【東京/用賀】 愛犬の老化予防・ケアの相談もできる体験型ドッグカフェ “meetぐらんわん!”
2019年夏、世田谷区用賀にオープンした体験型ドッグカフェ「meet ぐらんわん!」。単に飲食が楽しめるカフェとしてだけではなく、愛犬のデイサービス(一時預かり)、愛犬のケアや食事に関する相談や愛犬家向けセミナーまで、たくさんの体験ができる場としても注目を集めています。
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ネット全盛の時代だからこそ、あえて「会いたい!」をコンセプトに
東急田園都市線 用賀駅から徒歩3分、商店や住宅が並ぶ一角にたたずむ「meet ぐらんわん!」。
この日、出迎えてくれたのは同店のオーナーで、シニア犬との暮らしをテーマにしたフリーマガジン「ぐらんわん!」の編集長でもある中村真弓さん(写真)と愛犬のポッキー(15歳、シーズー)です。
明るく居心地の良い店内では、こだわりのコーヒーをはじめとしたドリンクメニューや、同店のキャラクターをモチーフにした犬の顔型が可愛らしい「天然酵母のベーグルサンド」や「糖質オフガパオうどん」など、バラエティに富んだフードメニューを楽しむことができます。
「天然酵母のベーグルサンド」 1,200円(税込)
天然酵母の骨型ベーグル/プレーン味(愛犬用メニュー、1本100円(税込))
愛犬には、天然酵母の骨型ベーグル/プレーン味を。
無添加なので安心して与えることができます。
常連のはなちゃん。脳トレゲームに挑戦中
常連のビーグル犬・はなちゃんは、紙コップを使った脳トレゲームに挑戦中。
どのコップに入っているかを当てれば、試食用のおやつがもらえる楽しいゲームです。
店内の床には、愛犬の足腰に負担がかからないように、柔らかくて滑りにくいクッションフロアが使われているので、安心して遊ばせることができます。
「インターネットがあれば情報も物も手に入る時代。
でも、実際に会わないと伝わらないものってありますよね、表情とか気持ちとか温もりとか。
私はシニア犬専門のフリーマガジン『ぐらんわん!』を発行しているので、読者のみなさんをはじめ、愛犬家のみなさんに直接お会いしてマガジンやネットでは伝えきれないことを共有する場を作りたいなと思って、このお店を作りました。
店名の『meet ぐらんわん!』には、皆さんにお会いしたい、出会いの場にしたいという気持ちを込めています」とオーナーの中村さん。
オープンから数ヶ月。今では「ぐらんわん!」の読者だけでなく近隣の愛犬家の常連さんも増え、「meetぐらんわん!」は早くも、中村さんが思い描く「出会いの場」としての機能も果たし始めているようです。
目指すは「介護ゼロ」!シニア犬がイキイキと暮らせる社会を
中村さんが発行するフリーマガジン「ぐらんわん!」(2019年7月号)
もともと広告デザイナーとして活躍している中村さんが、「ぐらんわん!」の発行を始めたのは、今から11年前のこと。
当時一緒に暮らしていた愛犬のプーちゃん(シーズー)が高齢になり、治療や介護が必要な状況になってしまったのがきっかけでした。
当時は今ほどSNSが普及していなかったこともあり、シニア犬に関する情報を手にいれることが難しかった時代。
「どの病院にいけば適切な治療が受けられるのか、シニア犬にはどんな食事がよいのか、どんな介護グッズがあるのかもわからず、すべてが手探りの状態でした。
これから愛犬も長寿高齢化が進む時代、こんなことではシニアになった愛犬と飼い主さんがハッピーに暮らすことは難しいのではないだろうか…。
そんな問題意識から、シニア犬にテーマを絞ったフリーマガジンの発行を決意したのです」と中村さん。
「ぐらわんわん!」創刊のきっかけを作ってくれた中村さんの愛犬「プーちゃん」
以来11年間、中村さんは獣医師をはじめ各分野の専門家の協力のもと、3ヶ月に1度のペースで「ぐらんわん!」を発行。
着実に愛読者を増やし続け、今では全国の動物病院やペットサロン、ショップなどで配布しています。
同時に「介護ゼロプロジェクト」を立ち上げて、飼い主さんに愛犬の老化防止やケアに関する学びの場を提供しているほか、イベントや旅行など飼い主さん同士の出会いの場づくりにも力を入れています。
ぐらんわん!で企画した愛犬連れバスツアーの1コマ
また、「ぐらんわん!」を創刊した11年前から毎年、敬老の日には11歳以上のシニア犬を表彰する「ぐらんわん!イキイキ犬賞(けんしょう)」を開催しています。
「会場で顔見知りになった飼い主さん同士が、また来年もイキイキ犬賞に参加できるように頑張ろうねと励ましあったり、亡くなった愛犬の思い出話に花を咲かせていたりするのを見ると、続けてきてよかったなあと思います」と中村さん。
イキイキ犬賞表彰式の様子(2018年)
「シニア期に暗い寂しいイメージを持っている飼い主さんに、シニア期ならではの愛犬の愛しさ、シニア期ならではの暮らしの楽しみを伝えられるよう、これからもいろいろな活動を続けていきたいですね。
今回オープンした『meet ぐらんわん!』もその場所として、どんどん活用していきたいです」。
「長く生きることだけが大切ではない」ことも伝えたい
2019年8月のオープン以来、すでに「meet ぐらんわん!」を活用した様々な取り組みが始まっています。
これまで、専門家に心肺蘇生などを学ぶ「犬の救命講座」や、吐血や誤飲などの応急手当を学ぶ「犬の救急講座」、理学療法士による個別相談会などを開催。
今後も楽しくて役に立つセミナーやイベントを次々に開催していく予定です(開催予定は決まり次第、公式HP等で告知されます)。
「シニア犬にとっておでかけは良い刺激になりますので、体調がよければ、ぜひ一緒に連れてきてください」と中村さん。
「私たち・ぐらんわん!が飼い主さんにお伝えしたいのは、長く生きることだけが大切なのではないということ。
もちろん1日でも長く一緒に過ごせれば嬉しいですが、犬にもそれぞれ寿命があって、幸いにも長く生きられる犬もいれば、そうでない犬もいます。
大切なのは、飼い主さんと愛犬が与えられた時間を豊かな気持ちで過ごすことだと思うのです。
これからも、フリーペーパーやカフェの運営を通じて、そのお手伝いを続けていけたらいいなと願っています」。
「meet ぐらんわん!」では、シニア犬の飼い主さんだけでなく、犬が好きな方や犬と触れ合いたい方の来店も大歓迎。
店内での愛犬の一時預かりサービス(有料)も行っています。
みなさんもぜひ、看板犬のポッキーやおすかるに会いに、出かけてみませんか?
おわりに
看板犬のポッキー(左)とおすかる
看板犬・ポッキーが着ているのは、赤いちゃんちゃんこ。
還暦を迎えた人が赤い羽織を着て長寿をお祝いするのに着想を得て、特注で作ってもらったものだそうです。
日によってはお店に置いてあるので、ぜひ愛犬に着せて撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。
店内には中村さん厳選のケアグッズやフードの販売も行われています。
「何を選べばよいかわからない」という飼い主さんの相談にも中村さんや店長さんが応じてくれるので、ぜひ気軽に声をかけてみてください。
<DATA> meet ぐらんわん!
【住所】東京都世田谷区用賀3-14-9 用賀マンション1-B
【電話】03-6805-7677
【Email】meet@grandwan.com
【定休日】HPをご参照ください
【営業時間】月曜日~木曜日 11:00~19:00(日毎に営業時間の変更がございます。)
【カフェ】オールタイム食事可能
【預かり】事前予約/早朝・延長可(要予約)
(1)会員登録費用 1頭1,100円(税込)
※多頭飼いの場合、1頭ごとに550円(税込)の追加料金をいただきます。
(2)シッティング料金
・ショートステイ(1時間まで)1,100円(税込)
・ショートステイ(5時間まで) 3,850円(税込)
・ロングステイ(5時間以上・営業時間内)5,500円(税込)
・延長料金(1時間につき)1,100円(税込)
【駐車場】なし
【アクセス】電車:東急田園都市線用賀駅から徒歩3分/車:首都高・東名高速用賀インターから車で3分
【公式HP】http://grandwan.com/
ライタープロフィール
相山 華子 Hanako Aiyama
報道記者を経てフリーのライターに。雑誌、企業広報誌、Webなどで主にインタビュー記事を手がけている。仕事でもプライベートでも「いろんなところに行って、いろんな人に会う」のが信条。好きな旅のスタイルは鉄道旅。最近は家族で秘境駅巡りを楽しんでいる。大型犬好きで、これまでに飼った犬種はドーベルマンとラブラドール・レトリバー
コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally