短い足が特徴のマンチカン。じつは足長の猫もいるんです!
猫界のダックスフンドともいわれるほど、短足で有名な猫「マンチカン」。そんなマンチカンにも、足の長いタイプがいるって知っていましたか? 短足タイプも足長タイプも、どちらも愛くるしくて魅力的です。ここでは、意外と知られていない足長マンチカンの特徴について紹介しましょう。
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マンチカンとは?
マンチカンとは、短い足を持った1匹の猫から交配が始まった猫の品種です。マンチカンの短足は、当初障害や病気ではないかと考えられていましたが、後年の研究によって、遺伝子の突然変異によるものであると判明し、今では健康上の問題がないことが明らかとなっています。
マンチカンは穏やかで人懐こく、猫を初めて飼う人にも飼いやすい性格をしています。一方、非常に好奇心旺盛で、活動的な一面も持ち合わせているのが特徴です。テンションが上がると、短足タイプのマンチカンでも、短い足からは想像もつかないほどのスピードで部屋中をかけまわることがあり、その姿から「猫界のスポーツカー」というあだ名がつくほどです。
足長マンチカン
さて、短足の猫として知られるマンチカンですが、じつはマンチカンの中で足の短い個体は2割ほどしか存在しません。残りの8割は、普通の猫と同じくらいの足長か、短足と長足の間くらいの長さの「中足」のどちらかです。短足の特徴は遺伝するので、短足同士のマンチカンを交配すれば短足の仔猫が生まれる確率は高くりますが、その分ほかの先天的な奇形や障害の遺伝子を持って生まれてくる仔猫や、死産になる仔猫も多くなります。そのため、優良なブリーダーほど短足同士の交配を避け、短足と足長の猫を掛け合わせるようにしています。その結果として、短足のマンチカンが全体の約2割という低い割合に留まっているのです。
マンチカンを飼うなら短足でないと! と思っている人も多いかもしれませんが、足長のマンチカンにも魅力はいっぱいあります。まず足が短いことでヘルニアなどの病気を抱えやすい短足のタイプに比べて、足長タイプは足腰にかかる負担が軽くなります。短足の猫に比べてより活発に活動でき、高いところへの昇り降りもへっちゃらなため、運動不足に陥る心配をせずに済みます。また、マンチカンを迎えるための費用も、短足の子よりも長足の子のほうが安く済むのが一般的です。
愛くるしい表情と愛情深い性格が魅力のマンチカン。マンチカンを家族に迎える際は、長足の子も選択肢に入れてみてくださいね。
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