映画『旅猫リポート』主演・福士蒼汰さんが語る本作の魅力と、ペットとの絆

映画『旅猫リポート』主演・福士蒼汰さんが語る本作の魅力と、ペットとの絆

人気作家の「一生に一本しか書けない物語」。実写化は不可能とされてきた有川浩のベストセラーがついに映画化!主演を務めた福士蒼汰さんに映画の魅力や自身の動物への思いをお聞きしました。

  • サムネイル: PECO編集部
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心優しい青年とツンデレ猫のロードムービーがついに実写化!

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©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社

『図書館戦争』や『植物図鑑』など、人気作を多く生み出してきた有川浩。その中でも1、2を争う評価を得てきた『旅猫リポート』が10月26日に公開!

ファンから映画化が熱望されながらも、主要なキャラクターに猫が登場するために実写化は困難とされてきた今作品。主演に福士蒼汰さん、ナナの心の声に高畑充希さん、そして人間顔負けの演技を見せるナナが勢揃いし、スクリーンに蘇ります!
他にも、主人公・悟の叔母役に竹内結子さん、悟の友人役に広瀬アリスさんや大野拓朗さんといった実力派が勢揃い!脚本には原作者である有川浩さん自身も参加し、原作の魅力を余すことなく伝えています。

映画『旅猫リポート』の見どころ

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©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社

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©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社

人間の話す言葉を理解し、観察するナナ。誇り高き元野良猫でありながら、悟の真心に愛情で返す姿はきっと観る人の心を打つでしょう。人間と猫という関係を超えたふたりの絆は、私たちに忘れかけていた大切なものを思い出させてくれます。

あらすじ

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©2018「旅猫リポート」製作委員会 ©有川浩/講談社

誇り高き元野良猫のナナは、交通事故にあったところを青年・悟に拾われる。以来5年間、ふたりは良きパートナーとして共に暮らしてきた。しかし、とある事情で悟はナナを手放さなくてはならなくなり、ナナの新しい飼い主を見つける旅が始まる。ふたりは銀色のワゴンに乗って悟の小学校時代の友人や高校時代の友人夫婦の元を巡る。悟の人生を辿る旅の果てに、ふたりが見つけるものとは・・・

『旅猫リポート』福士蒼汰さんインタビュー

今回、主演・悟を演じた福士蒼汰さんにインタビューを行いました!
撮影の裏話やご自身の動物に対する愛情など、ここでしか読めない福士蒼汰さんの思いが盛りだくさんです!

自分を投影し、本能で作り上げた演技

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PECO(以下ーー)

ーー『旅猫リポート』の見どころを教えてください

福士蒼汰さん(以下略)

「可愛らしい猫や犬など、動物がたくさん登場することがまず魅力かなと思います。動物たちが素晴らしい演技をしている、珍しい映画なんじゃないかなと思います」

ーー主演の相方が動物ということでしたが

「犬とはまた違って、今回は猫だったので。より本能的に生きてる動物なのかなと感じました。ナナは抱っこが嫌いな猫だったので、『ここはヤダ』というふうに離れてしまうこともあって。でも、抱っこの体勢を変えたりすると落ち着いてくれたりするんです。抱っこの姿勢を変えながら、その動きをまたお芝居にして。ナナのお芝居を受けて自分もお芝居をする。相手が本能で来てる分、こちらも本能で返すというか、その場でお芝居を作っていくことが多かったです」

ーーナナとの交流はどのように深めましたか?

「実家で犬を飼っていたんですが、猫とは長い時間一緒にいた経験がなかったので。最初はどう接していいか分かりませんでしたが。トレーナーさんがナナと接する様子を見ながら勉強しました。『ああ、こういう風に抱っこするんだな』とか、『こういうことをすると嫌がるのかな』と。自分がナナのことを学ぶことで徐々に仲良くなっていけた気がします」

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ーー演じる際の気持ちとしては?

「お芝居の中での新しい挑戦もたくさんあったんです。監督が『そのままの自分で、福士くんのままでいいよ』とおっしゃってくださったので、自分自身を投影しながら演じていった映画です」

ーーわんちゃんを飼っていたということですけど

「トイプードルを飼っていました。ももちゃんです」

ーーどんな子ですか?

「『レッド』と言われる茶色いトイプードルです。首と足先だけ白くって、そこが可愛いんです。玄関のチャイムが鳴ると『誰か来た!』ってテンションが上がるんです。あと、学校に行くときとかも必ずお見送りしてくれて。ベランダから顔を出してずっと僕のことを見ているんです。人が大好きな犬です」

「ペット」ではなく家族、オアシス

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ーーペットの存在を一言で言うと?

「この映画の中でもあるように、"家族"というのはもちろんなんですが。その中でも、うーん・・・。"癒し"でしょうか、やっぱり。無条件に癒してくれる存在です。こっちが何も与えられてないかもしれないけど、それでも癒してくれる。そんな存在です」

ーー主人公が、誰にも言えない本音をナナにだけ吐露するようなシーンもありますね

「はい。境遇は違いますが自分自身もそういう経験はあります。学校で何か嫌なことがあったときとか、相談するわけじゃないんだけどももちゃんの側に寄っていって。声をかけながらぎゅっと抱きしめるような。『分かってくれる』というよりは、そこに"オアシス"を求めるというか。自分も悟同様に動物に話しかけてしまうので、そういうシーンは『分かるな』と思いながら演じていましたね」

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ーー作品の中では、猫や犬が実は人間の話すことが分かっている、それを聞いて考えているというシーンがよく出てきますが

「実際に接していて、『理解されてるのかも?』と思うときはあるんです。人間は理解してないと思ってしまっていますが、でも、表情とか空気感とかで犬や猫が感じ取っているものもあるだろうし。逆に自分も向こうの空気感を見て、『分かってあげたいな』と思いながら接しています」

ーー言葉ではなく、一緒にいることで通じ合うような関係なんでしょうか?

「そうです。今回は、猫が人間の言うことが分かっているという珍しい映画ですが。猫も考えて、心の中で日本語を喋ってる。でも、もしかしたらそういうことが本当にあるのかもしれないし、人間は『理解をしてあげよう』というのを第一に考えているべきかなと思ってます」

動物が繋いでくれる人と人との繋がり

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ーーご自身の中で印象的なシーン、台詞などはありますか?

「(主人公が)ナナの前に飼っていた猫がいて。その猫とのエピソードを友人に話すというシーンがあるんです。それが印象的で。ちょっと切ないんですが、でも前を向けた。そんなシーンになった気がします。ちょっと、本編を見ないと分からないと思うんですが(笑)」

ーー原作/脚本から読み解こうとしたものは?

「悟の人生を追う物語でもあるので、原作を読んだときはまずは自分のキャラクターを追ってみました。悟がどういう生き方をしてきて、この先どういう過ごし方をしていくんだろうっていうのを原作の中で見つけていこうとしました。すごく優しい青年なので、『どうしてこういう性格になったんだろう』と考えていました」

ーー撮影の中で心がけたことなどはありますか?

「撮影の中では、自分が喋ってナナが喋って、また自分が喋るというシーンもあって。原作を読んでるときは文字なので理解できたことも、実写で撮っていく中での難しさも感じました」

「撮影にあたって、ナナとの関係性や距離感の見せ方が一番大事だと考えました。そこから派生して、猫たちが繋げてくれる人と人との関係性という部分を大事にしていきたいなと思いながら挑みました」

ーー最後に、PECOをご覧のみなさまにメッセージをお願いします

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「映画『旅猫リポート』は人と人との繋がりを描いています。それを繋げてくれる猫や犬、たくさんの動物が出ています。景色もすごく綺麗です! 映画館でぜひそれを体感していただけたらと思います。ぜひご覧ください!」

協力:ZOO動物プロ

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