ポインターってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について

ウェストミンスター・ケネルクラブのエンブレムのモデルになっているポインター。時に、「イングリッシュ・ポインター」と称されることもありますが、単に「ポインター」と呼ぶのが本当は正しいのです。ここでは、ポインターの歴史と特徴についてみていくことにしましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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ポインターの歴史

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ポインターは、もともとスペインやポルトガルなどのヨーロッパ南方に土着していた犬が、イギリスへと渡り、猟犬として改良されたことが始まりとされています。その歴史は古く、1650年頃のイギリスの文献に早くも登場しています。イギリス国内で発展したのち、スパニッシュ・ポインター、グレイハウンド、フォックスハウンド、ブラッドハウンド、ブルテリアなどと交配されたと考えられており、1700年代後半には、おおよそ犬の原型が確立したといわれています。これは、当時描かれた絵画にも、その姿が残されています。

1800年代後半には、アメリカへ渡ったポインター。1884年には、早くもアメリカンケネルクラブに、正式な犬種として公認されます。1900年代に入ると、当時、猟犬の代名詞だったセッターに迫る勢いの人気を博すことになります。とくに、1876年にイギリスから輸入された「センセーション」という名前のポインターが、アメリカにおけるポインターの繁栄に、大きく貢献しているといわれています。

しかし、猟に対する欲が強く、勇敢だった性質が負けん気の強さにつながり、飼い主が扱いにくくなってしまうことから、セッターと交配され、穏やかな性格を取り入れられることになりました。

20世紀に入り、動物愛護の精神により、スポーツとしての猟は少なくなりますが、ポインターは、活躍の場をドッグショーに移すことになります。獲物を見つけた時の姿勢の美しさが注目を集め、より凛々しい姿になるように改良が加えられると同時に、より穏やかな性格になるように配慮された結果、家庭犬として飼育しやすい性格へと変化していきました。現代では、家庭犬としてはもちろん、猟が盛んに行われている地域では、現役の猟犬としても活躍しています。

ポインターのカラダや顔の特徴

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ポインターの体高は、オスが63~69㎝、メスが61~66㎝と定められています。体重は、オスが25~35㎏、メスが20~30kg程度に成長します。均整が取れたカラダは、筋肉質で頑丈なつくりになっており、気品を感じることができる、しなやかさも兼ね備えています。イギリス猟犬の傑作といわれており、優れた運動能力と嗅覚を持っています。

被毛は短く直毛で、光沢があります。抜け毛も少ないので、お手入れもしやすいでしょう。毛色は、レモン&ホワイト、オレンジ&ホワイト、レバー&ホワイト、ブラック&ホワイトであり、単色やトライカラーも認められています。

首周りがすっきりしていて、やや四角いマズルをしています。耳は垂れ耳です。顔からカラダにかけて、美しい流線型のシルエットをしており、ポインター独特の、優雅な雰囲気を纏っています。

ポインターの性格

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ポインターは、やさしい性格で、賢い犬種です。飼い主に対して忠実で、攻撃性も少なく、家族と一緒にいることを好みます。他の犬や子どもに対しても、友好的に接することができるので、家庭犬として、とても飼いやすい犬種といえるでしょう。

ただし、もとはバリバリの猟犬として活躍していた犬ということを忘れないようにしましょう。体力があり、運動好きですので、毎日1時間程度の散歩は必須です。また、主従関係をはっきりさせないと、猟犬らしい気の強さをのぞかせることがあります。仔犬の頃から、しっかりとしつけをして、飼い主の指示に服従するよう、社会性を身に付けさせてください。

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