犬が舐めてくる理由とは? ペロペロしてくる犬の心理

犬が舐めてくる理由とは? ペロペロしてくる犬の心理

人懐っこい犬は、とにかくペロペロと舐めてきますよね。実は、犬が舐めてくる理由には愛情表現や治療、本能など様々な意味があることをご存知でしょうか。今回はその行動を起こす犬の真意について解説します。

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    小雪戸 ぼたん
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1.犬が舐める意味

犬が何かを舐めるのには様々な意味を持っています。
それはたとえば愛情表現であったり、挨拶であったり、傷を治すためであったり。

ここでは舐める場所によってそれぞれの異なる意味について解説します。

飼い主の顔、または出会った人の顔を舐める行為

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・愛情表現

犬が人の顔を舐める時、それは自分が認めた相手への挨拶、又は人懐っこいゆえの愛情表現と考えられます。
口周りなんかをなめるのも、それは相手に対し甘えている証。

時には、お腹が空いている時に、食べ物をおねだりする行為として舐めたりすることもあります。

飼い主の手、または出会った人の手を舐める行為

・分析

出会ったばかりの犬が手を舐めてくるのは、敵か味方かの分析をしていると考えられています。舐めることで挨拶をしつつ、相手に敵意がないか確認しています。

飼い主さんや親しい人の手を舐めて来るのは「好意を持っている」というアピールの一環です。

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犬が自身の手足や体の一部を舐める行為

・治療

ケガをした際に傷を舐める行為は犬の持つ本能。

ですので、犬が自分の手足や体の一部を執拗に舐めていた場合は、病気や怪我をしている可能性があります。
その時は一度その部分に異常が無いか調べてあげてください。

また例え特に目に見える症状がなくとも、心因的なものが原因で舐めている可能性があります。
舐め続ける行為を放置すると皮膚炎を起こす可能性もありますので、あまりにも長い時間続くようであれば、動物病院で診察を受けることが望ましいです。

家の内外などで地面や床を舐める行為

・物色

これは、動物が本来が持つ習性で、匂いを頼りに食べ物を探り当てる行為にあたります。

屋外で床や地面などを舐めている場合は、何かいい匂いがしているか、食べ物の香りがしている可能性があります。
犬は匂いを頼りに食べ物を探す動物なので、地面から好きな匂いがしていると、食べ物がないか舐めて確認するのです。

しかし頻繁に地面を舐めていると、それにより誤飲などの危険性にも繋がりますので、そういった行為を見られた場合、飼い主さんは目を離さないように気を付けてください。

自分のおしっこや、他の犬のおしっこを舐める

・養分摂取

私たち人間にとっては少し理解しがたい理由ではありますが、実は犬は尿から出たミネラルなどの栄養分を摂取する為におしっこをなめることがあります。

ただこれとは他に、犬はストレスによって尿を舐めたり食糞することがあるので、注意が必要です。
何より、犬の尿には様々な病原菌が潜んでいる可能性があります。

通常飼い犬の場合、わざわざ尿から栄養を摂取せずとも他の飲み物食べ物で代用できますので、もし尿を舐めるようであれば早めに辞めさせるようにしてあげましょう。

2.犬が人の口を舐めてくる意味

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本能

犬が舐めてくる理由の一つは、犬の先祖であるオオカミの本能によるものだと考えられています。群れで行動していたオオカミは、群れのリーダーに「顔を舐める」という挨拶をしていました。

その本能が犬にも残っているため、経緯を払う相手や愛情を感じる相手への挨拶として、「顔を舐める」という行動をとるのです。

アピール

他にも、アピールの一環として口元を舐めることがあります。
犬の先祖である野生のオオカミは、子どもがその親の口元を舐めて餌を要求し、そうして取ってきた餌を吐き戻して与えていました。

その名残りで、飼い犬は飼い主さんの口を舐めることで「お腹が空いた」や「何か欲しい」という意思表示をしているんです。

性格

犬が小心者や臆病だった場合、不安を紛らわせるために人の顔を舐めていることがあります。
特に不安に駆られやすい犬は人の顔だけでなく、自分の体を舐めて傷つける場合があるので、その時はあまり舐めさせないようにしましょう。

愛情表現

これがほとんどの場合の犬が人の顔を舐める理由、「愛情表現」です。
飼い主さんや他の人が大好き、という意思を顔を舐めることで表しているんです。また、例え初めて会った相手であっても、親しくなりたいという思いから、彼らは同様の行動を取ります。

犬がもし駆け寄ってきて、顔を舐めてくれたとしたら、それはあなたに親愛を感じてくれているという証。
たくさん遊んだり、撫でてあげたりして犬の愛情表現に応えてあげてください。

3.犬に舐められる時の注意

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舐める行為自体は犬の本能であり愛情表現でありアピールであるということは分かっていただけたかと思います。
しかしここで知っていただかなければならないのは、犬が人の口を舐める行為の危険性です。

実はこの行為は『人畜共通感染症(ズーノーシス)』の原因の一つになります。

人畜共通感染症(ズーノーシス)とは

人畜共通感染症(ズーノーシス)とは、「犬と人間の間で伝染する感染症」のことです。

人畜共通感染症は、犬以外にも猫などの動物から感染することがあります。
咬まれたり、唾液を口にしたりすることで、動物が持っている病原体に感染するのです。

犬に口を舐められた場合は、お互いの唾液を口にすることになるため、感染する可能性が上がってしまうのです。

口を舐められることで感染する感染症『パスツレラ症』

犬に口を舐められたことで起こる人畜共通感染症としては「パルツレラ症」という病気にかかる可能性があります。
この病原菌は、約75%の犬が口内に保有していると言われています。

ただこの病原菌はそれ程強力なものではなく、健康な人であれば感染しても特に害はありません。
危ないのは免疫力が衰えていたり、体力がない子供やお年寄りです。もし感染し発症した場合、呼吸器や皮膚に炎症が起こり、重症化すると死に至るケースもあります。

口を舐めるのは危険

こういった理由から口を舐めさせる行為は実はとても危険です。
また犬から人だけでなく、人から犬へと移る人間の口内菌が原因で犬も病気になることがあります。

なので例えペロペロすることが彼らの愛情表現だったとしても、自分の、または他人の口を舐める行為だけはしないようしつけることを心掛けてください。

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