【獣医師監修】ジャック・ラッセル・テリアの被毛の種類や、抜け毛対策について
名前の通りイギリス生まれのジャック・ラッセル・テリアは、ここ日本でも人気の犬種です。ジャック・ラッセル・テリアには、被毛の色・質に様々なバリエーションがあることも、人気の秘訣のようです。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
ジャック・ラッセル・テリアの毛の種類
ジャック・ラッセル・テリアの毛色には、大きく分けてホワイト、ブラック、タン(茶色)の3種類があります。ベースとなるカラーは白ですが、カラダ全体や顔だけに黒や茶の模様が入っている犬や、全身真っ白の犬など、毛色のパターンは様々です。
ジャック・ラッセル・テリアには、まったく同じ模様の犬はいないといっていいほど様々な種類の模様があります。一般的によく見かけるジャック・ラッセル・テリアは、ホワイト&タンでしょう。白をベースとして茶色の模様があるパターンです。そのホワイト&タンにブラックが加わり、3種類すべてのカラーが入っている種類をトライと呼びます。
そして、白と黒の2色のジャック・ラッセル・テリアがホワイト&ブラックですが、成長とともに茶が混じり、トライになることがよくあります。成犬になってもホワイト&ブラックのままの犬は、非常に珍しいといわれています。
カラダ全体が真っ白なのがホワイトです。真っ白のジャック・ラッセル・テリアは、毛色を綺麗に保つために、こまめに手入れを行う必要があります。
ジャック・ラッセル・テリアの毛質と抜け毛について
ジャック・ラッセル・テリアには、毛の質も3種類あります。短毛の「スムースコート」、長毛の「ラフコート」、そして短毛と長毛の両方が生えている「ブロークンコート」です。
スムースコートはとくに抜け毛が多く、トリミングは不要ですが、毎日のブラッシングは必須です。
とくに換毛期には、少し動いただけでも被毛が抜け落ちるので、部屋の掃除も欠かせません。しかも、短い被毛は人間の洋服の繊維に刺さるので、抱っこした時には大量の抜け毛が付着します。
ジャック・ラッセル・テリアの抜け毛対策
ジャック・ラッセル・テリアの抜け毛を予防するためには、どうすればよいのでしょうか。結論からいうと、抜け毛の予防はなかなか難しいのが現実です。飼い主ができることといえば、日々のブラッシングぐらいしかありません。そこで、それぞれの被毛の種類ごとに、効果的なブラッシング方法を紹介します。
スムースコートの場合
毛が硬いので、獣毛ブラシやラバーブラシなどでしっかりとブラッシングを行います。ただし、皮膚を傷つけてしまわないように気をつけましょう。ブラッシングにより、抜けかかっている被毛を除去し、新しい被毛が生えることで健康的かつ艶のあるコートを保つことができます。
ラフコート・ブロークンコートの場合
抜け毛や毛玉対策として、獣毛ブラシのほか、コームやスリッカーブラシを使用します。長い被毛が絡んでしまわないように、毛並みに沿ってやさしくブラッシングしてあげましょう。ブロークンコートでは、毎日のブラッシングのほか、ナイフなどで抜けかかっている被毛を取り除く「ストリッピング」を行うことがあります。飼い主が自分でするのはちょっと難しいので、専門のトリマーに任せることをおすすめします。
また、ブラッシングが抜け毛対策になるのはもちろんですが、皮膚に刺激を与えることで血行を促進するほか、ノミ・ダニの駆除や犬とのコミュニケーションにも役立ちます。
ジャック・ラッセル・テリアを家族に迎え入れる際には、その被毛の特徴をしっかりと理解し、適切なお手入れをしてあげてください。犬の健康を守れるかどうかは、飼い主の手にかかっています。
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