【獣医師監修】トイ・プードルと遊ぼう! トイ・プードルが喜ぶ遊び方

トイ・プードルは頭が良く、人間とのコミュニケーションを好む犬種として知られています。一緒に遊べば遊ぶほど、信頼関係も増してきます。そこで今回は、トイ・プードルとの遊び方について解説します。

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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

トイ・プードルってどんな性格?

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まずは、トイ・プードルの基本的な性格について知っておきましょう。トイ・プードルは人間が大好きで、明るく人懐こい性格をしています。また、非常に活発な犬種で、運動も好みます。

トイ・プードルのベースとなったスタンダード・プードルは、もともとはカモなどの水鳥を狩る猟犬として活躍していた犬種で、知能指数が高いことで知られていますが、トイ・プードルにもその血は引き継がれています。賢いだけに、犬を混乱させない一貫したしつけが大切です。

トイ・プードルと遊ぶ時の心構え

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トイ・プードルと遊ぶ時の注意点は、なるべく飼い主が遊びを主導するように心がけることです。飼い主が遊んであげられるタイミングで遊び始め、犬がまだ遊びたそうにしていても、飼い主の都合で遊びを終了しましょう。

逆に、たとえば犬がおもちゃを持ってきたら遊ぶ、ということを繰り返していると、飼い主の時間がなくて遊んであげられない時でも、遊んでくれるまでしつこく粘るようになったり、飼い主の対応が一貫していないために混乱してしまったりするかもしれません。

トイ・プードルとのボール遊びのやり方

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トイ・プードルはボール遊びが大好きです。飼い主としてはカラダに大きな負担がなく、トイ・プードルは運動をたくさんできるので、安全に遊べる場所さえ確保できれば、両者にとってうってつけの遊びといえます。

では、なぜトイ・プードルはボール遊びが好きなのでしょうか。これは、犬がもともと持っている狩猟本能に関係しているといわれています。犬は獲物を狩って生きていた肉食動物なので、逃げるものを追いかける習性を持っています。また、トイ・プードルの場合、ベースとなったスタンダード・プードルがカモ猟の回収犬(水場に落ちたカモを回収する犬)として活躍していたため、「ものを取ってくる」という行為が大好きなのです。

ボール遊びの注意点

トイ・プードルとの遊びに使うボールは、やわらかく安全性の高いものがおすすめです。噛んでも壊れにくく、ぶつかったとしても痛くないものを選びましょう。

また、リードなしでボール遊びをする際は、安全に遊べる場所の確保も重要になります。ノーリードが許されていない公園や河川敷などはもちろんNGですが、ドッグランでもおもちゃを使った遊びは禁止されている場合があるので、事前に利用条件を確認しておきましょう。室内でもボール遊びはできますが、その際は犬の足腰に負担をかけてしまわないよう、滑らない床材の上で行いましょう。

ボール遊びのしつけ方

まずは、犬がくわえているボールを飼い主に渡す練習をします。多くの犬は、またボールを投げて欲しいという気持ちから、すんなりと渡してくれることが多いのですが、中には物への執着心から、「渡したくない!」と意地を張る犬もいます。

その場合は、「ちょうだい」など号令をかけながら軽くボールをつかみ、犬が離したらご褒美のおやつを与え、またすぐにボールを返してあげるようにします。そうすることで、犬は「大切なボールはすぐに返してもらえるし、ご褒美ももらえる」ということを理解し、喜んで飼い主にボールを渡してくれるようになります。

「ちょうだい」ができるようになったら、飼い主が犬にボールを返すタイミングで、ボールを投げてみます。犬が「飼い主にボールを渡せばご褒美がもらえる」とすでに学習している場合は、ボールを拾って持ってきてくれるでしょう。犬がボールを持ってきてくれない時は、「おいで」の指示で呼び戻し、ちゃんと戻ってきたことを褒めてから、「ちょうだい」をしましょう。

犬は信頼できる飼い主と一緒に遊ぶことを何よりも喜びます。中でもトイ・プードルは、運動量が多い上にとても賢い犬種なので、カラダだけではなく、頭も使える遊びでストレスを解消してあげましょう。

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