
【千葉/佐原】愛犬と泊まる宿「佐原商家町ホテルNIPPONIA」プライベートドッグラン付き
江戸の文化が今もなお息づき、建築当時の面影を残す千葉県・佐原。町に点在するかつて商家や料亭だった建物をリノベーションし、宿泊施設としたのが「佐原商家町ホテルNIPPONIA」です。歴史と文化を肌で感じられると人気の宿に、愛犬と一緒に泊まれる客室があります。長く時を刻んできた建物で、愛犬とくつろぎの時間を過ごしましょう。
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目次
江戸時代から明治にかけて穀物商、質商を営んでいた佐原の名家に宿泊

佐原の水運を担ってきた小野川と香取街道が交差する角に位置するGEISHO棟
NIPPONIAとは、全国各地に点在して残されている古民家を、その歴史性を尊重しながらリノベーションを行い、その土地の文化や歴史を実感できる施設として再生していく取組みです。
水運により江戸時代後期から明治時代に栄え、その街並みが重要伝統的建造物群保存地区に選定されている千葉県佐原の町に作られたのが「佐原商家町ホテルNIPPONIA」。
ホテルのフロントとレストランがあるGEISHO棟でチェックインをすませたら、愛犬と宿泊できる客室のあるSEIGAKU棟へ。
江戸情緒あふれる街並みを眺めながら歩いて向かいます。

SEIGAKU棟のエントランス。のれんの奥にちらりと見えるのが303の客室
SEIGAKU棟は江戸時代から明治にかけて穀物商、質商を営んでいた佐原の名家「清宮利右衛門邸」をリノベーションした宿泊棟。
5つある客室のうち、愛犬と一緒に泊まることができるドッグフレンドリールームは清宮家の書院だった1つの建物を改築した303、304、305の3室です。
縁側に腰掛けて、庭で遊ぶ愛犬を眺めるひととき。心がそっとほぐれる時間

303の客室は、入ってすぐの場所に浴室や洗面所。
続いて茶の間があり、寝室は奥。
シモンズ社製ベッドのそばには、建物やフローリングになじむ木製の大きなケージが備えられています。

寝室の隣には琉球畳が敷かれた和室があり、愛犬とのんびり過ごすことができます。

縁側や扉の意匠は当時のまま保存されています。
長い縁側をちょっとお散歩。楽しそうです。

縁側の外には、ウッドチップが敷きつめられた専用庭が。
愛犬が楽しそうに遊ぶのを縁側に腰掛けて眺めていると、どこか懐かしく気持ちが安らぎます。
伝統建築の味わいを活かした客室は、どれもプライベートドッグラン付き

304は書院の下屋部分を改装した、内壁の質感が風情ある客室。
美しいフローリングが張られた横長の客室である304。
実は、建物から差し出して作られた大きな屋根部分「下屋」だった部分です。
伝統的な書院造の良さを活かしながら、斬新にリノベーションしています。

305は、書院の最奥部分を改装したプライベート感いっぱいの客室です。
高い天井のベッドルームは開放感たっぷり。
そして、使い込まれた土壁や柱、梁を活かしたしつらえにぬくもりを感じます。

こちらの部屋は、258㎡と広々の専用ドッグラン付き。
ベッドルームのガラス戸を開けたところにウッドデッキがあり、そこからドッグランへアプローチできます。

愛犬を遊ばせながら、ウッドデッキに置かれたロッキングチェアに揺られてお茶を飲んだり、読書をしたり。
あっという間に時間が過ぎていきます。
テーマは地産地消、夕食は千葉の山海の幸をふんだんに使ったフランス料理

夕食メニューの一例

夕食メニューの一例
チェックインの時に立ち寄ったGEISHO棟にはレストランがあり、こちらで夕食と朝食をいただきます(愛犬の同伴はできません)。
夕食には、千葉県で生産された野菜やフルーツ、水揚げされたばかりの魚介類をふんだんに使った目にも美しいフランス料理をコースで楽しみましょう。
料理監修は、数々の受賞歴を誇り、関西のフランス料理界を牽引する石井之悠シェフ。
贅沢な時間を心ゆくまで過ごしてください。
19年秋は、前菜に戻り鰹の瞬間燻製、魚料理には銚子産の鮮魚に香取市で生産されている芳源マッシュルームのソースを合わせた一皿、肉料理にはかずさ牛のグリエやポワレなどが提供されています。

朝食メニューの一例
朝には、新鮮な地元食材をつかった栄養たっぷりの和朝食が待っています。
小野川沿いに広がる、江戸の面影が残る町並みを愛犬と一緒に歩く

天気が良ければ、町並みを感じながらのお散歩も素敵です。
水運を利用して栄えた佐原の町。
江戸の面影を残す町並みは、小野川沿いに広がっています。
歴史ある建物を眺めていると、まるで江戸や明治の時代にタイムスリップしたような不思議な気持ちになります。

お土産を探すのも、旅のお楽しみの一つ。
フロントがあるGEISHO棟の隣、「中村屋商店」では和柄の手ぬぐいや房州うちわなどの和雑貨がずらりと並び、江戸の街並み散歩の気分をさらに盛り上げてくれます。
この日に見つけたのはユネスコ世界無形文化遺産に登録されている「佐原の大祭」の山車の大人形をモチーフにした手ぬぐい。
ここでしか買えない「中村屋商店」のオリジナル商品です。
江戸の情緒をお土産としておすそ分けしてみてはいかがでしょうか?
愛犬は抱っこしていれば入店OKです。
おわりに

建物の意匠や趣を大切しながら、佐原の職人さんが丹精込めて作った檜の浴槽を配置した最新機能のバスルーム、洗浄機能付きトイレ、高速インターネット回線などを備えた客室は、快適な滞在を約束してくれます。
歴史ある町で、暮らすように過ごす「佐原商家町ホテルNIPPONIA」。
やすらぎの時間を愛犬とともに感じてみてください。
編集部より
江戸情緒の色濃い古民家の庭が、なんとウッドチップ敷きの広々快適なドッグランに(304・305号室)。
一見ミスマッチに思える組み合わせも違和感なく景観に溶け込み、独特な世界観を醸し出す「佐原商家町NIPPONIA」のペット可客室。
部屋の雰囲気を損なわないナチュラルな木製のケージや、ペット用のシャワーなどの愛犬用設備、豊富な愛犬用アメニティ、床はペットが滑りにくいコーティングが施されているほか床暖房も完備という充実ぶり。
もちろん人間用の設備もモダンで上質な家具が採用されているなどハイレベルなのは言うまでもなく、“歴史”“快適”“ドッグフレンドリー”3つの要素が絶妙な融合を果たしています。
古き良き風情を想わせる伝統的建造物で、愛犬とともに過ごせるというシチュエーションこそが大きな“価値”。
一般的なリゾートホテルでは味わえない趣と贅沢感がここには存在しており、かつ昔どこかで感じたような懐かしさも覚える不思議な空間です。
このような素敵なコンセプトホテルもペットを受け入れてくれるようになり、愛犬家への門戸が開かれてきたこの時代、同伴旅行がますます楽しくなっていきそうですね。
施設基本情報
佐原商家町ホテルNIPPONIA
【住所】〒287-0003 千葉県香取市佐原イ1720(GEISHO棟)
【電話】0120-210-289(VMG総合窓口)
【チェックイン/アウト】15:00~19:00/10:00
【公式HP】https://www.nipponia-sawara.jp
(中村屋商店)
【住所】〒287-0003 千葉県香取市佐原イ1720
【電話】0478-55-0028
ペット宿泊基本情報
・同伴可能種別 犬のみ(※滞在不可犬種の設定あり。詳しくはお問い合わせください)
・同伴可能サイズ 体重20kgまで
・頭数制限 1室3頭まで
・宿泊料金 1頭目無料・2頭目以降5,000円/頭(税抜)
・同伴条件 狂犬病予防注射および5種以上の伝染病混合ワクチン接種を受けていて接種後2週間以上1年未満であること/基本的なしつけが出来ていること
・客室への同伴 可
・客室でフリーにする 可(浴室、ベッドの上は不可)
・レストランへ同伴 不可
・共有スペースへ同伴 客室および付随する通路・庭以外不可
・立ち入り遠慮区域 ―――
・ペット食事 なし
・備え付け備品 飛出し防止ゲート/ケージ/フードボウル2枚/おやつ/愛犬用バスタオル/愛犬用シャンプー/トイレシート/散歩用エチケット袋/ウェットティッシュ/消臭除菌防虫スプレー/防臭ごみ箱/粘着ローラー
・持参するもの 宿泊滞在同意書・狂犬病予防注射済証のコピー・5種以上の伝染病混合ワクチン接種証明書のコピー
アクセス
○車の場合
東関東自動車道 佐原香取ICから約5分
○電車の場合
JR佐原駅から徒歩約15分
○駐車場・送迎情報
駐車場:あり
送迎:なし
ライタープロフィール

瀬田 尚子 Naoko Seta
雑誌編集者として出版社に勤務。退社後、フリーランスのライター・編集者に。WEB、雑誌、広報誌など、さまざまな媒体で取材・執筆を行っている。得意とする分野は旅・食・健康。最近はアイスランドでパフィン、ラオスでゾウなど、かわいい動物に出会える旅がお気に入り。飼ったことがある犬種はヨークシャー・テリア。いつか東京を離れ、大きめの日本犬とのんびり暮らすことを夢見ている。
コンテンツ提供元:愛犬と行きたい上質なおでかけを紹介するWEBマガジン Pally