愛猫の健康維持に、ストレス軽減に! 飼い主さんにもできる簡単ラブラブ猫マッサージ
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愛猫の健康維持に、ストレス軽減に! 飼い主さんにもできる簡単ラブラブ猫マッサージ

猫にも人と同じようにツボや経絡があり、適切なマッサージを定期的に行えば、心と身体のケアに役立つだけでなく、飼い主さんとの大切なおしゃべりタイムにもなります。今回は、ポイントさえ押さえれば、いつも撫でてあげるのと同じような感覚でできるマッサージを紹介します。

  • サムネイル: 野月くりっぷ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

愛情いっぱい! 猫マッサージのうれしい効果

マッサージには、親猫が子猫をなめてあげるのと同じように、愛情を伝え、身体的・心理的な癒やしを与える意味があります。毎日習慣的に行えば、猫はもちろん飼い主さんにもさまざまなメリットが期待できるのです。

◆健康維持 
全身の血流やリンパの流れが良くなり、代謝や免疫機能を高めると考えられています。

◆リラックス 
緊張している筋肉をほぐしてあげることで、リラックスを促すことができます。ストレスを緩和し、安眠できるように。

◆病気発見 
しこりや腫れ、脱毛やケガなど、皮膚にあらわれる異変にいち早く気づくことができます。

◆愛猫からもっと好かれる
気持ち良いことをしてくれる飼い主さんに対して、愛猫からの信頼も深まります。

◆飼い主さんもリラックス
猫を撫でている飼い主さんの血圧も下げ、ストレスを減らします。

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マッサージを行う前に知っておくべきこと

マッサージ時の手の動かし方

 ※()内は力を入れる強さをgで表したもの。キッチン秤を指で押してメモリを確認すると感覚がつかめます。

◆さする
指を毛並みにそって動かします。身体の部位によって使う指の数を変え、撫でるくらいの強さで(2g程度)。

◆もむ
人に行うように力強くもむのではなく、指と手のひらに挟んでじわっと押すような感じでゆったりもみましょう(500g〜1000g)。

◆押す
指先の腹で、ごく軽く押します(500g程度) 。

◆たたく
指の腹を使って、振動を与える程度に優しくソフトにたたきましょう。

◆つまむ
指で皮膚を厚めに優しくつまみます。表面だけをつまむと痛みの原因になるので、皮膚が丸みをおびるくらいたっぷりとるのがコツ。

マッサージを無理強いしないこと

猫が人に触れられることに慣れていなければ、マッサージを嫌がって不快に思うだけでなく、ストレスの原因にもなりかねません。嫌がるペットに対しては無理強いせず、まずは触れられることに少しずつ慣らしてから始めましょう。

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マッサージを行うタイミング&準備

マッサージは、人も猫もリラックスしているときに始めましょう。次のような場合は、マッサージを行ってはいけません。

<マッサージをしてはいけないとき>
◇嫌がるとき(最初は大丈夫でも、嫌がったらすぐに中止する)
◇発熱があるなど、体調がすぐれないとき
◇ケガや炎症があるとき
◇妊娠しているとき
◇ごはんの直後

<マッサージを行うための準備>
◇猫の爪を切る
◇人の手の爪を切り、腕時計やアクセサリーをはずす
◇人の手が冷えていたら温める

触られることに慣れたらやってみたい、「背中つまみマッサージ」

さすったり、もんだりされてもリラックスできるようになったら、「背中つまみマッサージ」に挑戦してみましょう。

首からお尻を横つまみ(呼吸器・内臓の弱い猫、上を見上げることが多い猫に)

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両手で背中の皮膚を厚めにつまみます。お尻の方ほど皮膚に余裕がなく、つまみにくくなるので、猫が嫌がらない範囲で行ってください。

背骨の両側からはたくさんの神経が出ているので、ここをマッサージすることで内臓への良い影響が期待できます。また、よく上を見上げる猫は首周りが疲れていることがあるので血行をよくしてあげましょう。まず、5本の指を全部使って、首の皮膚を横にたっぷりつまみ、上に伸ばします。同じことをお尻に向かって少しずつ続けましょう。

背中全体をいっぺんに縦つまみ(身体が冷えている猫に)

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背中を縦につままれることに慣れていない猫も多いので、最初はごく軽くつまむことから始めましょう。

首からお尻にかけての背中全体の皮膚を、両手でいっぺんにつまみ、上に伸ばします。可能なら、つまんだ皮膚をゆっくり互い違いにねじるように動かせばより効果的です。このとき、爪を立ててつままないように気をつけましょう。

顔周りを触らせてくれる猫には「お顔ほぐしマッサージ」

おでこや頬を触られることを好む猫は多いので、すりすりしてきたときに少しつまんでマッサージしてみてはいかがでしょうか。特に、耳はよく動かすために疲れていることが多いので、チャレンジしてみてください。

いっぺんに全部する必要はなく、猫が好きなところだけでも大丈夫です。

おでこつまみ

猫の耳と耳の間の皮膚を、親指と人差し指で軽くつまんで持ち上げましょう。

頬つまみ

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頬の皮膚をたっぷり厚めにつまみましょう。指の腹を使うとつまみやすいです。

5本の指で両側の頬の皮膚をたっぷりつまんで、横に延ばすように引っ張ってください。

耳つまみ

まず、親指を上にし、人差し指とで耳を挟み込みます。挟んだら、親指だけを外側に向かって動かし、耳を撫でるようにマッサージ。少しずつ方向を変え、耳全体に行いましょう。

いつかは挑戦してみたい「リンパマッサージ」

リンパの流れにそってマッサージをすることで、老廃物や毒素を排出して体調を改善します。リンパ節付近を触られることを好まない猫も多いと思うので、最初は無理のない範囲で行いましょう。

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リンパマッサージの特徴

◆4つのリンパ節とリンパマッサージの効果
「リンパ」とは、「リンパ液」、リンパ液が流れる「リンパ管」、リンパ管の途中にある「リンパ節」の総称で、毛細血管からもれ出る液体の一部を心臓に戻す役割をしています。

リンパ節にはリンパ液をろ過する役割があり、また、病原体や腫瘍細胞なども取りのぞいてくれます。リンパ節は身体のなかにたくさん存在しますが、外から触ってわかる場所にあるのが「首」「わきの下」「ひざの裏」「後ろ足のつけ根」にある4つのリンパ節です。この4か所をマッサージすることで、リンパ液のろ過効果を促します。

◆実践する前に、ウォーミングアップが必要
老廃物や疲労物質をより排出しやすくするためのマッサージを行います。

<全身に刺激を与える>
猫の背中を指の腹で、首筋からお尻に向かってごく軽く、振動を与えるような感じでリズミカルにたたきます。

<リンパの最終出口を刺激>

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黄色い丸が肩関節のでっぱり部分。その部分を中心に上下にさすりましょう

左側の肩関節のでっぱり部分を、指4本をそろえて上下に数回さすってください。背後から猫の肩甲骨を左手で包むようにするとさすりやすいです。

準備が整ったところで、4つのリンパ節マッサージを行ってみましょう!

◆首のリンパ節(頸部リンパ節) 

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①頬から首 ②首から肩

まず、頬から首に向かって、4本指をそろえて撫でる程度に数回さすりましょう(①)。次に、首から肩に向かって、同じく4本指で数回さすります(②)。

◆わきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)

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ひざの上でくつろいでいるときにも、片手で簡単に行えます。

猫の後ろに立ち、前方から脇に手を入れ、脇の下を握る感じで数回軽くもみます。人差し指の側面が脇の下にあたるようにしましょう。

◆ひざの裏(膝窩リンパ節) 

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膝窩リンパ節を両手で挟むように持ちましょう。

ひざの裏のリンパ節は直接もむのではなく、ひざの裏を挟んで太もも側とひざ下側に手を当て、交互にもんでリンパの流れを促します。このとき、必ず太もも側を先にし、上から下へとゆっくりもむようにしてください。左右の足をそれぞれ数回ずつ行いましょう。

◆後ろ足のつけ根のリンパ節(鼠経リンパ節)

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足のつけ根に手を差し込んで握ります。

猫の背後から、両足のつけ根に左右の手を差し込みます。指を軽く丸め、できれば第2関節部分を使って数回押します。

4つのリンパ節のどこから行っても大丈夫ですし、嫌がる場所は無理にしないようにしましょう。4か所あわせて5分ほどで終わるように。

忙しい毎日を送っていると、なかなか構ってあげられないこともありますよね。今回ご紹介した方法なら5分でできるので、マッサージで愛猫の健康を守るとともに、飼い主さんから愛情と癒やしを与えてあげましょう。

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