
猫と暮らす部屋はフローリングOK?快適に暮らすための床対策
お掃除がしやすいフローリング。ですが猫との暮らしには、猫が滑りやすいだけではなく猫の爪が鋭いためフローリングが傷ついてしまうことも…。そこで、フローリングのお部屋で猫と家を守るデメリット対策をご紹介します! 猫と快適に暮らせる床とは、どんなものでしょうか?
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フローリングで猫と暮らすと起きる影響とは

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猫の爪は、軽く引っかかれただけでも切り傷ができるほど鋭いですよね。そのため、家具やフローリングはすぐに傷だらけになってしまいます。
フローリングに傷がつくのを防ぐには、床材にこだわる必要があります。お手入れが楽だからとフローリングのまま放っておいたら、気付いたときにはたくさんの傷ができてしまっているかもしれません…。
さらに、フローリングは猫の体にも負担がかかる可能性があります。東京猫医療センターの院長・服部 幸 獣医師によると、フローリングの床の上で大きくジャンプするなど激しい動きをすると、関節に負担がかかってしまうため、運動させる際はじゅうたんの上など衝撃を吸収してくれる床材の上で行う方がよいとのことです。(※にゃんペディア 猫の関節炎【獣医師が解説】より)
猫と暮らすフローリングのデメリット対策
カーペットを敷く

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猫との暮らしにおすすめなのが「カーペット」です。フローリングの上に敷くだけなので、カンタンなのがうれしいですよね!
しかし、一口にカーペットといっても、猫のいる家庭に向くカーペットと不向きなカーペットがあるので注意しましょう。
猫のいる家庭に向くカーペットとは、以下のとおりです。
●洗濯できる素材
●お手入れしやすいサラサラした素材
●毛足が短く、目が細かい
●消臭・抗菌加工
●猫の被毛の色に近い色
反対に、洗濯できないタイプや毛足の長いふかふかのカーペットはおすすめできません。猫がふかふかのカーペットで気持ちよさそうに寝転んでいるのは愛らしいですが、清潔さを保つためにお手入れのしやすさを重視して選んだ方がよいでしょう。
マットを敷く

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猫との暮らしには「マット」もおすすめです。こちらも、フローリングの上に敷くだけの手軽な床材です。
マットには、冬場もあたたかいコルクマットや、お手入れが楽な防水タイプのマットなどさまざまな種類があります。マットなら、1枚ずつ取り外して洗うこともでき、部屋の大きさに合わせて敷くこともできます。
フロアコーティング

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家を新築する、またはマンションや建売を買って、引っ越すタイミングなら、だんぜんおすすめしたいのが「フロアコーティング」です。初期費用はかかりますが、あと後ワックスをかける手間もなく、新築の美しいフローリングをいつまでも守ってくれます。
フローリングを樹脂でコーティングすることによって、弾力性のある被膜によってグリップ性が生まれ、猫や犬が滑らずに歩きやすくなります。猫の体に負担がかからず、爪によって床が傷付くこともありません。また、尿や吐しゃ物で床が汚れても、浸透することがなく、拭くだけの簡単お手入れですみます。ペット用のフロアコーティングに使われている塗料は、なめたりしても害になることがありません。
フロアコーティングとワックスは、フローリングに被膜をつくるという点では同じです。しかし、ワックスが艶出しを目的とするのに対し、フロアコーティングは床の保護を目的としています。また、ワックスは数ヶ月程度しか効果を維持できませんが、フロアコーティングなら15年~20年持つといわれています。
愛猫と一緒に新居へ引っ越す予定なら、ぜひ検討してみてください。
こまめな爪とぎをお忘れなく

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猫の爪からフローリングを守るためには、こまめな爪とぎを忘れてはなりません。フローリングに当たって、カチカチ音が鳴るほど伸びた爪を放っておくと、大事な家具で爪とぎされてしまうかもしれません。
最近は、猫の爪とぎアイテムや、使いやすい爪切りやヤスリがいろいろ販売されているので、愛猫に合ったアイテムをいくつか購入しておくとよいでしょう。
このように、猫との暮らしにはフローリングよりもカーペットやマットがおすすめです。床材にこだわって、猫との快適な暮らしを実現しましょう!