猫も狂犬病になる。 猫が狂犬病にかかるとどうなる?

猫も狂犬病になる。 猫が狂犬病にかかるとどうなる?

狂犬病は犬だけのものでなく、猫や人にも感染する病気です。日本での感染例は長く報告されていないものの海外渡航の際は注意しましょう。

  • サムネイル: 関 慶之
  • 更新日:

1.猫の狂犬病とは?

狂犬病とは

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狂犬病ウイルス(正確にはラブドウイルス科リッサウィルス属)によって引き起こされる感染症で、人にもペットにも感染する人獣共通感染症の1つです。

日本では1956年を最後に、狂犬病の発生は報告されていません。しかし、世界で発症のない国はオーストラリア、ニュージーランド、アイスランド、フィジー、ハワイ、グアムなど10か国に満たないほどで、今でも世界150ヵ国以上の国で発生している恐ろしい病気です。

「狂犬病」と名前が付いていますが、犬以外でもコウモリ、ネズミ、キツネ、イタチ、アライグマ、オオカミ、猫などの全てのほ乳類に感染し、また発症した場合は100%死亡するという危険な病気です。死亡報告の多くはアジア、アフリカで、特に東南アジア圏においては非常にポピュラーな病気です。

狂犬病の症状

狂犬病の症状は以下のようなものとされています。

感染当初は多少の性格の変化や食欲不振が見られるのみで、病気とは気づきにくいかもしれません。しかし次第に攻撃性が増加し、噛みつくなどの動作が見られるようになります(狂躁型)。この時期を過ぎるとやがて体に麻痺が起こり、衰弱が激しくなって死に至ります。

稀な例ですが、感染後すぐに麻痺症状を起こし、死に至る「麻痺型」とよばれる症状もあります。

狂犬病に感染すると水を過度に恐れるようになるため、「恐水症」や「恐水病」などとよばれることがあります。ですが、実はこうした症状は人間が感染した際の特有の症状であり、犬や猫には恐水症状は起こらないようです。

人の症状

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人間に感染した場合は以下のような症状が見られるとされます。

■不安感・錯乱・意識障害
■頭痛・発熱・倦怠感・受傷部位の熱感・痒み・知覚異常
■脳炎の症状として運動過多・興奮・不安狂躁・錯乱・幻覚・攻撃性を呈し、恐水症状や恐風症状
■全身の麻痺・痙攣
■不整脈・呼吸停止・多臓器不全ののち死に至る

2.猫の狂犬病の原因

噛み傷から感染

猫がウイルスに感染した動物に噛まれることによって感染します。日本では心配ありませんが、海外ではコウモリやアライグマ、キツネ等の野生動物から感染することもあります。

猫から人へ感染することももちろんあり、最近では2012年に南米・コロンビアで飼い猫に咬まれた女性が狂犬病により死亡する事例が起きています。

3.猫の狂犬病の治療

■苦痛緩和のための対症療法

狂犬病発症後の死亡率はほぼ100%で、確立した治療法は今の所ありません。

狂犬病を発症した場合は全身の痛みや、けいれんを緩和するためにの治療が中心となります。完治させる為の治療法はありません。
そのため、更なる感染を防ぐため、安楽死させることもあるようです。

噛まれた際の対処法

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海外で動物に咬まれたり、粘膜や傷口をなめられたりした場合は、すぐに患部を流水と石鹸で洗い、すぐに病院で診察してもらいましょう。またウイルスを持った動物に噛まれてから発症するまでの潜伏期間に、ワクチンを数回接種をすることで発症を免れることもあるようです。

予防法

■ワクチン接種

猫を海外へ持ち出す際は狂犬病ワクチンを受ける必要があります。

海外ではなるべく動物に近づかないようにしましょう。もしも動物に噛まれた場合、すぐに傷を洗浄し、現地の医療機関を受診し、帰国後さらに検疫所に申し出る必要があります。

日本ではワクチン接種は犬のみが義務となっておりますが、海外へ渡航する際は犬と同様に猫、あらいぐま、キツネ、スカンクが検疫対象動物とされており、動物検疫所において検疫を行う必要があります。

最後に

日本での発症例は半世紀以上ありませんが、海外では発症することがありますので、渡航の際などには注意するようにしましょう。

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