愛犬の健康のために知っておきたい! 手作りごはんのメリットと注意点

愛犬の健康のために知っておきたい! 手作りごはんのメリットと注意点

愛犬家の間では手作りごはんが密かなブームになっています。自分が作ったごはんを美味しそうに食べる姿を見る嬉しさや、なにより、犬の疾患病に対し有効だという説もあります。ただし、何でもかんでも与えていいというわけではありません。まずは犬特有の栄養の知識をきちんと知っておきましょう。

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市販のドッグフードと手作りごはんの違い

市販のドッグフードは「総合栄養食」と呼ばれ、これだけで栄養が総合的にまかなえるといわれています。定められた給与量を与えるだけでいいので便利なのですが、反面、使用している食材や添加物の詳細まで分わからない、製造工程が見えないという不安が残ります。

一方、手作りごはんは、自分で食材選びから調理まで行うため、手間はかかるものの、安心感があります。肉や野菜を中心に使うので、家族の食事と一緒に作ることができ、冷凍保存して作りおきすることも。犬の食事に必要な栄養バランスをしっかり理解して、正しい手作りごはんライフを送りましょう。

手作りする時に注意すること

避けるべき食材

基本的には、人間と同じ食材を使用します。しかし、人と犬では体の構造が違うため、気をつけなければいけない食材がいくつかあります。まず、ネギ類はNG。カフェイン、カカオを含むもの、辛いものなども避けましょう。また食物アレルギーのある犬には、その食材を避けて作ってください。

必要な栄養素

肉や魚、大豆などの「たんぱく質」と、野菜や海藻類といった「食物繊維」など、栄養のバランスを考えましょう。ドッグフードに手作りごはんをトッピングする場合は、茹でた野菜などの食物繊維を足すとバランスが良くなります。

また、毎日、炭水化物を入れる必要はありません。食材から炭水化物の代わりとなる「糖質」と「繊維質」を摂取することができるからです。栄養が偏らないためにも、同じ食材を使用したごはんは1週間までを目安にしてください。

給与量の目安

1日に推奨される食事回数は、成犬で朝と夜の2回が目安です。

手作りごはんはドッグフードと比べると、水分が多くエネルギー量が低いため、まずはドッグフードの3倍程度の量を与え、1週間〜10日の間で体重の変化を把握しながら、量を増減して調整してください。子犬や超小型犬は1回に食べられる量が少ないため、朝・昼・夜と3回に分けてあげても構いません。

調理&給餌方法

食材はすべて食べやすい大きさに切って茹でます。茹でることで繊維が柔らかくなり、消化・吸収を促すからです。野菜を茹でる時に出るアクはとりましょう。超小型犬や小型犬の場合は、さらに小さくして、フードプロセッサーなどですり潰しておくと食べやすくなります。この時、茹で汁も一緒に使用することで、水分補給につながります。魚を与える場合は、骨はきれいに取り除くことを忘れずに。いずれの調理も、味付けは必要ありません。

もし、愛犬が選り好みをして野菜だけを残すという場合は、野菜にひき肉を混ぜてミートボール状にすると、食いつきが良くなることがあります。与える時はできたてではなく、常温~人肌程度に冷ましてからにしましょう。

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手作りごはんのメリット

皮膚トラブルの改善が期待できる

手作りごはんには、保存料や添加物など余計な物質が入っていません。そのため、食べ物が原因で皮膚アレルギーなどを起こしていた場合は、皮膚や毛のツヤが良くなったりすることがあります。腸に良い食材を選び、腸内環境を整えることで、皮膚トラブルが改善することが期待できます。

食欲がUPする

ドッグフードだけだとなかなか食べてくれないという犬も、香りが立つ温かい食事には、食欲をそそられるようです。例えばドッグフードに、昆布や鰹でとったダシをかけて、食欲をかきたてることもできます。ダシは毎回とらなくても、まとめてとって冷蔵・冷凍保存して使用すると、時間も手間も短縮できます。

体調を管理できる

愛犬のベスト体重を把握し、痩せたり、太ったりした場合に、食事量を調整します。日頃から、愛犬の食事の様子を見ながら、食欲や食いつきをチェックしましょう。

特にシニアになると、好みが変わったり、少食になったり、過食気味になったりと変化が出ることもあります。手作りごはんなら、そのような体調や体質の変化にも細かく対応が可能です。例えば、尿路結石の不安がある場合は利尿作用のあるきゅうりを使う、胃腸の調子が悪い時にはキャベツを使うなど、その時々の状態に合わせて食材の内容を少しずつ変えることができます。

飼い主の楽しみが増える

手作りごはんにしてから、「食事の時間を楽しみに待っている」「今までにない食べっぷり」など、愛犬だけではなく飼い主にも楽しみが増えたという声もあります。毎日の食事の時間をコミュニケーションの時間としてとらえ、より楽しく健康的な生活を送りましょう。

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「一般社団法人ドッグレシピプランナー協会」代表理事・講師 磯谷いつ穂
「一般社団法人ドッグレシピプランナー協会」代表理事・講師 磯谷いつ穂
愛犬の食物アレルギーをきっかけに、「食」について学び始める。正しいフード選びの検定「犬ごはん検定★」、手作り食資格「ドッグレシピプランナー★★」発行。その他、手作りごはん教室やセミナーの開催、雑誌・新聞・テレビ出演などで食の大切さを普及するため活動中。

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