猫免疫不全ウィルス(FIV)感染症:原因、症状や検査・治療法について解説 | 動物医療センターPeco

この記事では獣医師監修の元、猫免疫不全ウィルス感染症の原因や症状そして検査・治療法について解説しています。動物病院に連れて行く前に参考にしてください。

記事の監修者
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阿島麻里子
動物医療センターPeco 獣医師

猫免疫不全ウィルス感染症とは?

猫免疫不全ウィルス感染症とは、猫免疫不全ウィルス(FIV)による猫の感染症です。

発症すると免疫力が徐々に低下して口内炎や歯肉炎、風邪のような症状、皮膚炎など、さまざまな症状を引き起こし、最終的には免疫不全の状態に至ります。

ただし、感染してもすぐに症状が現れることはなく、発症せずに寿命を全うすることもあります。

猫免疫不全ウィルス感染症の原因は?

猫免疫不全ウィルスの主な感染経路は、猫免疫不全ウィルスに感染した猫とのケンカによる咬み傷です。唾液中に含まれるウィルスが傷を介して感染します。

まれに感染した猫との食器の共有も感染の原因となる場合がると言われています。

猫免疫不全ウィルス感染症の症状は?

猫免疫不全ウィルス感染症は、臨床症状に基づいて、以下の5つの病期に分けられます。

急性期

発熱や下痢、リンパ節の腫れなどの症状が見られます。感染後、数週間から数ヶ月続くとされており、次のステージに進むにつれて症状はなくなります。

無症候キャリア期

感染していても、特に臨床症状が見られないステージで、数ヶ月から数年間続くとされています。このステージのまま、発症せずに寿命を全うする猫も少なくありません。

持続性全身性リンパ節症期

全身のリンパ節の腫れが見られます。数ヶ月から1年程度続くとされています。

エイズ関連症候群期

口内炎や歯肉炎、鼻炎、咳、結膜炎、消化器症状、皮膚炎など、免疫の異常に伴うさまざまな症状が見られるようになります。

エイズ期

免疫が著しく低下して、以下のような症状が見られます。

  • 重度の体重減少
  • 食欲低下
  • 貧血、白血球減少
  • 腫瘍の発生

また、免疫不全に伴い、健康な状態では問題にならないような病原体によって感染症が引き起こされる、いわゆる日和見感染症も起こります。

このステージに至ると、多くの場合は数ヶ月で命を落としてしまいます。

気になる症状がある場合はご相談ください

猫免疫不全ウィルスに感染している猫の体調に変化があった場合には、早めに動物病院に行くことをおすすめします。

また、新しく猫をお迎えする際や屋外に脱走してしまった際には、猫免疫不全ウィルス感染の有無を調べる検査を受けましょう。

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猫免疫不全ウィルス感染症の検査・診断方法は?(動物医療センターPecoの場合)

検査室の風景

当院で実際に行う可能性のある検査についてご説明します。

一般的な検査は、問診を含めて1時間近くかかりますが、原因や病状によってさらに時間がかかることや、診断のために何度か通院してもらう必要がある場合もあります。時間に余裕をもってご来院ください。

血液検査

院内検査キットで猫免疫不全ウィルス感染の有無を調べます。検査のタイミングによっては、複数回検査を行う場合があります(生後6ヶ月以内の子猫、保護から間もない猫など)。

また、発症が疑われる場合には、貧血や白血球減少の有無なども確認します。

猫免疫不全ウィルス感染症の治療方法

猫免疫不全ウィルス感染症に対する根本的な治療法は見つかっておらず、発症した場合には、免疫力の低下に伴って現れるさまざまな症状に応じた対症療法が治療の中心となります。

歯肉炎・口内炎に対する治療

抗炎症剤などによる内科的治療や、抜歯などの歯科処置等を行います。

貧血に対する治療

増血剤などを使う場合があります。

抗ウィルス療法

インターフェロンを使う場合があります。 

また、発症にはストレスが関与しているとされているため、極力ストレスがかからないように適切な飼育管理をすることも大切です。以下のようなことに気をつけることで、症状の進行を遅らせることが期待できると言われています。

飼育環境の改善

猫が快適に過ごせる環境作りが大切です。また、完全室内飼育が推奨されます。

健康管理

定期的な健康診断、コアワクチンの接種、避妊・去勢が推奨されます。

また、栄養バランスのとれた良質な食事を与えることも大切です。

予防

感染を予防するためには、猫免疫不全ウィルスに感染した猫との接触を避けることがもっとも重要です。

また、猫免疫不全ウィルスにはワクチンもありますが、すべてのタイプに効果があるわけではないことなどから、当院では積極的な接種をおすすめしてはいません。ただし、状況によっては接種を検討する場合がありますので、まずはご相談ください。

当院が猫免疫不全ウィルス感染症の診療で心がけていること

1.適切な管理を提案します

発症を抑えるためには、猫にとってストレスの少ない快適な生活環境が大切です。適切な管理のご提案を丁寧に行います。

2.定期的な健診で症状の早期発見、早期治療を心がけます

何らかの症状が現れた場合、重症化を防ぐために合併症の診断・治療を行うことが大切です。気になる症状がある場合には早めにご相談ください。

初診時の一般的な検査費用

当院では、病気の診断や状態把握のために、必要と思われる検査を選択致します。以下に一般的な猫免疫不全ウィルスの検査料金をご紹介します。

検査内容料金の目安
問診・身体検査料5,170円
血液検査7,660円〜
合計12,830円〜
※治療費は別になります。
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