ウーパールーパーは何年ぐらい生きるの? 寿命について
1980年代に一大ブームを引き起こしたウーパールーパーは、ペットとして今なお高い人気を誇っています。今回はそんなウーパールーパーの寿命を中心にまとめました。
- 更新日:
ウーパールーパーの寿命
ウーパールーパーは有尾目トラフサンショウウオ科に分類される、サンショウウオの仲間です。日本では「ウーパールーパー」という名前で親しまれていますが、これはいわゆるアダ名(ニックネーム)のようなもので、正式名称はメキシコサラマンダー(英名。スペイン語ではアホロートル)といいます。生息地がメキシコであることから、この名前がつきました。
ウーパールーパー最大の特徴は、幼形成熟(ネオテニー)という、幼生の姿のまま成体(大人)になる生き物であることです。本来なら成体になると、同じ仲間のオオサンショウウオのようなカラダつきになるはずなのですが、ウーパールーパーの場合はそうならず、カエルでいうところのオタマジャクシの姿のまま、大人になっていきます。ウーパールーパー特有の愛らしさは、そうした幼体のままの姿であるところに起因しているのでしょう。
そのような特徴があると、「あまり長生きしないのでは?」と不安に思うかもしれませんが、ネオテニーは幼体であるがゆえに優れた再生能力を有していて、手足を再生することもできる、強い生命力をもっています。そのためウーパールーパーは、個体差はありますがそれほど短命ではなく、平均寿命は7年~10年といわれています。10年生きれば、なかなかの長生きといえるでしょう。
長生きのコツ
「10年生きれば長生き」といわれるウーパールーパーですが、海外では25年生きたという事例もあるのだとか。かわいいペットにはできるだけ長生きしてもらいたいものです。ウーパールーパーを長生きさせるには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
水質をキレイに保つ
野生のウーパールーパーは現在、絶滅危惧種に指定されていますが、個体数が減少した原因には水質の悪化が大きく関わっています。すなわち、ウーパールーパーは、キレイな水質の環境でないと生きられないということ。家庭でペットとして飼う際も水をきちんと交換し、水質に気を配ってあげてください。ろ過器を使っていても1週間~2週間に一度は水を半分以上交換し、ろ過器が十分に機能するようにしておくことが重要です。カルキを抜くことも忘れずに。また、エサの食べ残しは水質を悪化させる大きな原因となります。食べ残しは必ずスポイトなどで取り除いておきましょう。
暑さ、寒さ対策をする
温度が高くなると食べ物が腐りやすくなるように、夏場、水温が高くなると水が汚れやすくなります。水中に残った、ちょっとした食べ残しやフンなどが原因で水が汚れることが多くなるので、暑さ対策は重要です。加えて、変温動物である両生類のウーパールーパーにとっては、冬の寒さも大敵です。とくに、昼間は温かいけれど夜は寒いといった、季節の変わり目は要注意。夜間の寒さで水温が下がることにより、これといった準備のないままカラダが冬眠状態になってしまい、ダメージを受けることもあります。
ウーパールーパーにとって快適な水温は10℃~20℃といわれています。エアコンで室温をコントロールするほか、水槽用のクーラーやヒーターなどを使って、適温を保ってあげましょう。
愛情をかける
愛情をもって接することで、ちょっとした様子や体調の変化に気づきやすくなります。その結果、大きな病気やケガを防ぐことができ、長生きにつながるでしょう。
愛情を注ぐことは、ウーパールーパーに限らず、ペットを飼うときに何より大切なことです。しっかり愛情を注ぎ、丁寧に世話をして、できるだけ長く一緒にいられるといいですね。