょう。そのようなケースでも引き取ってくれる保護団体などが身近にあるかどうかのリサーチも含めて、自分に何ができるのかをよく考えましょう。

捨て猫を保護して里親を探すというのは、大変なことかもしれません。しかし、あなたの頑張りが、その子の幸せに繋がります。未来のために、できる限りのことをしてあげましょう。

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