【獣医師監修】仔猫がうんちをしない。仔猫の便秘の症状や改善方法について

成長期の仔猫は、毎日カラダが大きくなっていきます。食べたら当然うんちをしますが、まれに便秘になる仔猫もいるようです。たかが便秘と放っておくと、大変なことになってしまうかもしれませんよ。

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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

何日お通じがなかったら便秘?

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理想的な猫の排泄は、1日に1~2回ほど、仔猫の場合はそれより少し多めになります。つまり、毎日最低1回以上はうんちをするのが普通なのです。仔猫が丸2日間うんちをしなければ、便秘と考えていいでしょう。便秘になる原因は様々なので、それぞれについてチェックしてみる必要があります。

便秘かどうかチェックする方法

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仔猫のお腹の張りをチェックすることで、便秘かどうか確認することができます。下腹部に固いものが触れたら便かもしれません。猫の腹筋は薄くやわらかいので、便が溜まっていると触ってわかりますが、強く触りすぎないように気をつけましょう。

仔猫の便秘の対処法

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仔猫がうんちをしてくれない時の対処法は、時期や原因によって様々です。以下の原因に当てはまりそうな場合は、それぞれに合った方法を試してみましょう。

肛門を刺激する

仔猫は生後3週頃まで、自分で排泄することができません。本来であれば、母猫が仔猫の肛門を舐めて刺激することで排泄を促しますが、幼い仔猫を拾ったり譲り受けたりした場合には、飼い主が代わってそれをしなければなりません。ぬるいお湯で濡らしたガーゼやコットンを使って仔猫の肛門を軽くトントンと叩くか、やさしくこすって刺激を与えます。この時、刺激が弱すぎて、仔猫に伝わらないことがあります。強くしすぎるのは論外ですが、力を加減したり何回か刺激したりしてやると、うんちをしてくれるかもしれません。

水分を摂取させる

ミルクから離乳食へ、離乳食からドライフードへ、と食事が変わるタイミングで、エサに含まれる水分量や脂肪分などが減ることが考えられます。食べるものの変化と、水分が不足することでうんちが固くなってしまい、便秘になってしまうのです。

仔猫がエサを食べる時には、いつでも飲めるように、すぐそばに必ず水を用意しましょう。仔猫が気に入って水を飲んでくれるように、サイズや形状の異なる食器をいくつか用意するのもいいでしょう。

運動不足を解消する

生後2週間を過ぎると、仔猫はよちよち歩きはじめます。それに合わせて、仔猫の行動範囲を広げてあげないと、運動不足によって腸の働きが弱くなってしまい、うんちが出にくくなります。生後1ヶ月にもなると、歩き方もしっかりしてくるので、なるべく広い範囲で遊ばせましょう。筋力をつけることも大切です。

ストレスを軽減する

猫はデリケートな動物なので、飼育環境が変わったりすると、ストレスを感じて便秘になることがあります。また、猫は綺麗好きなので、トイレが汚いとストレスからうんちをしてくれなくなることも。ストレスの原因になっている要素を取り除くことで、うんちもしやすくなります。

病気や異物の誤飲を防ぐ

猫が何らかの病気にかかっている時や、誤って異物を飲み込んでしまった時にも、うんちが出なくなることがあります。日頃から猫の行動範囲に誤飲しそうなものを置かないよう心がけるほか、万が一誤飲をしてしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう、

うんちが2日以上出ない時は、便秘の可能性が高いです。仔猫のうちは、お腹のトラブルを起こしやすいので、よく気を配ってあげましょう。また、便秘が長く続いたり、異物を誤飲した可能性がある時は、速やかに獣医師の診断を仰いでください。

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