【獣医師監修】鞭虫(べんちゅう)という寄生虫に愛犬が感染したら? 予防と対策は?

【獣医師監修】鞭虫(べんちゅう)という寄生虫に愛犬が感染したら? 予防と対策は?

鞭虫と呼ばれる寄生虫に愛犬が感染すると、貧血や栄養失調になることがあるので注意が必要です。 鞭虫症の治療法や、予防法などをしっかりと頭に入れておきましょう。

  • サムネイル: PECO編集部
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鞭虫とは

鞭虫とは


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鞭虫は、主に盲腸に寄生します。
犬に寄生する鞭虫は、犬鞭虫と呼ばれて人間には感染しません。
鞭虫には多くの種類があり、猫に寄生する鞭虫類もいるようですが、日本には生息していないようです。

犬鞭虫は白色か乳白色で、成虫の全長は4~7cmほど。
体の前半部は細く、後半部は太いのも特徴のひとつ。

犬鞭虫は犬の体内で産卵を行います。レモンの形をした鞭虫の卵は、犬の便とともに外界に排出され、2~4週間をかけて卵の内部で幼虫を形成。
その幼虫形成卵を犬が経口的に体内に取り込むと、鞭虫への感染が成立することになります。

鞭虫(鞭虫症)に感染したらどんな症状が出る?

鞭虫(鞭虫症)に感染したらどんな症状が出る?


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鞭虫に感染しても、少数にしか感染していなければ症状はほとんど現れません。
けれども、寄生される鞭虫の数が増えると、症状が見られるようになります。
軽症であれば、軟便や、排便の最後に血便が少量混じる程度でしょう。
重症化すると、下痢や粘血便が続くようになります。
さらに、痩せてきたり、腹痛のせいで元気がなくなったりしてくることも。貧血や脱水症状を招いて衰弱する恐れもあります。

犬鞭虫の検査と診断方法

犬鞭虫の検査と診断方法


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犬鞭虫への感染にかかわらず、愛犬に下痢が続くようであれば早めに動物病院で受診をしましょう。
血が混じる粘液便を愛犬がしていたら、犬鞭虫への感染が疑われます。
獣医師には、診察時に以下のことを伝えてください。

・下痢が始まった時期
・下痢に血が混じっているか
・下痢の頻度
・お腹を痛そうな様子を愛犬が見せているか
・ドッグランやオフ会など犬が多数いる場所を最近訪れたかどうか
・元気を消失していないか
・子犬であれば、犬を迎えた場所とその環境

診察に際して、愛犬の便を持参するようにしましょう。
問診や視診などをとおして、獣医師が犬鞭虫など寄生虫への感染の可能性があると判断した場合は、糞便検査をします。
糞便からは、鞭虫であれば虫卵が、その他の寄生虫との複合感染があれば、その種類によって成虫や幼虫などが見つかります。

鞭虫症の治療法

鞭虫症の治療法


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鞭虫症でも症状が重くなければ、駆虫薬を投与して治療は完了します。
ほかの寄生虫との複合感染が認められるなど、症状が重い場合は、駆虫薬に加えて対症療法を行って愛犬の体力を回復させなければなりません。
栄養補給をはじめ、脱水症状への対処、貧血がひどい場合は輸血などを実施することがあります。

鞭虫の寄生は予防できる?

鞭虫の寄生は予防できる?


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蚊が媒介するフィラリア、主にノミが媒介するサナダムシは、駆虫薬を定期的に投与することで寄生を予防することができます。
けれども、媒介役がなく、便に排出された卵を舐めたりして飲み込むことで感染する鞭虫に関しては、予防がむずかしいのが実際のところ。
鞭虫の成熟卵は、自然界では草の根元などで1年以上生きていると言われます。
そのため、愛犬には、なるべくほかの犬が排便をしたような草の上を歩かせたり、草を食べたりすることがないように気を付けてください。

鞭虫は乾燥に弱いので、ドッグベッドや毛布などを定期的に日光消毒をするとよいでしょう。
とくに多頭飼育をしている場合は、愛犬の便はすぐに片づけるようにして、食器や洋服などもこまめに洗うように。
さらには、掃除機を頻繁にかけて衛生的な環境を保つのも、寄生虫予防のためには重要です。

まとめ

まとめ


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愛犬に寄生しても人間には感染はしない、犬鞭虫。
フィラリア同様、日本で鞭虫に寄生されている犬は年々減少しているようですが、多数の犬が生活するペットショップやブリーダーの犬舎などで感染が広がるケースもあるので油断は禁物。
感染すると、散歩中の排便によってほかの犬に感染を広げたり、同居犬にうつしたりする危険性もあります。
愛犬に下痢が見られたら、動物病院での診察を早期に受けるようにしましょう。

監修者情報

監修者情報


箱崎 加奈子(獣医師)
・学歴、専門分野
麻布大学獣医学部獣医学科

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ライタープロフィール

ライタープロフィール


臼井 京音 Kyone Usui
フリーライター/ドッグ・ジャーナリスト。
旅行誌編集者を経て、フリーライターに。独立後は週刊トラベルジャーナルや企業広報誌の紀行文のほか、幼少期より詳しかった犬のライターとして『愛犬の友』、『ペットと泊まる宿』などで執筆活動を行う。30代でオーストラリアにドッグトレーニング留学。帰国後は毎日新聞での連載をはじめ、『週刊AERA』『BUHI』『PetLIVES』や書籍など多数の媒体で執筆。著書に『室内犬気持ちがわかる本』『うみいぬ』がある。

コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally

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