【ねこ好きリレーエッセイ】猫人生

【ねこ好きリレーエッセイ】猫人生

2月は年に一度のねこ月間。待ちきれないPECOでは「ねこの日、おめでとう」をテーマに、1月20日から2月22日までの約1ヶ月間にわたり、ねこ好き8人によるリレーエッセイをお届けします。 第8回は猫専門病院 Tokyo Cat Specialists院長の山本宗伸さん。ねこに捧げる日々と、人生の目標のお話です。

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    PECO編集部
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猫専門病院 Tokyo Cat Specialists院長として、また、プライベートでもねこちゃん3匹の家族として、日々をねこに捧げる「ねこマニア」山本宗伸さん(「ねこマニア」ぶりはこちらの記事もどうぞ)。ねこの専門家の目線で紐解く、ねこの魅力には、新しい発見がいっぱいです。ちょっとクールに見える山本さんの、ねこに対する深い愛情と、ちょっと意外?な人生の目標とは。こんなにねこ好きの獣医師さんなら、ねこちゃんたちも安心です!

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猫から感じる特別なもの

 思えばここ10年を振り返ると、ほとんどの時間を猫について考えているように感じます。仕事中は病院の猫について考え、家に帰れば自分の猫のトイレ掃除をし、休日にはこういった依頼を頂いたコラムや、猫に関する豆知識を探しては猫ブログを更新して読者の反響を楽しんでいます。

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獣医師の友人からも「よくやるなぁ」とからかわれますが、私は全く好きでやっているので苦労している気はありません。気がつけばこんなライフサイクルになったというところです。

猫専門病院を構えるようにまで猫に感化された私ですが、猫の魅力について未だにうまく説明できません。犬や他の動物は好きですか?と聞かれることもありますが、可愛いとか、かっこよいとは思いますがそれ以上のものは感じません。猫には何か感じるものがあります。

あまり曖昧な表現ばかりしてもしょうがないので少し真面目な話をすると、猫は“半家畜化”された状態の動物だということがヒントになっているのかもしれません。

可愛いだけじゃないのが猫の魅力の鍵

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家畜化というと動物愛護のかけらもない響きですが、人と一緒に生活し、人の生活に恩恵をもたらすよう、人が遺伝子レベルで関与する事を英語でドメスティケーション(domestication)といい、日本語にすると家畜化になります(ペットの場合は愛玩化ともいう)。動物は家畜化すると人に馴れる一方で、野生を失い人のもとを離れて自力で生きていくことが困難になります。

猫は野生と家畜化の間にいるため半家畜化(semi-domestication)された動物であると表現されることがあります。つまり懐っこいだけでなく野生を持ち合わせているのが猫であり、そこが魅力の鍵になっているのではないかと考えます。

家で飼われている猫でも小鳥などの獲物を見つめる眼差しは厳しく、はたから見ていて恐怖を感じることもあります。またそのパーソナリティは自立心が強く、完全なコントロール下に置かれることを受け入れません。猫の振る舞いは知性的でクールですが、時に狡猾さを感じさせることもあります。

その一方で野生動物ほどの攻撃性はなく、人と一緒に暮らすことにうまく順応します。ただ可愛いだけでなく、野生的な魅力が男女問わず猫に惹きつけられる人が多い理由ではないでしょうか。

人生の目標は、“猫親父”になること

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 今後の私の人生の目標は猫にものすごく詳しいおじいさん、“猫親父”になることです。これは獣医師として猫の医学的な知識は当然として、それ以外の雑学や歴史、猫にまつわる文化などにも精通したいという意味です。そのためには今のような生活をあと数十年続けることになるでしょう。昨今は猫ブームといわれていますが、猫は私にとって時代を問わず人生の真ん中にある存在です。

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気になる次回のエッセイは・・・

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