犬の膀胱炎|考えられる原因や症状、治療法と予防法について

人でもなじみのある膀胱炎という病気ですが、犬でもその発症は少なくありません。 今回はこの膀胱炎について、原因・症状・治療方法などを解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬が膀胱炎になる原因

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犬が膀胱炎になる主な原因としては、以下のようなものがあります。

感染

多くは細菌感染であり、ウイルスや真菌などによるものはまれです。通常は、外部から雑菌が尿道へ侵入したり増殖しないための防御機能が働いていますが、なんらかの原因で防ぎきれなかった時に起こります。メスは肛門と尿道口が近いので、下痢などで腸の菌が侵入しやすいことがわかっています。また、疲労やストレスなどで防御機能が衰えてしまうこともあります。

結石・結晶

泌尿器にできた結晶や結石が、膀胱粘膜を傷つけることによって膀胱炎を起こします。体質や食事内容、遺伝的素因などが関与しています。

その他

膀胱腫瘍や外傷、オスの前立腺炎などから、膀胱炎が併発することもあります。

膀胱炎になりやすい犬

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どの犬も膀胱炎になるおそれはありますが、飲水量が少ない、トイレを我慢する、あまり動きたがらない、などの犬では膀胱炎のリスクが上がります。万が一膀胱内に菌が侵入していても、常に新しい尿を作り排泄していれば、菌が増殖するのを防ぐことができるからです。
尿石症に関しては、遺伝的に結晶や石ができやすい犬種というのも知られています。

犬が膀胱炎になった時の症状

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犬が膀胱炎になった時には、以下のような症状がみられます。

●何度もトイレにいく(残尿感がある)
●排尿姿勢をとってから尿が出るまでに時間がかかる
●そわそわと落ち着きがない
●排尿時に鳴く
●尿に血液が混じる

このような症状が主なものですが、痛みから食欲不振を起こすこともあれば、膿が混じったような尿をすることもあります。少しでも様子がおかしければ、獣医師に見てもらった方が良いでしょう。

また、膀胱炎は短期間のうちに再発したり、なかなか治らず慢性化してしまうこともあるため、早めにしっかりと治療を行うことが大切です。

犬の膀胱炎の治療・予防方法

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犬の膀胱炎の治療方法ですが、細菌の感染には薬(抗菌剤)を服用します。尿検査を行い、どんな抗生剤が効くかを調べることもあります。およそ2~3週間に渡って、細菌がなくなるまで服用を続けます。また、水を多めに飲ませておしっこをたくさんさせると、膀胱内の細菌を排出する回数が増えるので、治癒が早くなります。

結石や結晶ができた場合は、尿石の種類によって治療法が異なります。成分が内科的に溶解可能な場合は、療法食などで対応していきます。内科的なアプローチができない尿石に対しては、外科的に摘出します。尿石があることで細菌感染を起こしやすくなることもあるため、抗生剤の内服を同時に行うこともあります。

膀胱炎にならないよう、日頃から予防しておくことが大切です。まずは、細菌の感染を防ぐためにトイレを清潔に保つことです。そして、細菌が侵入してしまったとしても、水を多く飲ませておしっこで排泄するよう促すことも大事です。下痢をしている時などは、尿道口を汚さないように拭いてあげるとさらに衛生的です。

飼い主がしっかり目を配って、膀胱炎を予防しましょう。

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