トイプードルのいびき、もしかしたら病気の兆候かも……?
かわいいかわいいトイプードル。そんなトイプードルもいびきをかくことがあります。まるでおじさんみたいで、お茶目でかわいらしいですよね。……でもちょっと待ってください。トイプードルのいびきは、もしかしたら病気の兆候かもしれません。
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いびきのメカニズムは?
いびきとは
いびきとは睡眠中の呼吸がスムーズに行われず、結果「吸う・吐く」という動作に合わせて口腔内、もしくは気道で音が鳴ってしまう状態を指す言葉です。
いびきをかく3つの原因
■犬種によるもの
喉の奥には、軟口蓋(なんこうがい)という蓋のような組織があります。これは口と鼻を繋ぐ管を塞ぐ役目を持ちます。しかし、犬種によってはこの組織が長いことがあり、呼吸のたびにこれが振動し、いびきをかいてしまう子がいます。
犬の中には、生まれつき軟口蓋(なんこうがい)という上あごの奥のほうにある鼻につながる気管にふたをする膜状の組織が長く、呼吸のたびに振動していびきをかいてしまう子がいます。
■体型によるもの
一般に太っている人は喉の周辺に脂肪がついているため、呼吸が阻害されていびきをかきやすいといわれます。犬も同じように太っている個体ほどいびきをかきやすいようです。
■病気によるもの
気管虚脱という病気が原因となりいびきをかくことがあります。
気管虚脱は犬に特有の病気です。詳しい原因はよく分かっていませんが、肥満や老化、あるいはほかの呼吸器の病気や遺伝などにより、気管が押しつぶされ、結果として正常な呼吸ができなくなってしまう病気のことをいいます。
症状としては、咳をする、呼吸困難、チアノーゼなどのほか、睡眠中のいびきなどが見られます。
それは病気かも?
いびきをかきやすい犬は
前述のように、軟口蓋が長い犬はいびきをかきやすくなります。
これは軟口蓋過長症と呼ばれ、短頭種と呼ばれる鼻の短いパグ、フレンチブルドッグ、シーズー、チン、ボストンテリアなどの犬種では生まれつきのケースがあるようです。
トイプードルも危険?
しかし、トイプードルは普通、マズル(鼻)が長い顔の形をしています。そのような顔をした犬種がいびきをかいている場合、呼吸器系の病気を患っていたり、または太りすぎていたり鼻詰まりが起きている可能性があります。
もしトイプードルが頻繁にいびきをかくようでしたら、思わぬ体の不調が隠れている可能性がありますので、動物病院へ連れていきましょう。
さいごに
いびきは整理現象でもあり、どんな犬でも起こり得ることです。しかし、プードルにとっては病気のサインとなることもありますので、プードルを飼っている飼い主さまは愛犬の寝姿に注意してあげてくださいね。