マイクロブタの特徴や性格、飼い方について
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マイクロブタの特徴や性格、飼い方について

マイクロブタという動物を知っていますか? ミニブタよりも小さく、ペットとして飼いやすいように品種改良されたマイクロブタについて紹介します。

  • サムネイル: PECO編集部
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ペットとして注目されるマイクロブタ

マイクロブタはミニブタを品種改良し、ペットとしてより飼いやすくした品種です。体重は15~30kgほど、体長は40cmほどと、大体2歳の仔ブタの大きさで成長が止まり、その後はずっとその大きさのまま生涯をまっとうします。個体差はありますが、ミニブタの半分くらいの大きさと考えてよいでしょう。ティーカップピッグ、ピグミーピッグなどと呼ばれることもあります。寿命はミニブタと同じくらいか、やや長く、平均して15~18年ほど生きるといわれています。

英国を中心としてかなり人気が高まっており、実際に飼っている有名人も多いそうです。

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マイクロブタの価格

有名人やセレブに人気があるのなら、さぞかしお高いのでは…と思うかもしれませんが、マイクロブタの価格は3万円~15万円程度。ミニブタとほぼ同じくらいの価格と考えていいようです。

ただし、実際にマイクロブタを迎え入れる場合、購入価格のほかに諸費用がかかり、結果として高額になることがあります。

入手方法

じつは、日本国内のペットショップやブリーダーでは、マイクロブタを扱っているところがほとんどありません(2017年9月1日時点)。そのため、マイクロブタを家族に迎え入れたい場合は、個人で輸入をする必要があります。

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個人でペットを輸入する場合、個体の購入費用のほかに、以下のような費用や手続きが必要となります。

● 輸出国に提出する、ペット輸出のための書類作成および申請
● 日本に輸入するための書類作成および申請
● 輸送業者の手配と調整
● 輸送料金の負担
● 輸出国の検疫機関との調整
● 日本の検疫機関との調整
● 検疫検査費用の負担
● 通関の手配(必要に応じて)

マイクロブタは、カラダは小さくてもブタの一種であることに違いはありません。ブタや牛などの偶蹄類(ぐうているい)を輸入するには、家畜伝染病予防法に基づく検査が必要なため、日本に到着する90~120日前までに届け出を行わなくてはなりません。届出書の提出後も、記載事項に変更が生じた場合は、すみやかにその旨を届け出る必要があり、このほかに上記の手配も行わなければならない…となると、非常に煩雑な事務作業を行うことになります。こうしたことも、日本でマイクロブタの普及がなかなか進まない理由のひとつかもしれません。

動物を輸入するには、このようにたくさんの手続きが必要です。海外に旅行したとき、あまりにかわいいからと衝動買いをしても、簡単には日本に持ち込めないということを理解しておきましょう。

なお、まれにホームページなどで「マイクロブタを販売しています!」などとうたっているところがありますが、もしもそうしたところからの購入を検討している場合、すぐに飛びつかず、販売されているのが本当にマイクロブタなのかどうか、確認することをおすすめします。悪徳な業者が、家畜用のブタをマイクロブタと偽って販売している場合があります。そうした業者に騙されて、飼い主もブタも不幸な結果にならないよう、マイクロブタを入手する際はよく確認しておきましょう。

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