犬が散歩好きな理由とは?楽しく散歩するコツや注意点まで
愛犬との散歩は飼い主にとっても楽しいものです。しかし、犬はどうして散歩が好きなのでしょうか。散歩という言葉を聞くだけでリードをくわえて持って来る子もいるほどですから、散歩に特別な楽しみがあるのかもしれません。そこで、今回は犬が散歩好きな理由や楽しく散歩するコツ、散歩の注意点についてまとめました。
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犬が散歩好きな理由
多くの犬は、飼い主がリードを取り出すとしっぽをブンブンと振って喜びます。
これは、犬が散歩を特に楽しみにしている証拠です。
よく理由として説明されるのが、犬の祖先であるオオカミの「群れで生活する習性」と「社会性」を受け継いでいるため、群れの仲間である飼い主や地域社会の人々、他の犬とのふれあいを楽しみにしている、というものです。
たしかに飼い犬の多くが、リードで繋がれた範囲やケージ・室内など、限られた環境で刺激が少ない生活を送っている一方、散歩では日差しや臭い、音、ほかの犬とのふれあいなど、五感を刺激される出来事がたくさんあります。
家での生活と散歩の時間を比べると、犬が散歩を好きな理由は、犬の社会性と外に出かけることで得られる刺激にある、と言えそうです。
犬の散歩の必要性
飼い主が忙しいときは、散歩に行くことができなかったり、短い時間で散歩を済ませてしまったりすることもあるでしょう。
しかし犬にとって散歩は楽しみだけではなく、健康に欠かせないものでもあります。
運動不足の解消
人間と同じように、運動不足は犬の病気のリスクを高める要因になります。
肥満になれば糖尿病などの病気にかかりやすくなりますし、筋肉が衰えると関節を動かしにくくなるなど健康に悪影響が出てしまいます。
また、脳に刺激を与えなかったり、ストレスを受けている状態が続いたりすると、老齢期に認知症になるリスクが高まるといわれています。
適度な運動によって、愛犬の健康と筋肉を維持しましょう。
ストレスの解消
犬は散歩以外の時間はほとんど同じ環境にいることが多いので、刺激が少なくストレスがたまりがちです。
外に出ることで気分転換をするとともに、運動と外の世界の刺激によって犬のストレスを解消してあげましょう。
散歩はどれくらいした方が良いのか
散歩量の目安は愛犬の体力や犬種によっても変わります。
ただし、明確な運動量が定められているわけではないので、愛犬の犬種の特徴を知り、また日頃の様子や性格を見ながら、さまざまな情報を参考に散歩量の目安とするのが良いかと思います。
犬種による散歩の目安
たとえばイギリスの犬種協会は、小型犬は1日1回・30分程度、中型犬は1日1〜2回・1時間程度、大型犬は1日2回・2時間程度の散歩を目安としています。
しかし、サイズだけでなく犬種によっても適切な運動量は異なります。
小型犬でもジャックラッセルテリアなどのテリア種は運動量が多いので、散歩を長めにしてあげるとよいでしょう。
可能なら散歩コースにドッグランを入れて、思いっきり走りまわらせてあげるのもおすすめです。
散歩のポイント
散歩のポイントは質と量のバランスです。
長く散歩すればいいというものではありませんし、散歩の目安が1回だからといって複数回散歩をしてはいけないということでもありません。
愛犬と飼い主にとってのベストなバランスを探っていく必要があります。
もちろん、そこには飼い主のライフスタイルも関係してきます。
たとえば、事情があって1回しか散歩に行けない日はいつもより長く散歩したり、公園で遊びを取り入れたりすることで愛犬の満足感を高めてあげるようにしましょう。
飼い主の生活に合わせつつ、散歩の時間を充実できるように工夫することが大切です。
愛犬との散歩の楽しみ方
愛犬が喜んでくれる散歩ですが、ちょっとした工夫をするだけで散歩をもっと楽しむことができます。
ここでは散歩をより楽しくするための方法を紹介します。
散歩ルートを変えてみる
散歩のルートを変えてみると、景色や雰囲気が大きく変わるので、愛犬だけでなく、飼い主の刺激にもなります。
緑の多いコースや芝生のコース、知り合いの犬と会えるコースなど、さまざまなルートを探してみましょう。
犬の散歩が許可されている公園の、ハイキングコースやウォーキングコースもおすすめです。
遊びを取り入れる
時間に余裕があるときは、公園に寄って犬と遊ぶ時間を設けてみてはいかがでしょうか。
ロングリードにしておもちゃを投げて遊んだり、おやつをあげておすわりなどの訓練をしてみたりすると、犬が喜びます。
歩く以外の遊びも楽しんでみましょう。
散歩の注意点
楽しい愛犬との散歩ですが、ルールを守って散歩をしないと思わぬ危険に見舞われてしまうかもしれません。
散歩の注意点を確認して、素敵な散歩タイムにしていきましょう。
リードの扱い方
散歩の際は、必ずリードをつけましょう。
ノーリードで散歩するのは法律違反です。
できれば、リードをつけて少したるんだ状態で飼い主の側を歩かせる「リーダーウォーク」がおすすめです。
また、飼い主がリードを一気に引いて犬の首にショックを与えることを、ジャークやリードショックなどといいます。
これは、犬にとっては苦痛でしかありません。散歩に対する悪いイメージが植え付けられることで、散歩が好きではなくなってしまうおそれもあります。
さらに、小型犬の場合は首や喉を痛める危険もあるので、絶対にやめましょう。
拾い食いに気をつける
興味のあるものを舐めたり口に入れたりする癖が愛犬にある場合は、散歩中の道に落ちている煙草の吸い殻やガムなど、食べるとお腹を壊してしまうことがあるものを誤飲しないように気をつけましょう。
雑草なら食べても大丈夫だと思いがちですが、中には毒性のある植物もあります。
これも愛犬が口にしないように注意しましょう。
害虫への対策
自然が多い散歩コースは気持ちのよいものですが、ノミやダニと接触する可能性があります。
動物病院でノミダニ予防の薬を出してもらうのはもちろん、散歩の際には愛犬用の虫除けスプレーをするのも効果的です。
帰宅したら、寄生されていないか皮膚をチェックしてください。
また、蚊は恐ろしい病気である「フィラリア」を媒介するため、ノミやダニとともに注意が必要。
こちらも動物病院で予防薬を処方してもらいましょう。
まとめ
犬は散歩が大好きな生き物です。
適度な散歩は愛犬の健康を促進し、飼い主とのコミュニケーションにも役立てられます。
散歩中の危険に注意しつつ、散歩コースを工夫したり遊びを取り入れたりして、散歩に工夫を凝らしてみてください。
また、当サイトには散歩の楽しみ方以外にも、犬との生活に役立つ情報やアイデアがたくさんあります。
ぜひ、日々の参考にしていただければ幸いです。
コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally