ウサギにキャベツを与えていい? キャベツのメリットや注意点

キャベツは、ニンジンと並んでウサギの好物というイメージがありますが、いつ、どんな時に、どれくらい食べさせていいのか、意外と知らずに与えてしまっているものです。適切な与え方を知り、ウサギの健康を守りましょう。

  • サムネイル: PECO編集部
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ウサギにキャベツは安全?

フレッシュな野菜は、ウサギに食べさせてあげたくなりますが、与えて良い野菜と、与えてはいけない野菜があります。キャベツ、小松菜、白菜などの葉物野菜や、キュウリ、ブロッコリー、パセリ、ニンジンなどはウサギに与えて問題のない野菜。NGなのは、豆類、ネギ、タマネギ、ニンニク、トウモロコシなどです。
かと言って、「じゃあキャベツはどんどん食べさせても大丈夫なんだ」と思うのは間違いです。草食動物のウサギが健康に過ごすためには、主食の牧草でたっぷりの食物繊維をとる必要があります。100gあたりに含まれる食物繊維は、牧草が25~32gに対し、キャベツは1.8gにすぎません。
キャベツはウサギが好む味なので、欲しがるままに与えて満腹にさせてしまいがちですが、牧草をあまり食べなくなると、必要な栄養がとれなくなってしまうからです。キャベツは、あくまでも主食の補助的に与えることを守りましょう。

キャベツのメリット

キャベツは、ほかの野菜と比べてビタミンKやビタミンCを多く含んでいることも特徴ですが、その約92%が水分です。多くのウサギは、野菜の中でもキャベツを好んで食べるので、水分補給の意味合いで与えるのがおすすめです。病気などで食欲が低下し、いつもの牧草を食べようとしない時、キャベツなら口にすることもあるでしょう。果物と違い、糖質を多く含まないので、肥満につながりにくいのもメリットです。

キャベツを与える時の注意

キャベツを餌入れに入れ、いつでも食べられる状態にしてしまうのはNGです。その都度、少量をちぎって与えます。芯は避け、葉っぱのみを食べさせましょう。1日の量の目安としては、ほかの野菜も含めて体重1kgあたり3g程度といわれています。栄養バランスの面から、今日キャベツを与えたら、翌日は別の野菜、というように、かたよらずに与えるのがおすすめです。
ただし、キャベツは水分を多く含むため、ウサギによっては便が緩くなってしまうこともありますので、便の状態は気にかけてあげましょう。また、キャベツや芽キャベツを長期間たくさん食べすぎたことで、ウサギが甲状腺腫を発症した例もあるといわれています。くれぐれも与えすぎには注意しましょう。

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