まるで犬のような猫? ロシアンブルーの魅力と飼い方!

まるで犬のような猫? ロシアンブルーの魅力と飼い方!

爆発的な人気とまでいかなくても、毎年人気猫種ランキング上位にランクインしているロシアンブルー。その気品溢れる見た目と控えめな性格で、長年根強い人気を維持しています。そんなロシアンブルーの魅力と飼い方を解説いたします!

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1.概要

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スラッとした細身の体にビロードのような滑らかな手触りの被毛。深く知的なグリーンの瞳は高貴で、まさにロシアの貴族達に寵愛されてきた猫と言えるでしょう。

猫に詳しくない人でも、ロシアンブルーに出逢えばこんなに優美な猫がいるのかと感嘆すると思います。さらに詳しく知ったら、もっと好きになってしまうのではないでしょうか?

2.歴史

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■起源:19世紀ごろ
■原産国:ロシア

ロシアンブルーという名前の通り、生まれはロシアです。ロシア北部のアルハンゲル(アークエンジェル)島の土着の猫が1860年ごろイギリスに渡り、ヨーロッパ全土へと人気が広がったとされます。当時はこの猫はアルハンゲルキャット、もしくは英語でアークエンジェルキャットと呼ばれていました。この名前はアルハンゲル島に由来するという説以外に、アルハンゲリスク港からヨーロッパに旅立ったためという説もあります。

そのほか、「フォーリンブルー」「スパニッシュキャット」「マルティーズキャット」などの様々な名前を持っていました。元々は重量のある猫で、現在のような姿形ではなかったのですが、1912年に「ロシアンブルー」として英国で公認を受けたころから現在の体型や目の色が形作られていきます。

二度の世界大戦のころ大幅に数が減ってしまいましたが、シャム猫とブリティッシュ・ブルーの交配で絶滅の危機を免れ、今のロシアンブルーができ上がりました。こうした歴史のため、ロシアンブルーの原産地はロシアではなく、イギリスだと考える人もいます。

3.身体的特徴

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綺麗な瞳ですね。

■平均体重:2.8kg~4.7kg
■体型:フォーリン
■被毛種:短毛種
■カラー:ブルーのみ

ビロードのような滑らかな被毛に覆われたボディは、フォーリンと呼ばれる細身タイプです。

近年は様々な毛の長さやカラーの猫がロシアンブルーという名称で売られる事もありますが、「ロシアンブルー」という猫種としては、短毛でブルーと称される青灰色のカラーのみが認められています。

耳は大きな三角形の形をしていて、瞳の色は鮮やかなエメラルドグリーン。子猫の時は「キトンブルー」という子猫独特のブルーをしていますが、成長するにつれて綺麗なグリーンになっていきます。四肢はとても筋肉質で締まっており、それでいて優美です。

またロシアンブルーの特徴として、独特の口元がよく挙げられます。優しく微笑んでいるような形をしているため「ロシアンスマイル」と呼ばれ、見る人々を魅了しています。

4.性格・気質

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■おとなしい
■従順
■警戒心が強い

とても賢く優美で、「ボイスレスキャット」と言われるほど物静かな性格をしています。飼い主さんには従順で、飼いやすい猫種と言えますが、少し敏感で警戒心の強いところがあるため、家族以外にはなかなか心を開かないという気難しい面もあります。

静かにしなくてはいけないマンションやアパートで飼うにはとても向いていますが、ロシアンブルー自身が静かな環境で飼い主さんと穏やかに暮らすことを好むため、騒がしい場所が好きではありません。小さな子どもがいたり、来客が多い環境の場合は、身を隠してひっそりと過ごせる場所を用意してあげると、ストレスを軽減させることが出来ますよ。

また、ロシアンブルーは「犬のような猫」と称されることがあります。

猫はどの種類も気まぐれで、飼い主さんへの忠誠心が薄いと思われるかもしれませんが、このロシアンブルーは飼い主さんと一緒にいることを好み、忠実な面があります。そのため、きちんとしつけを行うことで、時には犬以上の賢い猫に育ってくれるそうですよ。

5.入手方法と値段

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入手方法

昔からいる人気の猫ですんのでショップからもブリーダーからも購入可能です。また他にも里親制度というものがあります。ロシアンブルーほど有名な猫であれば、里親募集にかかっている数も多くなりますので、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

値段

■ショップの場合

10万円〜30万円ほどと振り幅が大きくなりますが、チャンピオンの血筋はやはり高くなるようですね。平均して20万円ほどの価格で購入可能です。生後4ヶ月くらいを過ぎ始めると5万円以下で販売されることもあるそうです。

■ブリーダーの場合

チャンピオンの血統では25万円ほどするそうですが、16万円ほどが平均価格になりそうです。チャンピオンの血筋であってもショップより低価格で購入できますので、優良ブリーダーを探してみる価値はあります。今ではネットで比較的簡単にブリーダーを探すことが可能です。

6.しつけ

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飼い主さんの言う事を理解してくれるので、いけない事をしてしまっても注意すればきちんと聞き分けてくれると思います。しかし、甘やかしてしまうと、噛んだり引っ掻いたりする問題猫になってしまうので、叱るときはメリハリを持って行いましょう。

トイレ

トイレのしつけは特に難しくありません。床の匂いを嗅ぐ、そわそわするなどの行動が見られたら、それはトイレサインですのでトイレに連れて行ってあげてください。排泄中は静かに見守り、終わったらほめてあげましょう。これを何度か繰り返すことで自然と行ってくれるようになりますよ。

しつけている最中は失敗してしまうこともあるかと思います。その際は叱らずにニオイが残らないよう消臭スプレーなどを使ってさっと片付けるようにしましょう。覚えるまでは目を離さないようにしてトイレサインを待っているのが確実ですが、それもなかなか難しいかと思いますので、寝起きや食後などトイレに行きそうなタイミングは特に注意して見てあげてください。

爪とぎ

爪とぎはトイレと同じ習性ですので、やめさせるのではなく爪とぎ器でさせるようにしましょう。

爪とぎをしてほしくないところでされてしまった場合は現行犯で叱るようにしてください。できれば、猫の嫌なニオイを吹き付けておく、とげないような素材を貼り付けておく、など事前に対策をして叱ることがないように工夫しましょう。買って来た爪とぎ器に肉球を擦り付けニオイをつけることで、使ってくれる確率があがりますので試してみてください。

もし使ってくれないようであれば「素材が気に入らない」「とぎづらい」「場所が嫌だ」など様々な原因が考えられます。猫をよく観察して、それぞれに合った対処法をとりましょう。

噛み癖

物静かでおとなしい性格の猫ではありますが、育った環境によっては凶暴化してしまったり、噛み癖が出てしまうなど問題猫となってしまうこともあります。子猫のうちから甘噛みはさせないようにして、愛情をたくさん持って接してあげてください。

猫が噛むのは「歯がかゆい」「手をおもちゃだと思ってる」「興奮している」など様々な原因が考えられます。噛めるための十分なおもちゃを用意しておく、手では遊ばない、などの対策をとって噛み癖をつけないようにしましょう。

噛まれたときは「コラ」「イケナイ」と名前以外の拒絶の言葉を強めにはっきり言いましょう。興奮しているときは落ち着かせるためにも、無視をしてその場から離れることも有効的ですよ。

7.お手入れ

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ブラッシング

ロシアンブルーは短毛種ですので1日1回のブラッシングで問題ありません。ブラッシングはコミュニケーションも兼ねていますので、汚れや毛玉が目立っていなくても毎日やってあげましょう。また、タブルコートなため抜け毛が多くなります。換毛期には1日2回してあげてもいいですね。

警戒心の強い性格ですので、子猫のうちからブラッシングには慣れさせておきましょう。

爪切り

活発に動き回り、ときにはカーテンもよじ登ってしまうこともありますので、定期的に爪は切ってあげましょう。猫が行う爪とぎはあくまで古い爪をはがしているだけなので、切って短く丸くしてあげてください。爪の中ほどから通っている血管を誤って切らないように注意して、嫌がるようであれば1日に全部切る必要はありません。

いきなり爪を切るのは難しいかと思いますので、まずは爪切りを足に触れさせ怖くないものだとわかってもらいましょう。

シャンプー

完全室内飼いであればシャンプーはあまり必要とは言えません。猫は自分で体を綺麗にしますし、体臭もほとんどありません。ただ、ニオイに敏感であったり、換毛期の抜け毛が気になってしまうこともあるかと思いますので、半年に1度はシャンプーをしてあげてもいいですね。

子猫のうちから水に慣れさせておくことで、あまり抵抗なくお風呂に入ってくれますよ。ただ、もともと猫は水が苦手ですので、あまりに嫌がるようであれば濡れタオルで拭くぐらいにしてあげてください。

耳掃除

ロシアンブルーは立ち耳ですので週に1度ほど、イヤーローションで濡らしたガーゼなどで優しく外耳を拭いてあげるだけで問題ありません。奥まで掃除する必要はありませんし、綿棒は耳を傷つけたり、奥まで挿してしまう危険があるので使わないようにしてください。

赤黒い耳垢やとってもとっても耳垢がなくならない場合は、耳ダニに寄生されていたり、外耳炎などの病気になっている可能性がありますので、すぐに病院に行ってください。

歯磨き

猫の現代病として「歯周病」があげられます。離乳食やふやかしたドライフード、ウェットフードなど柔らかいものを食べているとどうしても歯垢が溜まってしまいますので、1日1回は歯を磨いてあげましょう。

永久歯が生えそろう生後6ヶ月までには歯ブラシに慣れさせるといいですね。どうしても歯ブラシが無理な場合は、濡らしたガーゼを指に巻いて拭いてあげるだけでも違いますよ。

8.かかりやすい病気と寿命

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一般的に体は丈夫です。特にこれと言った特別な病気はありません。

ただ猫は全体的に「尿路結石症」にかかりやすいです。放っておくと命に関わる病気ですから、健康なロシアンブルーと言えどきちんとトイレの回数やおしっこの状態をチェックするようにしましょう。

尿路結石症

尿路結石症は、腎臓、尿管、膀胱、尿道の中に石のような結晶「結石」ができてしまう病気です。結石は砂くらいの小さいものから数cmほどと様々で、おしっこをするときに器官を傷つけたり詰まったりします。あまり水を飲まずに濃い尿をすることが原因となることが多いですが、食事や生活習慣も関わっています。

症状として、「おしっこをするときに痛がる」「トイレの回数が増える」「血尿が出る」「トイレに失敗する」「おしっこが少ししか出ない」などがあげられます。おしっこと一緒に小さい結石が出てきて猫砂などの表面がキラキラと光ることもありますよ。

尿道に結石が詰まった場合おしっこを出せなくなり、排出されるはずの毒が体に回ってしまい尿毒症となって、命を落とす危険性があります。おしっこの出がわるかったり血尿や痛がる様子が見られたら、早急に病院に連れて行きましょう。

寿命について

猫は犬とは違い猫種ごとの寿命に差がありません。猫全体の平均が15歳ほどですので、ロシアンブルーもそれとほぼ同じだと考えてよいでしょう。もちろん中には15歳以上生きる子もいます。食事や運動などの健康管理、去勢・避妊手術などをすることで長生きが可能になりますので、ぜひ猫と長く暮らせるような環境を整えてあげてください。

最後に

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ロシアンブルーは飼い主にとても忠実です。そして一人遊びも上手なので、お留守番させるときもオモチャを与えておけば遊びながら帰りを待つこともできます。

しつけも比較的簡単で、お手入れも毎日ブラッシングをする程度でそれほど手間ではないので、毎日を忙しく過ごす現代人の家にまさにぴったりの猫と言えるでしょう。

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