どうして犬を捨てるの? 捨てられた犬はどうなるの?
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どうして犬を捨てるの? 捨てられた犬はどうなるの?

日本では、気軽な気持ちで犬を飼い始めて、身勝手な理由で手放してしまう心ない飼い主が後を絶ちません。ここでは、犬が捨てられてしまう理由や、その後の運命について解説します。捨て犬の悲惨な現状は、愛犬家にとっては決して他人事ではありません。「私は関係ない」と思わずに、しっかりと考えてみましょう。

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犬を捨てる理由は

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犬が捨てられてしまう事情は様々ですが、その多くが人間の勝手な都合によるものです。ペットショップで可愛らしい仔犬を見かけてついつい衝動的に連れて帰り、その後「大きくなって可愛くなくなったから」、「思ったより世話やしつけが面倒だから」、「飽きてしまい、別の犬を飼いたくなったから」といった理由で捨ててしまう人がいます。あるいは、「犬が病気になり、通院や介護にお金がかかるから」、「引っ越し先に連れていくのが大変だから」といった金銭面や物理的な理由で捨てられるケースも多いようです。

いずれのケースにしても、犬を飼うことの責任をよく考えず、軽い気持ちで飼い始めていることに変わりはありません。そうして捨てられてしまった犬たちは、その後、どのような運命をたどるのでしょうか。

捨てられた犬はどこにいくのか

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捨てられた犬は、保健所や動物愛護センターなどに収容されることになります。そこで数日の間、新たな飼い主が名乗り出てくれるのを待つための保護期間を過ごします。保護期間中に幸運にも新たな飼い主が現れるケースや、里親探しを行うボランティア団体が引き取るケースもあるでしょう。しかし、それでも多くの犬が、誰にも引き取られないまま保護期間を超過し、殺処分によってこの世を去ってしまうのです。

「保護期間をもっと長くすれば、すべての犬を助け出せるのでは?」と思うかもしれませんが、保護のための飼育費用や飼育スペースを考慮すると、現実的には不可能です。同様にボランティア団体の引き取りにも限界があり、大切な命を救いたいと願う人々の努力もむなしく、未だ多くの犬たちが殺処分されているのが現状です。

「殺処分0」は実現できるのか

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多くの自治体や動物愛護団体が、「殺処分0」を目標として、すでに保護されている犬の里親探しや、新たに持ち込まれる犬を増やさないための避妊・去勢手術の推奨などの活動を行っています。全国的にみればごくわずかですが、熊本市・札幌市、神奈川県など、一部の自治体ではすでに殺処分0が達成されているほか、東京都も今後数年以内での殺処分0を目指し、本格的な取り組みを始めています。

以前に比べて、犬の殺処分数は着実に改善されてきています。しかし、殺処分0を達成するだけでなく、その後も継続させていくのはとても大変なことです。ペットを飼うなら生涯責任を持つこと、無計画な繁殖はさせないこと。それが一日も早く世間の常識になるよう、私たちも意識改革を行っていかなくてはなりません。

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