【獣医師監修】ウサギにブロッコリーを与えるメリットや注意点

ブロッコリーはウサギが好む野菜として挙げられおり、食べさせてあげている飼い主さんも多いでしょう。今回は、ウサギにブロッコリーを与える時のポイントや、適切な分量について解説します。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

ウサギにブロッコリーをあげてもいい?

ビタミンCなどの栄養が豊富な緑黄色野菜のブロッコリーは、キャベツや小松菜、白菜などと同様、ウサギに与えても問題のない野菜です。つぼみや茎、葉の部分も、与えることができます。茎の長いスティックブロッコリーや、芽を育てたブロッコリースプラウトも、食べさせて問題ありません。

ウサギに野菜を与えることには、食べられるものの幅を増やす目的があります。病気などでウサギの食欲が低下し、いつもの牧草を食べない時も、好物の野菜なら口にすることがあるからです。

また、様々な野菜を食べることで、まんべんなく栄養を摂ることができるのもメリット。そのため、特定の野菜に偏らず、様々な野菜を与えることが大切です。「うちの子の好物だから」と、ブロッコリーばかりを与えないように注意しましょう。

ウサギにブロッコリーを与える時の注意

ブロッコリーは、小さな花が集まった花蕾(つぼみ)に農薬が残りやすいので、流水で十分に洗い流し、しっかり水気をふきと取ってから食べさせます。できれば有機栽培のものを選びましょう。

ウサギにブロッコリーを与える時は、生のままでも茹でたものでも、ウサギが好む方法で問題ありません。つぼみはカットしてほぐし、茎の部分は固いので、厚めに皮をむいてから食べさせてください。

ウサギにブロッコリーを与える際に気をつけたいのは、食べさせる量です。ウサギの主食は、ウサギにとって必要な食物繊維などの栄養を多く含む牧草なので、ブロッコリーをはじめとした野菜を与えすぎると、牧草をあまり食べなくなってしまうことがあります。
さらに野菜は水分量が多いので、食べすぎるとお腹がゆるくなってしまいがち。あくまでも主食の補助的に食べさせることが大切になります。

1日に与えるブロッコリーの量は、ほかの野菜も含めて体重1kgあたり3g程度までが目安です。エサ箱に入れてしまうと食べた量を管理しにくくなるので、小さくカットし、飼い主の手から与えてください。

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