猫の首の後ろをつかむと大人しくなる。それはなぜ?

猫が爪切りを嫌がったり、病院に行くのに暴れたりする時、首の後ろをつかむと大人しくなることがありますよね。これは、いったいなぜなのでしょうか。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫は首をつままれるとリラックスする!?

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生まれたての猫は、ひとりで歩くことができません。ですから、場所を移動する時は、母猫が口にくわえて運びます。その時、仔猫の首の後ろをくわえて持ち上げるのが一般的です。仔猫は母猫に首根っこをくわえられると、母猫が移動するのだと認識するので、落ちないようにカラダを丸めて、声を上げることなく、じっと大人しくしています。

この時、くわえられた猫は、とてもリラックスしているのです。実際に、猫の首の後ろにクリップを取りつける実験を行ったところ、猫の心拍数が下がり受け身の状態に入る、ということがわかっており、このことをPIBI(Pinch‐Induced Behavioral Inhibition)、日本語で「つまみ誘発性行動抑制」と呼んでいます。

猫を動物病院へ連れていく際、暴れてキャリーケースに入ってくれないことがあります。こういう時に、首の後ろを軽くつまみながらカラダを抱き上げると、キャリーケースに入れるのがスムーズになるかもしれません。

万が一、災害などで猫を連れて逃げなければならない時も、短時間で落ち着いてくれるので、有効な手段といえます。また、つかんだり握ったりしなくても、首の後ろをやさしくマッサージすることで、猫をリラックスさせられることもあります。

猫の首をつまんで持ち上げるのは何歳まで?

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首をつまんで持ち上げてもいいのは、小さい仔猫の時だけです。体重が増えると、つままれた場所への負荷も増えるので、成猫に対しては決して行わないようにしましょう。つまむ刺激を与えてもよいですが、持ち上げないでくださいね。

首をつかむ際に気をつけること

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首をつかむ時には、猫の首の皮と肉だけをつかむようにしましょう。首ごと鷲掴みにすると、猫をリラックスさせるどころか、逆に怯えさせることになってしまいます。また、あまり長時間つまんだままにすることもやめましょう。今この瞬間にリラックスしてもらいたい、という時にだけ行うようにするといいですね。もちろん、首のあたりを触られることそのものが苦手という猫には行わないようにしましょう。

首をつまむことで、爪切りや耳のチェックなど、普段猫が嫌がってしまうことも楽にできるようになるかもしれません。ただし、首は猫にとって大切な部分ですから、乱暴に扱うことは絶対に避けてください。

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