夏前でも要注意! 犬や猫の熱中症対策、どんなことがポイント?

夏前でも要注意! 犬や猫の熱中症対策、どんなことがポイント?

気温もぐんぐん上がり、もうすぐ本格的な夏がやってきます。これから夏休みなどの長いお休みもあり、ペットと楽しく遊びたい飼い主さんも多いと思いますが、この季節、気をつけたいのが熱中症。人と同じように犬や猫もかかりやすい症状です。しっかりと準備して暑い夏を元気に乗り切りましょう。

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    石山 マキ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

ペットは人よりも熱中症にかかりやすい

「熱中症」とは過度の熱に対して、体が熱を下げることができなくなる状態のことで、41℃を越える高熱になると多臓器機能障害が引き起こされることもあります。高温多湿な初夏から夏にかけて、屋外はもちろん、室内でもかかりやすくなるので注意が必要です。

犬や猫は人と違い、全身で汗をかくことができません。そのため、一度上がった体温を下げることが難しいこと、人よりも地面に近いところにいるため放射熱を受けやすいこと、毛皮に覆われていることなど、人以上に熱中症にかかるリスクが高くなるのです。

また、気温や湿度が高い場所で過度な運動をしたり、車内に置き去りにされたり、水分補給ができない環境だったりなど、飼い主が防ぐことができる原因もたくさんあります。熱中症は気づくのが遅ければ最悪死に至ることもある危険な症状です。大切なペットの健康を守るため、さまざまな対策で熱中症予防をしてあげることが大切になってきます。

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ANURAK PONGPATIMET/Shutterstock.com

《犬の熱中症対策》気をつけたいポイント

犬の熱中症対策にはどのようなことが必要になるでしょうか。

犬は全身で汗をかいて体温を下げることができないかわりに、パンティングという、口を開けて「ハッハッ」という呼吸をすることで体内の熱を放出します。

熱中症になると、息が荒い、口を大きく開けて舌を出しながら頻繁に呼吸する、たくさんのよだれが出る、体が熱い、ぐったりしている、などの症状がみられ、嘔吐や失禁などが起こることも。これからの症状が進行すると、意識を失ったり、けいれん発作を起こしたりすることもあります。短鼻種をはじめ幼齢犬・高齢犬、心臓疾患や喉頭の疾患、太っている、被毛が濃いなどの犬では熱中症のリスクが高まるためよりいっそうの注意が必要です。

室内では十分な飲み水を用意してあげることに加え、風通しを良くし、クーラーや扇風機などで適温に調整してあげましょう。アルミプレートや冷感シートなどのひんやりグッズを活用し、体を冷やしやすくしてあげることも効果的です。

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また犬の場合は、お散歩の時間帯も注意が必要です。夏場はアスファルトの道路が非常に熱く、体が地面に近いため、素足で歩いている犬にとって負担が大きくなります。暑い日のお散歩は早朝か深夜など、必ず涼しい時間帯を選んであげましょう。

お散歩の際も、保冷剤を入れて首に巻くクールバンダナや冷感素材を使った洋服など、冷やせるグッズを装着するとさらに安心です。こまめな水分補給も忘れずに!

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《猫の熱中症対策》気をつけたいポイント

では猫の熱中症対策はどんなことが必要でしょうか。猫は犬に比べると熱中症の発生件数は少ないですが、対策をしておく必要があります。

室内での飼育が中心の猫の場合、暑いときは風通しの良い場所や日陰で寝転がって体温調節を行います。犬は通常時も口を開けて浅い呼吸をすることがありますが、猫では通常みられません。そのため、暑い日に開口呼吸をしていたら熱中症の疑いは高くなります。

また猫は寒さが苦手なこともあり、冷えすぎることで体調を崩してしまうことも多くありますが、暑い日はエアコンを使用する必要があります。猫用のひんやりグッズを置いてあげることも有効ですが、気に入って使ってくれるかはなかなか難しいところです。

猫はあまり水を飲まない動物なので、水分補給も大切です。ウエットフードやスープ類などのフードも活用し、水分を多く取れるよう工夫しましょう。

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熱中症かな? と思ったときにすること

意識があり比較的軽度と思われるときは、水道水を少しずつ飲ませ、涼しい場所で冷却パックを首や脇、肢の付け根などに当てながら冷やしましょう。呼吸が落ち着き、耳を触って普段と同じくらいの温かさになるまで注意して観察し、その後受診します。

やむを得ず受診できない場合は、まずは安静にして、食事を与えるときも水分の多いものを少量ずつにしましょう。 意識がない、呼びかけへの反応が弱いときは、体全体を水道水で濡らしたあと、首、脇、肢の付け根などを冷たいタオルなどで冷やしながら病院へ急ぎます。無理に水を飲ませると誤って気管内に入ってしまうことがあるのでやめましょう。

とくにシニアの犬・猫は、若い子以上に体温調節が苦手になるので要注意です。いつもに比べて様子がおかしいと思ったら、すぐにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

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